グロム王国設定
◯概要
国土が氷と雪で覆われているが、豊富な地下資源を有する小国。フルビルタス王国とは血筋を同じとする兄弟国であり、姻戚関係にある。(ちなみにフルビルタス王国王太后は現在のグロム国王の大叔母にあたる)
国家元首は世襲制の国王で、ゲセブ教を国教に掲げる。行政の中心地は山間部にある王都エルガルグで、公用語はワールワース。人口は七五万人。
ローリアス朝四代アトモス四世の四男である龍騎王エルフレド一世が龍と契約を交わして建国したとされ、その直系であるとされるグロム王家は、世界で最も古い王族の血筋の一つであり小国ながら格式上の地位はフルビルタス国王やエラローリア法王と同格であり、オルキス帝国皇帝よりも上である。さらに新兵器の台頭まで世界一の戦力を誇ったグロム龍騎士団の存在もあってか、今日に至るまで、他国の干渉を受けずに来ている。
現国王であるエルフレド一〇世は、まだ幼いため国政は実母である王太后とその下にいる七賢と呼ばれる補佐役の貴族が担っている。
◯龍
グロム王国領内のアドラス火山島やネメア渓谷に生息する巨大生物で、翼の生えた蜥蜴のような姿をしている。空の王とも云われており、風の精霊の加護や風魔法を使って空を飛んでいると考えられている。一部は人語を理解し話すことができる。
初代国王である龍騎王エルフレドとの契約に従い、王太子は一五歳になったら龍の長と契約することになっており、契約を終えた者を一人前と見做している。
そのため、契約を済ませていないまま王座に就いた現国王に対していい感情を持っていない者も多い。