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お昼休み 魔王湊降臨(参謀の喜多園さん)

次回、具視死すっ!



 眞子視点


 LHRで崩壊しかけたクラスを周平君のおかげでなんとか団結力?を維持できた。あれは団結したと言えるのか、全員が欲望で動いてるようにしか見えませんでしたけど。


 体育祭で私達6組のまとめ役は周平君になった。

 私には無理ですあんなギラギラした目をしたクラスメイト達をまとめるなんてとてもとても。なので私は周平君のサポートにまわることになりました。ぶっちゃけると暴走する周平君を抑えろとクラスメイトの目が訴えてたせいです。

 その位置は湊ちゃんが適任なんですが、今回は敵なんですよね。しかも周平君の貞操を狙う超難敵。ストレスで友人君の胸元のカラー〇イマーがやけにリアルに描けちゃいました。


 LHRは周平君の独壇場で終了。散々にクラスメイトの欲を刺激するだけの長いHRが終わり、私と周平君で湊ちゃんのスマホへ集中攻撃をしてもなしのつぶて。


 周平君がストレス解消の為に白目中の友人君の上半身剥いてカラー〇イマー以外を書き始めた。

 背中に負け太と書いている姿は、うん久しぶりに良い資料です。心の鼻から赤いものが出てきそうです。

 お礼に私も負け太の左右に具視ヘアーを描いてあげます。周りの女子達も可愛いデコレーションをしてくれました。帰宅して着替えるときにびっくりするでしょうね。

 大丈夫です肌用のペンで描きましたからシャワーで頑張って擦れば落ちます。すでに友人君用に肌用ペンが常備されている私達の教室・・・考えるのはやめよう。

 あと周平君が負け太を油性で描いてましたけど大丈夫なんでしょうか?


 昼休みになっていつものように湊ちゃんと一緒に食べる場所に行く。上半身が遠山の金さん並になっているのを知らない友人君が隣を歩いているのは少しゾクゾクした。


 問題行動を起こしている湊ちゃんを周平君と一緒にお説教しようと意気込んで行ったら、湊ちゃんは待ち構えていた。

 腕を組んで両足は肩幅に開いて上から目線でやって来た私達迎える湊ちゃん。傍には綺麗な直毛のおかっぱの女子生徒が落ちついた表情で立っている。


「よくぞここまで来たな勇者たちよっ」


 湊ちゃんがノリノリで痛い発言をする。


「・・・これは付き合ってあげたほうがいいんですか」

「ごめん眞子さん、しばらく付き合ってあげて」

「ぬうっ、お前が魔王かっ!」


 あ、友人君がのっちゃった。上半身が遠山の金さん状態なのに、だからなのかな?


「そう私は魔王ミナートッ!お前らに挑戦状を叩きつけたものだっ」

「どうしてそんな酷いことをするんですかっ」

「そうだ!おかげでクラスメイトたちがやる気を出してベルセルク状態になったぞっ」

「え、なにそれ?内部崩壊を狙っていいタイミングで周平を困らせる文章を送ったけど、どうしてベルセルク状態になるの?」

「素に戻るなよ湊・・・」

「せっかく最初に俺が倒してもいいんだなと言って死ぬ役をしようとしていたのに」


 周平君のベルセルク状態発言に湊ちゃんは元の湊ちゃんに戻って続きを望んでいた二人がガッカリしていた。よかったあのまま進んでいたら私の役目は僧侶役だったはず。下手すると湊ちゃんの嫉妬が私に発動するところだった。セーフ。でも魔王に挑む戦士と剣士の禁断の恋はいいかも・・・三人と出会ってからネタには困らなくなってきたなぁ。


「ねえねえベルセルク状態ってなに?気―にーなーるーっ」


 素に戻った湊ちゃんは周平君に子犬のようにまとわりついた。


「一組の情報を教えてくれるのなら教えてやる。ところでそのこちらの方は?」


 うん私も凄く気になる。だって私達がコントをしても湊ちゃんが急に素に戻っても、おかっぱの女子生徒は反応せずに立っていたのだ。


「あ、この子は一組の副委員の喜多園ちゃん」

「どうも喜多園と申します」


 綺麗なお辞儀をするおかっぱの女子生徒の喜多園さん。


「喜多園?」


 友人君が呟いた。知り合いだったら最初に気付いただろうし名字に何か引っかかるものがあったのかもしれない。


「魔王をしたかったから隣に参謀役として付いてきてもらいました」

「参謀役です」


 ニコリとほほ笑む喜多園さん。


「それでは私の役目は終わりでしょうか?」

「うんありがとうね」

「本当に湊のくだらないことに付き合ってもらってすいません」


 頭を下げる周平君、LHRでクラスメイトを扇動していた人には見えない。


「いえいえ、穂高さんの可愛らしい姿が見れただけで役得でした。それではクラスメイトと一緒に食べる約束をしていますので失礼します」


 喜多園さんは軽く頭を下げて歩いていく。


「あれが我が1組の男性陣から姫様と崇め奉られている和風少女の喜多園さんです。ほらけっこう貴重な情報を流したよベルセルク状態の説明をっ」

「あ、貴重だけど簡単に調べれらる情報を言いやがったなっ!無効だ無効っ」

「さ、私達は先にいただきましょうか」

「バカップルはほっとくに限る」


 再びコントを始めた二人をおいて、友人君が周平君の手からお弁当を奪い取ったのを広げ始めた。


「なんであんなふざけた勝負を吹っかけてきた?」


 コントをしていた二人もお弁当を広げると寄ってくる。いつものようで周平君が少し不機嫌。まあクラスを引っ掻き回してくれたからしょうがないと思う。


「ん?ふざけてないよ、本気も本気。私が勝ったらお風呂場かベッドだよ」


 周平君に作ってもらったライスペーパーの春巻きを咀嚼しながら普通にこたえる湊ちゃん。


「それはマジなのか?」


 湊ちゃんが水筒からお茶を出して周平君に渡す。


「マジもマジ、周平が全力で抗えればなんとか普通の朝日を拝まれるかもしれないけどね」


 今度は周平君がスプーンにコールスロー乗せて湊ちゃんに食べさせる。


「ふっ、その前に勝利が確定と思うなよ」


 湊ちゃんがおにぎりを周平君に食べさせた。


「この短期間で1組に勝てるまで6組を鍛え上げることはできるのかな~」


 ニヒルに笑う湊ちゃんにさくらんぼを差し出す周平君。


「私達は何を見させられているんですかね。腐れますよ」

「あれに関わっちゃだめだ眞子ちゃん。脳が溶けるぞ。あ、エビともやし、ネギ、アボカドで」


 友人君が生春巻きをボロボロにしか作れなかったので私が巻いてあげることになった。微妙に具材選びが面倒臭いのは止めて欲しい。


 まったく湊ちゃんと周平君は争っていてもイチャイチャラブラブなんですね。でもクラスの敗因になった時には容赦なく戦犯でクラスメイトの前に突き出しますから。


 そしてこの昼食会では有益な情報は得られなかった。あ、一つだけ1組では女子は湊ちゃん、男子は喜多園さんに分かれるらしい。そして二人は仲がよさそう。1組は強敵のようだ。



湊「ベルセルク状態てなにーっ!」

友人「興奮状態」

眞子「狂奔状態」

周平「洗脳状態」


はい!ポンポンと新キャラ登場です!(´∇`)

喜多園さんはおかっぱ品良さそう和風美少女さんです。湊は人気はありますがリーダーの方面でですね。喜多園さんは優等生の1組男子のお嫁さんにしたいNo.1!

友人と何かしら関係が?眞子は嫉妬するのか!

さあ適当に書いたから後で回収するのが地獄だな~(;´д`)

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