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自称『ハズレ』の超克者  作者: ロア
「追放」という名目の「家出」
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初心者の森 その3

普段は小説を読む側のド素人が暇つぶしに書いてみた作品ですので、読者の皆様も暇つぶし感覚で気ままに読んでいただけたら幸いです。また、本業の方が忙しいときがありますので、感想や評価を読むことはあまりできないかかもしれません。ご理解のほどよろしくお願いします。



「全然危なげなかったな...それにしても、こいつらの処理はどうしたら良いものか。」


ウルフを疲労することなく倒した後、とりあえずそれぞれの右耳を切り取ったのだが、


「ゲームの世界だと、ウルフの肉って初心者にとってはまあまあ良い値段で売れるんだよなぁ。」


ただグランの記憶では父親のカルロスから魔物の解体を教えてもらったことなどない。なんせ10歳からじゃないとそもそも魔物討伐はさせてくれなかったらしいからな。当然だが前世でも解体の仕方を学んだことはない。というか、そっちの人の方が多いだろう。ゲームでも解体は勝手にシステム側がやってくれるわけなので...


「アテネスに解体できる人がいたとしてもここからだと少し遠いんだよなぁ。」


仕方がない。このウルフはここに置いておくとするか。ゴブリンとは違って腹をすかせた魔物が食べてくれるはずだ。


「森の出口付近にもウルフの群れがいたらいいんだけどなぁ。そのときは担いでいけるのに。

 それにしてもすごかったな、俺の斬撃波は。」


剣自体は一般的なものなのに、ウルフ2匹を一気になぎ倒すこの強さ。相手が弱かったのか、こっちが強かったのか判断できないほどだった。


「ちなみになんていう名前なのか確認してみよう......あれ?」



≪良質なショートソード≫

少し高価である黒鉄で出来た、少し刀身が短い剣。

黒鉄の特徴である、刃こぼれしにくい性質を含んでいる。



ない。俺が付与したはずの効果がどこにも書いていなかった。


「どういうことだ? 確かに俺が横振りしたあのとき前のウルフは斬られたぞ。」


こういうときはもう一回やっててみるのがいい。一回目はイメージするために目を閉じたからな。俺はハンマーを出現させてもう一度試す。すると奇妙な文がでてきた。



魔術武技(マジックアーツ)は剣には付与できません。』


「マジックアーツ...」


ゲーム好きの俺にとってその言葉は馴染みのあるものだ。アーツは一般的に使われている意味としては「芸術」や「技術」であるが、ゲームにおいては「技術」から転じて「武器を操る技」、略して「武技」などといったニュアンスで用いられる。簡単に言うと、アーツは「剣術」・「槍術」・「刀術」などの総称を指しているわけだ。

そしてそのアーツと「マジック」、つまり魔法を組み合わせた技術は「マジックアーツ」という名で呼ばれている。つまり、


「さっきの俺の斬撃は剣に付与した効果を発動させたものではなくて、自分の動きから生み出されたものだった、ということか...だけど。」


そう、明らかに不思議なことが起きている。マジックアーツは、自分が鍛錬などによって積み上げてきた武技(アーツ)に、自分の魔素を使って特殊な効果を追加する技だ。だから必然的に体内にある魔素量が減少する。だが、俺が技を放った時に全くそんな感覚にならなかった。まだ自分のレベルは2つしか上がってないにもかかわらず、あんな技を繰り出してケロッとしている自分が怖いくらいだ。


「とりあえず次から魔物と出くわしたときはさっきの技をメインに使っていくか。」


俺はまたカバンを背負って歩き始める。





――――――




午前5時20分


あのあと俺は、ゴブリン6体の群れに二連続で出くわし、その後森の出口が見え始めたところでウルフ5匹の群れに見つかったのだが、難なくそれらを全て倒した。どの戦いも距離を置きながら斬撃を放つ動きをしていたので、ウルフ戦の時には緊張もほとんどしていなかった。もちろん油断もしなかったが。

そして実験は、魔物1体につき一回の斬撃、つまり計17回斬撃を放ったわけだが、最後にようやく魔素量の減少を感じたという結果だった。道中に何回も自分のステータスを確認したのだが、何回見てもこう表示されていた。



グラン=ヘレクレス



<ステータス> レベル6

体力  42

筋力  42

敏捷力 42

耐久力 40

魔力  40


<特殊スキル>

『貫通』(レベルMax)


<通常スキル> BP 157

なし


<職業>

『鍛冶師』(レベルMax)



結局「マジックアーツ」と言う割には全然魔素を奪われることがなく、なぜ斬撃を何発も放てたのか分からずじまいだった。


「まぁいいか。アテネスは比較的大きい都市だから詳しい人もいるでしょ。」


餅は餅屋だ。俺みたいな素人が考えるよりも専門の人に聞いた方が手っ取り早い。そう思い、俺は森を出た。


森を出て道を歩くこと3分。人口約5~6万人の都市アテネスの防壁が見えてくる。そこは他の貴族領との仲介を行うなど、ヘレクレス公爵直轄地の補佐の位置として存在する都市だ。正直に言うとすぐにここから出たいのだが、ここでやるべきことが二つある。


一つ目が冒険者登録だ。東の帝国に入るためには基本的に冒険者の身分証が必要なのだ。ちなみに貴族はこれに加えて両国王からの許可証を提示しないと入れないらしい。貴族は影響力があるため、万が一の裏切り行為を考慮して実施しているのだとか。「グラン」だったころにカルロスがそれに関して時々愚痴を言っていたことが印象に残っている。


そして二つ目が装備の強化だ。森にいた1時間で分かったのだが、今後魔物と戦うにおいて自分の武器が少し心もとないように思えた。さっきまでは自分より弱い魔物しか出てこなかったけど、ギザイナ帝国に行く道中に強力な魔物が出る区域があることを、以前家族総出で行った際に教えてもらったのだ。もちろんそこを迂回していくルートもあるのだが、なるべく早くこの国から特にヘレクレス領から抜け出したほうがいいに決まってる。


そんなわけで、ここいらで少し高品質な武器を手に入れたいのだ。ここはリーゼウス王国の中でも流通が盛んな都市だから丁度良いものがあるはずだ。


俺は武器が揃っていることに期待しつつ、アテネスの門まで足を早めた。




こんなド素人の作品を読んでいただいた読者の皆様、誠にありがとうございます。これを伝えるのは二度目になりますが、筆者自身は暇つぶしとして頭の中で思いついた世界を文章にしてみただけですので、投稿頻度は不定期になります。ご理解いただけるとありがたいです。

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