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自称『ハズレ』の超克者  作者: ロア
「追放」という名目の「家出」
12/29

脱出  その2

普段は小説を読む側のド素人が暇つぶしに書いてみた作品ですので、読者の皆様も暇つぶし感覚で気ままに読んでいただけたら幸いです。また、本業の方が忙しいときがありますので、感想や評価を読むことはあまりできないかかもしれません。ご理解のほどよろしくお願いします。



...チャポン


「あぁ~、いい湯加減だぁ。」


上位貴族の風呂場だから、前世のサラリーマンの頃と比べると当然デカい。なんてったって湯舟だけでよくある和室一部屋分は余裕であるからな。温泉のメイン風呂を想像すればわかるだろうか。


「...だけど、この風呂に浸かるのも今日で最後か~」


――弟の家でアイツのスキルに関して調べるつもりだ。明日の8時には出発するぞ。


「とりあえず、明日のうちにどこまで距離を稼げるか。」


叔父の家は知っている。ここから南西へ200キルト(日本のkmの意)行ったところにある。公爵家の分家だから伯爵位をもっているから、苦労しない生活を送れるだろう。だがカルロスに同行していったら気ままに生きるという俺の夢が叶えられなくなる。


彼のせいで出発の日の時間が早まってしまった。出発の準備とこの家からの脱出方法を一日かけて計画・実行しようと思っていたのに、たった2~3時間で終わらせなければいけなくなったか。


―――


「さてとまずは、どうやって誰にも気づかれずに脱出するのかだな。」


風呂から上がった俺はいつもよりも早く着替えと髪の乾かしを終えて、早歩きで自分の部屋へと戻った。ベッドで息をついている暇などなく、すぐに準備に取り掛からなければならない。


家の構造は分かっている。正規ルートは、3階にある自分の部屋を出たら右手20メルト先に階段があり、1階に降りた後左手10メルト先にある玄関口から外に出るという経路だ。だが、廊下と階段には盗難防止用の魔力結晶が晶が設置されており、それに見つからずに脱出するのは相当困難だ。


「う~ん、何回頭の中でシミュレーションしても絶対に見つかるなぁ。何か手はないか?」


脱出する前に地下にある武器庫にも寄りたいから、どうにかして魔力結晶の視線をかいくぐりたいけど...


「俺のスキルが『賢者』とか魔法系だったら魔力結晶をちょいちょいっとイジって無力化できるのになぁ。」


魔力結晶とは鉱物の中に魔力を注ぎ込んでできたもので、自然にできる魔石とは対照的に人工物だ。

人の手によって作られたものだから、逆に言えば人の手でその内容を変えることができる。


「俺のスキルは『貫通』だからそういったことはできないしな。なんなら破壊してその場ですぐアウトになってしまう。となると残りは『鍛冶師』だけだが...結晶になんらかの効果を付与することができるのか?」


俺としては正直その可能性に賭けることはできない。『鍛冶師』の能力は自分の装備品に効果を付与することができるってだけで、あの結晶は自分の物ではない上に装備品とは言えないから、この能力は適用されないのではないだろうか。


「自分の装備品か......服は装備品に当てはまるのか?」


自分のクローゼットに目を向ける。扉を開けて十着以上のコートを眺め、一番大きいものを手に取る。


「で、どうやって付与するんだ...ってうおっ!?」


急に目の前に画面が浮かび上がった。どうやら自分の能力に関して疑問が出た場合にアドバイスの形で現れるようだ。


「えーっと、『鍛冶師が持つようなハンマーを頭の中で思い浮かべると、手元に出現します。』っか。ハンマーなんて実際に見たことないからわかんねぇよ~!!」


前世の俺は一応学生時代に体育系の部活に所属していたものの、本当はどちらかと言うと文化系のグループのほうだろう。つまり何が言いたいのかというと、体育系が集うような職人さんたちが持っているハンマーや金鎚などを思い浮かべることなどできないのだ。


「しょうがない、現実のハンマーを想像できないならゲームの世界でみたハンマーで頑張るしかないか。」


RPGなどのモンスターと戦うようなゲームにおいて鍛冶師の存在は必要不可欠だ。プレイヤーは武器の調整をするためにほぼ毎日鍛冶師のお世話になっている。ゲーム好きの俺としてはそっちの世界のハンマーを想像することは容易だ。


「...おっ、出てきた、ってえぇ!? めっちゃ金色に輝いているんだが!?」



『ヒヒイロカネのハンマー』

『鍛冶師』のレベルがMaxになった者にのみ与えられるハンマー。所有者は当ハンマーに触れた装備品に思い通りの効果を付与することができる。ただし、効果の上限はその装備品に依存する。



「マジかよ...制約があるとはいえ、これは相当ヤバいな。やっぱりこの職業にしといて良かったぜ。」


これから一人旅に出る身としては非常にありがたい。制約があるものの、自分が強くなればなるほど装備品の質はだんだんと上がっていくわけだから、縛られるのは最初のうちだけだ。長期的な目で見ればこの欠点は無いに等しい。


「とりあえずこのフード付きのコートで試してみるか。」



≪黒龍のフード付きロングコート≫

子供の黒龍の毛皮(けがわ)で作られた貴重なコート。絶対に破損しない。


付与効果:『隠密』

スキルや魔力による感知・察知を全て無効化する。


『鍛冶師』のおかげなのか自分の服について鑑定することができたのだが、


「俺がいつも着てるこれ、ドラゴンの皮膚で作られてたのかよ!」


この世界は、魔物による強襲が死因の中で一番割合が多い。それのせいか、人類は魔物に対して何の感情も持っていない。ただ敵として倒すのみ、それが幼いものであっても。

動物愛護だの環境保護だの、地球のそういった活動を知っている自分としては少し心が痛むが、これがこの世界の現実なのだと改めて思い知った気がする。


「それに、こんな強力な効果を付与できたってことは、ドラゴンの皮は相当質が高い素材だってことだからな。感謝して丁寧に扱わないと。」


俺はコートを羽織る。今は夜の8時。もうすぐ家族は夕食の時間なのだが、


「丁度いい機会だ。このコートの効果が発動しているのか実験してみるか。」


俺はコートを着たまま自分の部屋を出てとある場所に向かうことにした。



ペンが...じゃなくてタイピングが全然進まなかった。自分としても「早く戦闘シーンを描きてぇ!!」ってずっと思ってたのに、全然そこまで行く気配がないからやる気が下がってました。毎日ちょびちょび進めてこんな感じです。







こんなド素人の作品を読んでいただいた読者の皆様、誠にありがとうございます。これを伝えるのは二度目になりますが、筆者自身は暇つぶしとして頭の中で思いついた世界を文章にしてみただけですので、投稿頻度は不定期になります。ご理解いただけるとありがたいです。

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