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自称『ハズレ』の超克者  作者: ロア
「追放」という名目の「家出」
21/29

魔物との遭遇 その1

普段は小説を読む側のド素人が暇つぶしに書いてみた作品ですので、読者の皆様も暇つぶし感覚で気ままに読んでいただけたら幸いです。また、本業の方が忙しいときがありますので、感想や評価を読むことはあまりできないかかもしれません。ご理解のほどよろしくお願いします。



洞窟に入ってから15分後...



ドドドドドドドドド!!


「っ! こんなに来るなんて聞いてねぇぞぉぉおおお!!」


後ろからの足音が絶えず聞こえてくるなか、俺はさっきの入り口目指して全力で走っていた。




――――――


遡ること10分前...俺は洞窟の中の一本道を歩いていた。もちろん、魔物に先に気づかれないように「隠密」と「鑑定」を常時発動させ、なるべく足音を出さないようにしている。「鑑定」だけに頼るのではなく、自分もしっかり周りを確認するように意識していたものの、自分の肉眼で見つけるよりも先に「鑑定」に動きがあった(ちなみにアイガードには「鑑定妨害貫通」・「鑑定無効貫通」・「偽装貫通」を付与している)。



グラトニータランチュラ

― どんな物でも喰らうことから名づけられた蜘蛛型魔物の一種

<ステータス> レベル15

筋力  25

体力  30

敏捷力 44

耐久力 32


<通常スキル>

『放糸』『糸操作』



― 初っ端から蜘蛛かよ。


わかってはいたがここの魔物は自分よりもレベルは高い。大きさは10歳である自分の身長と同じくらいか。「鑑定」で調べたところ、10匹いるらしい。だがありがたいことに向こうはまだこっちの存在に気づいておらず、そして思っていたほどステータスがそこまで高くはない。おそらく人間と魔物ではステータスのシステムに差があるのだろう。


この有利な状況を手放さないように、俺はまず「スカイムーヴ」で空中にとどまり足音を立てないようにする。昆虫は耳がない代わりに全身の感覚が鋭くなっていてそこで空気の振動、つまり音を捉えている。だから気軽に接近したらすぐに気づかれてしまい、数の有利性ですぐにやられてしまう。


― まずはその数を減らさないとな。


俺は「鑑定」を使って相手の核となる部分を可視化して斬撃波を放つ準備をする。だが、単純にそこを狙っても敏捷力が俺と同じ相手だから簡単に避けられる可能性がある。だったら、それを予測して追撃を浴びせればいい。


― 「耐久力貫通」「外皮貫通」


俺は狭い一本道を全て覆いつくすぐらいの数の斬撃波を放った。


「ギギッ!!」


急襲を受けて驚いたのか、相手は対応しきれていない様子だ。その直後、


スパッ、スパッ!


と何かが斬れる音がした。それが何かは言うまでもない。


『ステータスレベルが上がりました』

『ステータスレベルが上がりました』

『ステータスレベルが上がりました』


三度と来るレベルアップの通知を無視して、攻撃を放った後肉眼でも見える距離まで近づいてみると、五体満足なのに地面に横たわっている蜘蛛があちこちに点在していた。


「ギギィィィィィ!!」


しかし、こちらに敵意を向けてくる蜘蛛が2匹威嚇行動を取っている。どうやら10匹のうち2匹を倒し損ねたようだ。相手の数が10匹から2匹になったことでめっちゃ戦いやすくなったが、それでも二対一だ。油断はしてはいけない、と前のめりになっている自分にブレーキをかけながら相手の動きを観察する。相手も自分に威嚇するだけでそれ以外の行動は取ってこない。


2匹は前後に並んでおり、おそらくこっちが仕掛けてきたら前衛が距離を詰めて後衛が糸かなにかで攻撃してくるのだろう。前のタランチュラは焦っているのか、口が(ひら)けて紫色の牙がむき出しになっており、そこから滴っている唾液が地面に落ちると何か蒸気のようなものが出現している。


― 毒を含んでいるのか? ちょっと厄介だな。


お互いにじーっと様子を窺っていると、



「ギギィィィァァアアアア!!!」


急に後ろの1匹が鼓膜を響かせるくらいの大きな奇声をあげた。


「あぁぁ! うるせえぇぇ!!」


俺は思わず耳を塞ぐ。なんで急にまた、といらだっていると前衛の蜘蛛がさっきの奇声を機に俺の方に向かってきた。


― 嘘だろ!? こういう形で不意打ちを狙ってくるとは思わねぇだろ!!


俺は耳を塞いだままバックステップを取って蜘蛛との距離を詰められないようにする。ただ、そんな守備的な行動は奇声が鳴りやむと同時に終わりを告げる。後ろに回避していた俺は、着地した瞬間にすぐに前に駆け出して攻撃に転じる。一定に保たれていた両者の距離が一気に詰まる。


相手は俺の行動をある程度予測していたのか同様の気配はなく、タイミング良く前足での引っ掻き攻撃を繰り出してくる。俺はそれを見て上にジャンプして「スカイムーヴ」で相手の後ろに回り込み、


― 「外皮貫通」「耐久力貫通」


左後ろ足を斬りつける。レベル差が5つ以上あっても「貫通」を使えば簡単に相手の部位を破壊することができた。


「ギギイィィ!!」


後ろ足が使えなくなったタランチュラだったが、無理やり体を振り向かせて後ろにいる俺に斬りかかる。それを見越していた俺は再び「スカイムーヴ」で背後を取るも、さっきよりも相手から少し離れた場所に着地する。なぜ少し離れたかというと...


「今の攻撃は悪手だったな。距離を取ってでも挟み撃ちの形にすればよかったのに。」


片方の足を失った蜘蛛の後ろには、奇声をあげ続けたことによる疲労が回復し戦闘復帰しようとするもう一匹の蜘蛛がいたからだ。俺にとってはピンチの場面だったが、攻撃してくれたことで相手の隙ができて切り抜けられ、逆に今は俺にとってチャンスな状況になっている。


「外皮貫通、耐久力貫通!」


俺は着地する直前に構えていた剣に力を加えて一気に空を斬った。その斬撃は負傷している蜘蛛だけでなく、その奥にいる蜘蛛の命をも刈り取った。



『ステータスレベルが上がりました』


「ふぅ、すこし危なかったけどなんとか倒せたな。レベルも4つ上がったし結果オーライだ。」



イオ=ウォルク



<ステータス> レベル10

体力  68(+24)

筋力  68(+24)

敏捷力 68(+24)

耐久力 64(+24)

魔力  66(+26)


<特殊スキル>

『貫通』(レベルMax)


<通常スキル> BP 162(+155)

『偽装』(レベル5/10)


<職業>

『鍛冶師』(レベルMax)



「ん? 魔力が他の4つと比べて上昇量がちょっと多いな。なにかしたっけ、俺。」


前世の知識と今回の戦いを思い返して魔力の増え方について考えていると、




...トトトトトトトトドドドドドドドド!!!



地面が揺れ始めてその揺れが徐々に大きくなるのと同時に、進行方向から音が鳴りはじめてその音は徐々に大きくなった。


「なんかこっちに向かってきてないか?......え、もしかして。」


― 俺の予想が合っているとすれば、今すぐにここから離れた方がいいかもしれないな。


俺は急いで少し離れた場所に置いてあったカバンを拾い上げ、猛ダッシュで出入口に駆け出す。レベルが上がったことで前よりも少し足が軽くなりカバンの負荷をあまり感じなくなったが、それでもこっちに向かってきてるであろう数多くの足音から距離を離せていないように感じる。というよりむしろ、徐々にだが迫ってきているようにすら思える。


走りながら後ろを振り向いて「鑑定」を使って確認すると、



「グラトニータランチュラ(レベル19)」「グラトニータランチュラ(レベル18)」「グラトニータランチュラ(レベル20)」「グラトニータランチュラ(レベル21)」......


鑑定しきれないほど多くの蜘蛛型魔物が追いかけていた......


「っ! こんなに来るなんて聞いてねぇぞぉぉおおお!!」



――――――― 




― ギギィィィァァアアアア!!!


遠くに放っていたクモからの救援を求める声で私は目を覚ました。いったいどれくらいの時間寝ていただろう。前とは違って自分で動くことが減って、使いのクモたちが全部やってくれるから自堕落な生活になってきている。それはそうと、


― 『感覚共有』


助けを呼んだクモと視覚を共有して相手がどんな存在かを私は確認した。


「......! コレハ...ワタシガモトメテタヒト。ワタシヲタスケテクレルヒト!」


彼から出ているオーラは私の半分もないけど、とても輝いていた。彼は天の恩恵を受けた人、いやもしかしたらそれ以上の人かもしれない。彼ならきっと...


「ミンナ、カレヲココニツレテキテ、オネガイ!!」


配下にしているクモたちの半分以上を私の命令のもと動かす。視覚を共有しっぱなしのクモの目に映っている少年を見ながら私はこの昂る気持ちを抑えていた。



「ヤットミツケタ......ワタシノ、ウンメイノヒト!」



待っていた人がいるかは分かりませんが、待ってくださった人、お待たせして申し訳ありません!!

あらすじはとっくの前に思い描いていたのですが、表現の仕方がうまくできず、あれこれ悩んでいたら、あっという間に年越しの1時間前を切っていました。にしては全然文章量は多くないのですが...

というわけで来年の抱負としては、

「待たせすぎない範囲で思い描いた通りの小説を書く」です。

来年もよろしくお願いします!!





こんなド素人の作品を読んでいただいた読者の皆様、誠にありがとうございます。これを伝えるのは二度目になりますが、筆者自身は暇つぶしとして頭の中で思いついた世界を文章にしてみただけですので、投稿頻度は不定期になります。ご理解いただけるとありがたいです。

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