言語について
現在、クルドゥリアの言葉は共通言語であるワールワース(世界の言葉)のみとなっており、その他の言語はギムウェリア語を除き、死語となっている。
また、この世界の言語は大きく四つの系統に分けることができる。
◎マタミ語(魔法言語)
精霊の真なる名前とされ、魔法や魔術を使う際に必要な言葉。表意文字。ソーラルドの住人の殆どが使うことができる、ある意味での世界共通語である。ただし、その成立には謎が多い。
各地には、言語は人間が神の言葉であるマタミ語を真似て作ったものという伝承が残っている。もし、それが本当なら全ての言語の祖ということになるが、残念ながら伝承の域を出ていない。
◎ミル・カ・サール語族
ミル・カ・サール古王国に使用されていた言葉を始祖にもつ言語系統で、現在、世界共通言語となっているワール語も系統的にはここに属している。
◯ミル・カ・サール語
ミル・カ・サール古王国に使用されていた言語で、クルエン文字と呼ばれる音節文字を用いる。sov型で、母音はa/i/u/e/oの五つ、子音はk/s/t/n/h/m/y/r/wの九つで、清音のみで濁らないという特徴がある。撥音と促音がある。また、 WeやVeなどの発音はない。発音はエラローリア語、ワール語と同じである。
現在は死語となっており、神の名前と宗教用語、それにワール語の中に一部が引き継がれているのみである。
◯エラローリア語
ミル・カ・サール語から派生した言葉で、ワール語の登場以前は世界共通言語だった。sov型で、母音はa/i/u/e/oの五つで、子音はk/s/t/n/h/m/y/r/wの九つにg/z/b/d/pの五つが加わっている。撥音と促音がある。
四九の清音と拗音などを表す際に使用する一〇の小文字、濁音と半濁点を表す際に用いる二つの記号、長音記号から成るエラローリア文字と呼ばれる音節文字を使う。
ワール語の普及により使われなくなったが、古い時代の神言書や公文書を解読するのに必要であり、現在でも一定数の話者はいる。
◯ワール語
エラローリア語から派生した言葉で、現在、各国が公用語として採用している。ゲセブ教の布教と共に各国へと広がり、他の地域の言葉を取り入れながら発展していった。
sov型で、タシュンクという二十六種類から成る音素文字を使う。母音はa/i/u/e/oの五つで、子音はk/s/t/n/h/m/y/r/w/g/z/b/d/p/vの十五。撥音と促音がある。
◯カーネス語
カーネス文明で使われていた言語。
◯フルビルタス語
古代フルビルタスで使われていた言語。
◎ギムウェリア語族
◯アルストゥリア語
svo型。古代アルストゥリアで使われていた言葉。表音文字と表意文字の二種類を使う。
母音はa/i/u/e/oの五つで、子音はk/s/t/n/h/m/y/r/w/g/z/b/d/p/vの十五。撥音と促音がある。
◎ロアニス語族
svo型。母音はa/i/u/oで、子音はk/s/t/n/h/m/y/r/w/g/z/b/dの十三種。