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ワール語について

 この世界の共通言語であるワール語は、母音を表す五つの文字と子音を表す十五の文字、さらに子音と組み合わせるための五つの小文字の合計二十五文字が存在する。

母音以外の文字は基本的に子音の後ろに対応する母音(小文字)を組み合わせて表記する。(※ただし「ン」の子音のみ)

 ワール語に方言という概念は存在しない。

 かつては貴族などの上流階級が使っていた上ワール語、中流階級から庶民までの幅広い層が使っていた中ワール語、そして下層階級が使っていた下ワール語の三つに分かれていたが、今では関係なく使われている。

 これらを例えるなら上ワール語は《ですます調の丁寧な言葉遣い》、中ワール語は《少しくだけた言葉遣い》、下ワール語は《スラング》となる。

 ワール語はエラローリア語と同様、基本文型は主語+目的語+動詞で構成されるSOV型である。(ただし、文脈によっては主語を省略する場合もある)+部分には接続詞や格助詞などが入る。

 言葉の強弱や感情などはイントネーションやジェスチャー、或いは表情などによって表し、文章の場合は感嘆符『:』や疑問符『;』を使用する。

 また、くっ付けることで別のニュアンスになる単語も存在する。

 

【例文】※ローマ字表記で代用している。

  Bi E NōMu A KuRoU.(ビ エ ノーム ア クロウ)(俺の名前はクロウだ)※ビはスラングで『俺』とか『あたい』というニュアンス。私は『イ』


 ワール語に用いられるタシュンクは、母音を表す五文字と子音を表す十五文字、子音と組み合わせるのに必要な母音を表す五つの小文字、それに『ン』を表す一文字の計二十六文字で構成されている。

 母音以外の発音を表す場合は、子音と母音の小文字を組み合わせる。綴りはローマ字と同じで、物語を表す単語であるエピンヘディの場合は、EPeNHeDEiと表記する。(本来ならタシュンクで表記するところだが、今回はローマ字で代用)

 子音は大文字で表記し、母音は単独の場合は大文字、子音と組み合わせる場合は小文字を使う。ただし、『ディ』や『ピャ』などを表記する場合は例外で、例えば『ピャ』を表記する場合はPiYaではなく、PIYaというように発音の一番後ろが小文字になるように表記し、それ以外は大文字で表記する。

  

―――――――――――――――――――――― 

《読点》(文節、述語を区切る。又は切るために使用)

 .

 

《人称詞》

●イ(一人称)(私/僕)※実際は一文字で表記。

●ビ(一人称)(俺〜など、すこし粗暴な言い方)

●フィー(二人称)(あなた)

●ベ(二人称)(お前)

●イス(三人称)(僕達/私達)

●ビズ(三人称)(俺達)

●フィス(三人称)(あなた達)

●ベズ(三人称)(お前達)

●アン(彼)

●ロット(男)

●チヤード(少年)

●レテ(彼女)

●ロッテ(女)

●グラーブ(少女)


《挨拶》

●ルア(こんにちは。親しげな挨拶)

●ルアーハック(こんにちは。目上に対する挨拶)

●ヒア(おはよう。親しげな挨拶)

●ヒアーハック(おはようございます)

●グナ(こんばんは。親しげな挨拶)

●グナーハック(こんばんは。目上に対する挨拶)


《敬称》

 ●トリア(男性に対して)(短縮形 Ta,)

 ●トリアス(未婚の男性、或いは少年に対して)(短縮形  TaS,)

 ●トッエ(身分の低い男性に対して)(短縮形 Te,)

 ●テリヌ(女性に対して)(短縮形  Tu,)

 ●テーイ(身分の低い女性に対して)(短縮形 Ti,)

 ●テリヌス(未婚の女性、或いは少女に対して)(短縮形  TuS,)

 


《接続詞》

語尾に付けて使用する。言葉と言葉を繋げ、述語を形成する、または、状況や動作の説明、主語を表すのに用いる。活用はない。

●ア(〜は、〜が、に相当。語尾に接続し、主語を表す、または、主体の状態や動作を表す)

●エ(〜の、に相当。語尾に接続し、主体の状態、または、所有、全体の一部を表す)

●オ(〜を、に相当。語尾に接続し、動作による結果を表す)

●ボ(〜で、に相当。語尾に接続し、動作/作用の場所、範囲、または、手段/方法を表す)

●ウ(〜に、に相当。語尾に接続し、主体の動作による結果と、それに関係した目的、理由を表す。受け身)

●サワ(〜から、に相当。ある時点からその状態が始まることを指す。/語尾に接続し、範囲の発端を指す。/語尾に接続し、場所、人の移動、時間の移り変わりを指す)

●ハゼ(〜まで、に相当。ある時点からその状態が終わることを指す。/語尾に接続し、範囲の終端を指す。/語尾に接続し、場所、人の移動、時間の移り変わりを指す)

●ドア(〜と、に相当。順接・並立を指す。語尾に接続し、文同士を接続する)

●ズ(〜も、に相当。)

●スキス(逆接。しかし、ところが〜などのニュアンス)

●ミチ(並立・添加。また〜などのニュアンスに相当)

●セロ(対比・選択。それとも〜などのニュアンス)

●テル(説明・捕捉。つまり〜などのニュアンス)

●テケレダ(転換。ところで〜などのニュアンス)

●ドメ(選択。複数の選択肢の中から選んだ一つ)

●テヒ(説明、定義づけ)

 

《形容詞》

語尾に付けて使用。言葉の性質や状態を説明するために使用。基本形は現在形で、過去形と未来形に変化させることができる。〜い、〜の、などのニュアンス。

●レ


《形容詞動詞》

●ダ


《副詞》

語尾に付けて使用。形容詞や動詞を修飾するために使用。〜く、などのニュアンス。

●フ


《連体詞》

語尾に付けて使用。名詞(単語)を修飾するために使用。基本形は曖昧な意味合いを持ち、現在形、過去形、未来形に変化させられる。

●ネ


《指示語》

前の文脈を指すのにも使う。

●ケロ(近称。話し手に近い物に対して)

●ケケ(近称。話し手に近い場所に対して)

●ケタリ(近称。方角に対して)

●セロ(中称。聞き手に近い物に対して)

●セケ(中称。聞き手に近い場所に対して)

●セタリ(中称。方角に対して)

●イロ(遠称。話し手、聞き手双方に対して遠い物に対して)

●イケ(遠称。話し手、聞き手双方に対して遠い場所に対して)

●イタリ(遠称。方角に対して)

●デロ(不定称。物に対して)

●デケ(不定称。場所に対して)

●デタリ(不定称。方角に対して)


《助動詞》

言葉の意味を変化させるために使用する。基本的には語尾に付けて使用し、その際はツが即音になる。(ただし、進行形と終止形、複数形『ズ』はこれらのうちに入らない)

基本形は以下の通りであるが、重ねて別の意味にする場合もあるため、種類はこれよりも多くなる。

 

現在形(現在起きた物事、又は目の前の状況/状態の説明)

●ツク(〜する、と同じニュアンス)

 

進行形(現在進行形で起きている物事、又は状況の説明)(過去形、未来形を接続することで状況を変化させて使用する。基本形は現在形)

●ドゥチェ(〜している、〜が起きている、と同じニュアンス)


仮定形(仮にそうしていた場合の説明)(過去形、未来形を接続することで状況を変化させて使用する。基本形は現在形)

●ドゥール(〜していれば、と同じニュアンス)


過去形(過去に起きた物事の説明)

●ツパ(過去に起きた物事の説明。〜した、〜た、と同じニュアンス)

 

未来形(未来に起こる物事の説明、契約)

●ツフ(〜します、〜だろう、に近いニュアンス)

 

命令形(命令する時に使う)

●ツズ(〜やれ、〜しろ)

 

否定形(物事を否定する際に使う)

●ツザ(〜ない、ではないというニュアンス)

 

丁寧形(丁寧な物言い、または受け身を表す)

●ツヌ(〜ます、〜ですか、に近いニュアンス。丁寧な物言い)

●ツキ(〜れる、〜られる、に近いニュアンス。目上の人に対しての丁寧な物言い。語尾に接続することで受動態に変化させることができる。基本形は現在形で、過去形に変化させる事が出来る)

 

終止形(物事や事象を断定、断言するときに使う)

●ティヤ(〜です、に近いニュアンス)

●ディヤ(〜だ、に近いニュアンス。やや荒い言い方)

 

複数形(複数の物事を説明するために使う)

●ツヤ(複数の〜。人以外に使う)

●ズ(複数の〜。人に使う)


疑問形

●ツシャ(〜ですか?、〜か?、に近いニュアンス。基本的には語尾に付けて使用し、その際はツが即音になる)


《時制》

時間の変化を表す。

●キツサ(さっき、に近いニュアンス。少し前の時間に対して)

 

●エマノ(この前、に近いニュアンス。少し前の日に対して)

 

●ニーツァ(〜を迎える、に近いニュアンス。時間や日に対して)(基本形は未来形で、過去形に変化させることが出来るが、現在形にはならない)


●ハクキス(一月)(基本形は現在形で、今月、というニュアンス。過去形と未来形に変化させることが出来る)

 

《その他》

●ツド(〜!に近いニュアンス)(基本的には語尾に付けて使用し、その際はツが即音になる。単独でも使用)


●ガッラ(スラング)(語尾に付けることで下品で攻撃的な言葉というニュアンスになる。文章などで使用する)


●ニーツ(〜を迎える、に近いニュアンス。人に対して。基本形は現在形で、過去形、未来形に変化させられる)


●リヴィ(来る。基本形は現在形で、過去形、未来形に変化させられる)


●ファウ(相手を呼ぶときに、ねぇ、と同じニュアンス)

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