ラピルリオ教
◎ラピルリオ教(交替神教)
ギムウェリア国の国教で、自然と先祖を崇拝する精霊信仰の名残が色濃く残っているのが特徴である。
ラピルリオ教の考え方では、この世のありとあらゆる現象は五つの精霊が起こしていると考えられており、その精霊とは五柱の創世神が変化した姿であると定義している。
祭祀は年に五度、ギムウェリア国の首都ラピスの最奥にある神域でおこなわれ、身を清めた男女が交互に踊ることで神を讃え、供物を捧げて神の力を安定させ、向こう一年の安泰を願う、というものである。主神は祭祀の度に入れ替わる。
【ラピルリオ教教義】
この世のありとあらゆる出来事は、全て五柱の神が精霊に姿形を変えて起こしている。
草木は神の髪であり、池は神の涙で、川や滝は神の血である。雨は神の涙であり、天から降る石は神の怒りである。
我々は、日々の暮らしの中におわす精霊に感謝し、戒めを守り、神域で祈らなければならない。
【戒め】
神域の草木を取ってはならない。
神域の土や石は持ち去ってはならない。
神域の水は飲んではならない。
神への感謝を忘れてはならない。
【神話】
魔法の誕生についてこんな神話が残されている。
「ラピルリオとクハンヌの息子であるアルタは口が達者であった。ある日、彼は言葉巧みに神を騙し、彼から精霊を使役する言葉を聞き出した。そののち、嘘だったと知った神は怒って魔法の効果を弱めてしまった」