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愛の形、笑うなら。

作者: 塩濆け幾等

今、君に送った

愛の形、笑うなら。

私も笑う。

この心、感じなくなるまで。

君のそばに居られるまで。


今、君と共有している

愛の形、笑うなら。

私と君、二人で笑おう。

閉ざした世界の中で。

日が暮れるまでの30分間だけ。


今、君だけが見ている

愛の形、笑うなら。

たぶん君は、ひとりで笑う。

会いたいという衝動と

逃げ出したいという割れ欠けた心の狭間で。


今、君が消えてく

愛の形、笑うなら。

私はたぶん、ひとりで笑う。

泣きたい心に嘘をつきながら。

からから、からからと風に乗せて笑う。


もう、君のいない

愛の形、笑うなら。

錆びついたその思いまでも

消し去ってしまって

私はたぶん、もう笑わない。

いつか、君に会える日が来るまで。

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