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意匠/服飾/紋章

◯意匠

 この世界の意匠は二つに分けられる。

 一つは聖なる象徴を意味するアルトベルテ、もう一つは象徴を意味するベルテ、この二つである。

 前者は宗教画や彫刻などに於いて聖人を表すアトリビュートとして用いられ、後者は寓意画や紋章に用いられている。なお、ここに記すのはゲセブ教圏に於いてのものであり、地域によっては真逆の意味を持つ場合もあるため注意が必要である。(と、言っても独自の文化を保っているのはパラティアとギムウェリア、ヲサンクくらいなのだが……)

 

アルトベルテ(聖なる象徴)

●神のウサギ(光背あり)=聖ゲセブの象徴

●金の鍵=聖ラミカスの象徴

●荊の絡まる剣=聖ライアスの象徴

●鉄の杖=聖ゲセブの象徴(アヌミの奇蹟に由来する)

●背負い籠と杖=聖スカタの象徴

●太陽=カルイ・ヌ・ミロトの象徴


ベルテ(象徴)

●ウサギ=ゲセブ教の象徴、伝言師の象徴

●鍵と開かれた本=エラローリア法王の象徴

●仮面=欺瞞

●車輪=輪廻

●クルチの塔=儚さ、無常

●白紙の紙とペン=人生

●薔薇=受難、苦痛

●玉=運命

●ライオン(獅子)(雄)=力、騎士、貴族の象徴

●剣=兵士の象徴

●王冠を被ったライオン(雄)=王、王族

●ウサギを乗せたライオン(雄)=護法騎士団

●龍=龍騎士団

●王冠を被った龍=グロム大公家

●薔薇の絡まった車輪=終わりなき受難、苦痛

●髑髏=死

●トゥル(アルストゥリア大陸に生息する鳥。泣き声に似た声で鳴く)=悲しみ、悲劇

●猫=気まぐれ

●犬=忠誠

●紐=運命

●本=知性

●針と糸=束縛、逃れられない運命

●操り人形=操られている


《色の意味》

 色にも意味があるが、ここで述べる色とその意味は宗教画と寓意画で表されるものであり、勲章や紋章の色の意味とは異なるので注意が必要である。

●黒=復讐心

●青=救世主

●赤=太陽

●金=不変

●銀=偽り

●灰色=嘘

●紫=

●白=清廉



◯服飾の流行など

 服飾の流行は時代と共に移り変わってきた。大戦前は体型を隠すようなゆったりとした服や精緻な細工が施されたり、宝石が散りばめられたアクセサリーが好まれていたが、魔素機関の登場後はシンプルな服やロールティキと呼ばれる体のラインを見せるような服(袋と着るを組み合わせた造語。体型を隠すような重苦しい服のアンチテーゼで、動きやすさを重視している。女性の服の場合は、胸の辺りが袋状になっており、着る者の体型に合わせて作られている。男性の場合は男性器の辺りがゆったりとした構造になっており、着る者に合わせて作られている。どちらも安価なものはある程度の規格が設けられている)が好まれるようになった。また、それに伴いアクセサリーも比較的シンプルなものが好まれるようになっていった。(ただし、装飾は精緻なものである。要するに宝石や引っかかりそうな細工が無くなった、というものである)


◯紋章

 貴族、或いはその子女は身分証、又は身分を示す物の携帯が義務付けられている。後者の場合、大抵は首飾りや指輪といった装身具であるが、一部には敢えて剣や薬入れといった時代錯誤なものを携える者もいる。

 装身具などには身分を示すための紋章が入る。この紋章は楕円形で、真ん中で二つから四つに区切られ、それぞれに決められた意匠が施されている。紋章左側は家格や家柄を表し、右側は個人の身分や称号、或いは功績を讃える意匠が施されている。

 また、紋章は七宝焼で作られている。紋章に使われる色と図柄は以下の通りである。


◎色

◯家格

●王/濃紫

●公爵/薄紫

●侯爵/黄

●伯爵/薄赤

●子爵/黒

●男爵/灰

●領地の無い貴族/白

●護法騎士/濃赤


◯身分

●王太子、或いは家督相続者/濃緑

●その他の嫡子/薄緑

●諸子/白


◎図柄

◯家格

●王/上段・城と王家の紋章、下段・王冠を被り勅令状を咥えた獅子、或いは龍

●公爵/上段・城と領地の紋章、下段・王冠を被った獅子

●侯爵/上段・城と領地の紋章、下段・書物と獅子

●伯爵/上段・城と領地の紋章、下段・剣と獅子

●子爵/上段・城と領地の紋章、下段・盾と獅子

●男爵/上段・城と領地の紋章、下段・杖と獅子

●領地の無い貴族/上段・糸車と農器具、下段・若い獅子

●護法騎士/兎を乗せた獅子


◯身分

●王太子、或いは家督相続者/上段・鍵と扉、下段・一対の獅子、或いは龍

●その他の嫡子/上段・一対の獅子、下段・玉を咥えた犬

●諸子/上段・雄の獅子、下段・座った犬

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