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湊さんは恩を忘れない(友達になりたい)


「坪川さんにお礼をしたいのでセッティングしてください。というかしろ」

「おい彼氏、彼女が会話をぶった切って話を変えてきたぞ」

「大丈夫だ。他の生徒が見えなくなったのを二度確認してから言っている。俺かお前にいいツッコミを期待したうえでの発言とみた。今の時点でお前は失格だな」

「くっ!再戦、再戦を所望する!」

「友人君アウート。今後のご活躍を期待しております」

「おぉう・・・」


 天を見上げ呻く友人。


 現在、俺と湊、そして友人を入れた三人で下校していた。

 普段は俺と湊の二人だけなのだが、たまに友人がそこに入って来る。

フリーマンな友人は放課後になるとふらりと消えることが多い。いろいろとしているみたいで忙しそうだが、たまに一緒に帰るときはたわいないことを話しながら帰っていた。


 ボケが増えるのでツッコミが欲しい今日この頃だ。ワタシハボケデハナイヨ?


「坪川さんて、おさげ眼鏡巨乳委員長だろ」


 おお、親友よ。俺と同じように思っていたのか、気持ち悪いな。


「友人君ツーアウト、周平も考えたからワンアウトね」

「一言喋っただけでアウトかー」

「俺なんて話してもいないぞ」

「顔に友人君の言葉に納得だと出ていました」


 厳しい湊さん。沈黙でもアウトか。


「スリーアウトで小学生時代にティ〇ァとエア〇スで喧嘩したお二人にどちらが好きだったか熱弁してもらいます」


 絶対にあかんことをぶっこんでくるな湊。


「もしかしてこの前の提出物を代わりに持って行ったことか。あれなら本人がお礼はいらないと言っていただろう」

「提出物?」


 知らない友人に説明する。

 内容を理解した友人は呆れてしまう。


「坪川ちゃんはそんな些細な事は覚えてないんじゃないの」

「礼をすると言ったからちゃんとしないとね。相手が些細な事だと思っていてもこちらが恩を感じているのだから返さないと」


 湊はそこまで人に恩を感じるタイプではない。自分が礼をするといった言葉に責任を持っているのだろう。そうでなければ勝手に忖度する取り巻きに恩を返すだけの日々になってしまうからだ。


「あと周平が好感を持っている坪川さんとちゃんと話してみたいかな。友人君は坪川さんのことどう思った?」

「うーん、普通かな。時々、俺と周平を興奮した目で見てるのは少し引くが」


 それは腐の人で次回作の構想をしているのだろう。

 そうか友人はまだ知らないのか・・・面白いので気づくまでは放置だな。


「うんうん、直接周平には許可をもらっているのに友人君には隠している。面白そうな子だなあ」


 隠している?に首を傾げる友人。そのまま気づかないでくれ。一年後ぐらいに薄い本が出回っているの気づいて驚くのが見たいのだ。


 湊はあまり友達と呼べる人物は少ない。殆どが浅い付き合いか取り巻きだ。

 俺という彼氏がいることを相手が許容できないと湊は友達になろうとしない。それも最初に少しでも許容できないのが見えたら、その時点で浅い付き合いになってしまう。


 俺が愛されている証拠なので嬉しくもあり、もう少しそこら辺が緩んで友達が増えてほしいとも思っている。


 坪川さんは湊の琴線に触れたようだ。

 自分からいくと下手すると取り巻きになってしまうから、提出物の件をきっかけにして仲良くなりたいのだろう。

 大体が器用なのに友達関連は不器用な俺の彼女だ。


「湊ちゃんが直接お礼に行けば喜ぶんじゃねえの」


 おう。それは今の湊に言うのは悪手だぞ友人よ。


「・・・友人君スリーアウト。今から十分間、ティ〇ァとエア〇スどちらが好きか熱弁してもらうよ」


 さて湊と坪川さんには仲良くなってもらいたいから、うまくセッティングしないとな。


 友人の熱弁をスマホに録音しながら、どう二人を会わせようか考え始めた。



「坪川さんのどこに興味が湧いた?」

「周平に異性として全く興味がないところ」

「え、少しぐらいは持ってくれてるだろう」

「私の敵認定センサー(周平を好きかどうか判断)は伊達ではない!」

「少し泣きたい・・・」


この小説は周平と湊の青春を謳歌するお話です。イチャラブしたり、友達を作ってみたり、ざまぁしたりといろんな青春をしているのを書いていきます。

ですので全部の話が繋がっているとは言えません。筆者の実力不足ですが、無理して繋げるよりも周平と湊がイチャラブするのを欲望のままに書いたほうが読んでいただけると思っています。

今後も二人のイチャラブに、雨乞い2のようなクスッと笑える要素を入れたりして書いていきます。

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