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【起】体育祭開催、そして現れる世紀末覇者風具視ヘアー

へいっ!ヘ(≧▽≦ヘ)♪

雨乞い2に毒された周平達が暴走するよ!


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筆者は生み出してはならないものを出してしまいました。(;・ω・)

それは

具視ヘアー軍団です(;´д`)




湊視点


「ふっ、とうとうこの日がやって来たか・・・」

「「「キャーッ!」」」

「朝から臭いセリフは止めてもらえますか。それ以上は女性陣が使いものにならなくなります」


 おっといけない少しテンションが上がり過ぎたみたい。

 周囲の女子の目がハートマークになって私を見ている。ごめんね私は周平の彼女なんだ。見るだけで我慢してね。


「ごめんね喜多園さん」

「いえ、士気は上がりましたから結果良ければすべて良しです」


 喜多園さんはなかなか面白い性格をしている。

 テンションが決して上がらず、そして下がりもしない。常にフラットで日々を過ごしている。

 ただ私がクラス委員に立候補したときに喜多園さんは自分から副委員に立候補した。まあ私は入学式で目立ったし、同じ中学から来た子達もいて副委員には何人か立候補はいたのだけどこの子は説得して全員を辞退させた。

 後から立候補した理由を聞いたら、私に興味が湧いたから近くで見たくなったらしい。別に友達にはなりたいとか親しくなりたいとかはないようで、ただ傍で見たいとのこと。


 面白かったので傍に居てもらう。一応周平との間に少しでも干渉したら潰すと脅したけど、周平との仲も興味対象の中なのでどうぞ言われた。どうも閑名家の影響のある子かなと考えたけど私の邪魔をしないなら使い勝手が良い部下として使わせてもらうことにした。


 私とは違うベクトルの可愛い子なので男子達の手綱をたのんだ。うん超有能、男子は彼女の虜で私をリーダーと認めてくれた。女子?そっちはすでに掌握済み。みんな私の周平への恋心を応援してくれる可愛い子に変わってもらった。


 そして出来た私を頂点として参謀に喜多園さんを配した一致団結で動ける軍団。だいたい掌握するだけでも半年はかかると思っていたのに喜多園さんのおかげで二か月ほどで完全掌握だ。しかも維持も手伝ってくれるから生徒会にも力を入れられる。周平達の時間も削らないですんだ。

 あれ?私喜多園さんがいないと駄目な体にされてるかも。

 んーよしっ、いなかったら全予定がだいたい一年が二か月に減っただけ、それだけそれだけ。


 今は体育祭当日の早朝、我が一組というより全学年の一組が休憩する場所に私達はいる。一組にはその学年の成績優秀者がまとめられているからどの学年もあまり騒がず指示に従っていた。

 三年は生徒会長、二年は書記の二人がまとめているから大丈夫。さすがに私もこんな短期間では上級生までは掌握できないからね。それでもリーダー二人とは親しくしているから他のクラスに比べて圧倒的に有利だ。


「我がクラスは?」

「この短期間ではまとまっている方かと」


 チラリと見るとクラスの応援場所では準備運動や自分達の競技の練習をしている。

 うんうん、いい光景だ。少し檄をいれようか。


「みんな」


 全員から見える正面に私は立つ。

 一斉に全員の目が私に向いた。洗脳じゃないよ、ちゃんと努力して信頼を得ての皆の行動です。


「体調はどうかな?」


 いいよや最高など返事が返ってくる。どの声も元気があってよろしい。


「うんうんさすが一組みんな真面目だね。でもさ真面目なだけではないよね?」


 私の質問に少し雰囲気が変化する。


「私達のクラスは入試の時点での成績優秀者が集められたクラスだ」


 これは私という新入生代表がいるからわかるし、だいたいの成績はこの前の試験で全員が上位にいたことからわかる。


「頭がいいから運動ができない?そんなのは昔の話だ。このクラスは元陸上部の私が教え、みんな頭で考え自分の競技のみだが自信があるだろう」


 全員がしったりとした自信のある頷きを返してくれる。

 結構苦労したんだよ。周平にバレないように体育の授業中に全員の動きを把握して、事前に手に入れた体育祭の競技に合わせた動きを教えるの。

 私は勉強を教えるのは苦手だけど運動は体の動きが見えるからそれを修正していくだけなのでなんとかなった。体育祭が発表されたときから放課後に全員で一気に調整をしたおかげでみんなある一定の動きができるようになる。

 一位になれる子は確実に取れるように、下位の子たちは中位ぐらいには入れるぐらいにまでにもってきたのだ。


「一組優勝を攫っていくよ。出来るね」

「「「おおーっ」」」


 よし完璧、上級生が驚いてるけどちょっとやる気が溢れているだけです。


 周平との賭けもあるけどみんなが楽しまないとね。私のクラスは楽しく私の手の中で一致団結です。二年ぐらいには学年一致団結で三年では全校一致団結いくつもりだ。


 と満足していたら私の背後のグラウンド入り口がざわつき始めた。


「おい六組の連中がやって来たぞ」

「なんだよアレっ!?」

「狂っているクラスだと聞いてたけどさ、あそこまでやるか」

「あれだよ学年No1の変人閑名と学年No1の美人の穂高さんの彼氏の学年No2変人時東がいるからなやっべー連中だよ」

「あの二人小学生の頃からおかしかったぜ」

「なんだよ学年No1の癒しのメガネ巨乳おさげの坪川さんまでいるクラスっておかしくね?」

「あんた女子達の敵になったからね」

「「「わかるが高校生活が終わったなこいつ・・・」」」


 ふっ、さすが周平達だね。学年知名度No1を取ったと思っていたけど二人も中々の有名人なようだ。眞子ちゃんはあのデンジャラスボディーだから人気があるとは思ってたけどそういうランク付けされているんだ。くっ悔しくなんてないからねっ!


 今日までいつものように四人では過ごしてきたけど体育祭に関する情報はお互いシャットダウンされていた。調べようとしても周平達の六組は異様なくらいに私の一組を警戒して少しも情報は手に入れられなかった。

 確実に周平がなにかやったはずだ。


 眞子ちゃんも苦笑いするだけで教えてくれなかった。ただクラスメイトのベルセルク状態が終わらないことだけ教えてくれた。なんとなく意味はわかるけどベルセルク状態はそんなに長時間維持できるのかな。


 友人君は表部分はほとんど隠さないからすぐにわかる。裏は全くわからないけど私達には教える必要がないと判断しているだけ、そこには体育祭ぐらいでは入ることは無い。どっちかというとわざと私に情報を流して遊ぶトリックスターだ。その友人君がなにもしないということは周平が統率しているから。


 いつもは無害ですよ~少しおちゃらけるだけですよ~という感じの周平だけど、人を率いる能力はかなりあるんだよね。人を扇動するのが得意というか単発のイベントぐらいならあっという間にまとめ上げる。

 だから体育祭の準備期間を短くして、六組が内部分裂するように仕掛けたんだけど、まさか利益と妬みでまとめ上げるとは・・・さすが周平素敵だ。


 でも統率はできても準備期間は短すぎる。鍛え上げるには友人君に本気を出させて閑名家肉体改造を施すのも無理。そして一組は良い子が多いから学年を超えてもそれなりに動けるのだ。他のクラス程ギクシャクしていないのである。

 私の勝ちはほぼ確定なのだ。そして今日の夜は周平は私に負けるのである。ふっ。


 さぁ~て、なにかして周囲を驚かせているみたいだけどこれから負け犬になる周平達の顔を拝もう・・・ブフォオッ!・


 六組の姿を見た瞬間、私は噴き出した。

 そして私の周囲の生徒全員も噴き出して大爆笑の渦になる。あ、喜多園さんが蹲って顔を隠してプルプルしている。初めて見たかも。

 私は最初は噴き出したけど笑うのは抑えた。内心では爆笑だ。


 だってさグラウンドの入り口から入場してくる六組の先頭にいる友人君。


 なぜか具視ヘアーなんだよっ!


 サイドを剃り上げとまでいかないけれど刈り上げて残りの長髪部分を頂点で綺麗にまとめて天を指している。

 そしてその表情は世紀末覇者の真面目顔。

 その後ろには五人の具視ヘアーの男子達、こちらも世紀末覇者顔。

 わざとザッザッと音を鳴らし、一歩踏み出すごとに肩を前に出して歩く覇者歩き。


 そしてグラウンドの全員の視線が全てが集まったのを、世紀末覇者風にゆっくり確認した友人君が立ち止まる。

 その後ろにいる具視ヘアー軍団も止まり、さらに後ろのあ、さすがに変なのは六人だけだね。あとの生徒は普通の恰好だ、でもみんな世紀末覇者風顔だけど。


 友人君が右腕をあげ拳を作る。閑名家で鍛えているから無駄に格好よく見える。そして六組全員が拳を振り上げた。


「「「我が体育祭に一片の悔いがないないよう全力を尽くすことをここに宣言しようっ!」」」


 ええ、グラウンドに集まる生徒先生、保護者、来賓全員が大爆笑に包まれたよ。

体育祭当日朝の六組教室



周平「へ~い友人よ面白いことしたくね?目立つよ?」

友人「マジで?何すんの」

周平「具視ヘアーで、世紀末覇者顔して入場したら面白くない?」

友人「・・・やるな我が親友よ」

クラス男子五人「「なになになにやってんの?」」

周平&友人「「巻き込むか」」

眞子「これはこれで資料で、一人の具視を取り合う具視ヘアー達・・・」


え~、湊は常識的な策略をしてますが、周平は非常識な策略をしているアホの子達です。

さあっこれから難しいぞ筆者よっ!

読者様、筆者にやる気玉を注入してくださいぃぃーっ!Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

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