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前哨戦 画策する湊、けど周平はそれを乗り越える

もうすぐ雨乞い2.14並みの悪夢が出ます。(;・ω・)



 周平視点


「はーいあと十日で体育祭ですよー。勝っても負けても青春ですけど勝ったら優越感を味わえて負けたら屈辱感にまみれます」

「「「教師が言うセリフじゃない」」」


 クラスメイトの全員がツッコんだ。

 ある日のLHR、梅ちゃんが教室にやって来て早々に生徒に爆弾発言する。

 近く体育祭はあるってことは知っていたけど準備期間が短くないか。ほらクラスメイトもブーブー文句を言っている。


「今回は生徒に緊張感を持たせようとある生徒から校長に話がいって面白いからと許可が出ました」


 ババッ


 クラスメイト達が一斉に俺を見る。

 なんだよう俺は何もしてないよ。だって大半の種目が禁止の俺にはあまり興味が持てない行事だからだ。


 ブーッブーッ


 おや、机の中に置いていたスマホが何か受信したな、どれどれ。


【へいっ、彼女からの勝負だぜっ!体育祭で私の一組と周平達の六組で点数上位が勝利、勝者は負けた者に一つ言うことを聞かせられる。ところで周平はお風呂とベッドどちらがいい?なおこの勝負受けなかった場合はお風呂とベッドを強制執行するから】


「この度はわたくしの彼女がご迷惑をおかけしました」

「「「実行犯はお前の彼女かっ!」」」


 椅子の上で土下座をした。地味に難しいんだぞこの技。


 やられたな最近調理部が楽しくて気を抜きすぎていた。あの隙あらば俺の貞操を狙う少し変態が入った湊である、いつか夜に会話していた時から計画を練り始めていたに違いない。

 練習期間の減少、そして湊自身を匂わすことで俺とクラスメイトとの間に亀裂を入れるという容赦のなさ。

 やるな湊。俺が調理部に気を取られるのも計画通りか?正直かなりのピンチだ。


「しかしピンチなら全てを巻き込んで自爆すればいい」

「ヤベーよ。時東のやつおかしくなったよ」

「追い込み過ぎた?」

「小学生の頃からの同級生だが時東は閑名よりタチが悪いぞ」

「そーそー、穂高さんが絡むと特に暴走するよね」


 ひとこと言っただけで酷い言われよう。


「親友ーっ!眞子さんーっ!俺の弁護をプリーズっ」

「閑名君は白目で死亡中だよ」

「白目は飽きたといっただろうがっ!今度から油性で書くぞっ。そして友人の前の人教えてくれてありがとう」

「坪川さんは寝たふりして、私は関係ありませんを繰り返してる」

「残念ながら俺達に関わったら最後、地獄まで付き合ってもらおうか眞子さん」

「私のクラスは学級崩壊寸前なのでしょうか・・・」


 煤けるな梅ちゃん。

 そしてこれからは生徒の時間だ。すみっこに座って豆乳おからの油少量ドーナツを食べていて。


「さてこれからのLHRは学級委員の眞子さんと副委員の俺が取り仕切る」

「私を巻き込まないでください。さっきのスマホは湊ちゃんからですよねっ?」


 女性陣に梅ちゃんが食べているドーナツの作り方のレシピを渡すことを条件に眞子さんを教壇まで連行してもらう。試験中のお菓子のレシピが女生徒に渡っていたのを知ったのはつい最近だ。おかげでいい駒が・・・いかんいかん雨乞い2のし過ぎだ。

 まあだいたい俺の要望が女性陣に通る。


「いったい何が書かれてたんですか?」

「クラス対抗で挑まれまして、湊が勝つと俺の貞操が超ピンチです」

「・・・やってくれましたね湊ちゃん。それでどうするんですか、すでにクラスは最悪ですよ」


 眞子さんとクラスメイトを見る。


「あん?なに時東の貞操がピンチ?地獄に落ちれっ」

「一組でしょう?優等生の奴らだから勝てるわけないよ」

「なぜ神はあんな奴に美人の彼女を授けて俺には授けてくれないのかっ」

「もうさっさと負けて時東君の恥ずかし初体験を根掘り葉掘り聞いちゃう?」

「「「それだっ!」」」

「「「俺達は嫌だっ!」」」


 うん、このクラスの連中大概に面白いな。


「梅田先生のおかげで団結しそうなクラスが最初からバラバラにされました」

「大丈夫大丈夫、まだ俺で遊ぼうとしている限りは」


 まずはクラスを巻き込まないとな。


「はいはーい、そんなにクラスがバラバラだと勝てるものも勝てなくなるぞ」

「「「誰のせいだっ」」」

「ほらそこでバラバラにされている。まあ俺の彼女は策士だがそれが自分の為だけだと思うか?」

「「「ん?」」」

「おそらくですけど湊ちゃんは自分の欲望の為に自分のクラスを操ってますよね」


 ボソリと俺にしか聞こえない声で囁く眞子さん。たぶんそれ当たり。

 でもこのクラスメイトの大半は湊のことをあまり知らない連中だ。


「勝つためには最大限の成すことする彼女だ。すでにお前たちは術中に嵌まっているということだな」

「「「・・・」」」

「このまま大人しく負けるか?一組の連中に馬鹿にされるぞ。それよりも一泡吹かせて上から目線で笑いたくないか?」


 もう少しかな。


「それだけではモチベーションは上がらないよな。よし一組に勝ったら女子には俺の彼女に作っているお腹満足カロリー減のレシピを五つ教えよう。お菓子じゃないぞ料理のレシピだ」

「「「やるわっ!」」」

「俺は負けたら彼女の願いを一つ叶えないといけない。おそらく入学式でみんなも知っている貞操関係だろう。男子はいいのか?人の喜びなんて嫌だろう?」

「「「他人の幸福は死ねっ!」」」


 よしこれで最低限のモチベーションはどうにかなったな。

 湊も甘いな。人は利益、妬みそねみを刺激すればどうにかなるんだよ。あとこのクラスは友人のおかげで非常識がデフォになりかけているから誘導するのが楽々。


「周平君は少しはまともかなと思っていた自分が愚かでした。性格の悪さでは一番です」


 眞子さんが額を指で抑えている。

 大丈夫、眞子さんもそのうち俺のようになるさ。だって親友が湊で友人と秋夜姉さんに気に入られているんだから。


 そしてクラスのペットは・・・まだドーナツに夢中だな。梅ちゃんはマスコットで活躍してもらおう、上級生の繋ぎに必須だ。

 友人はまだ白目か、誰か赤のマジック持ってない?うん今回は制服脱いでビックリカラー〇イマー一分前を胸に書いておこう。家で脱いだ時に驚くのがミソだ。

 え、眞子さん書いてくれるの?・・・絶妙にリアルなカラー〇イマーだ。

 男子は眞子様には逆らわないでおこうと話し合ってるし、女子達は結構筋肉質な友人の胸元に興味津々になっている。


 友人よクラスの団結力の為の礎となれナムー。




周平「俺みたいになる簡単な方法があります」

友人「それは?」

周平「雨乞いフィーバータイム2.14を三日ほど連続ですれば他人は使い勝手のいい道具と考えられるようになってくるよ」

友人「それはヤバいな」

眞子「あのゲームは人を狂わせますね」


さあ体育祭が始まります( ´∀`)

でも筆者は秋に開催されてた頃の人です。せっせとネットで情報収集中。しかし春に開催とは一年生にはきっついと思います(;・ω・)

周平は貞操の危機!既に体育祭の目的が変わっていますね・・・(;´д`)

前話はいい雰囲気でいいねが増えたのにまた減るかな~(;・ω・)

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