多々良凛〜拾弐〜
「対談?」
「…はい」
「何時?」
「…今日に御座います」
「え?」
「…」
別に厳楽と話すのは良い。
だが何で日程を開けないのか。
「何時から?」
「夕刻、酉からです」
「…」
「申し訳ございません…」
「いいわ」
今が…辰だから…。
「凛様…」
「ん?なあに?」
「何か、変わられましたね」
「そう?痩せても無いし太っても無いわよ?」
「いえいえ、その様な事では無くてですね…」
「?まぁ良いわ、それまで何してれば良いの?」
「私達が見張っております、お好きにお出かけ下さい」
「分かったわ」
雀蜂はセンスがいいから服とか相談してみましょ。
あ、あと、そ、『そういうお店』とか…
「…ん様!凛様!」
「んぁっ!?」
「凛様大丈夫ですか!?」
「あ、あぁうん大丈夫よ?」
「そうですか…良かった」
何でも無いわ…何でも。
「それにしても…」
ん?
「彼…良いですよね」
「え?」
「いや〜私も婚期が近いので…」
「…」
「凛様が断るのでしたら私が…」
「遺言は済んだかしら?」
途端に黒い感情が湧き上がってくる。
『絶対に渡さない』そんな考えが頭を支配する。
「っ!?」
「…」
「もっ、申し訳ありません!」
「分かれば良いのよ」
ふぅ…って駄目じゃない!『こういうの』だしたら!
雀蜂も萎縮?しちゃってるし、こんな時どうすれば…
「凛様」
「っ!?」
「ふ、風丘様!?」
「少しお話したく参上しました」
いきなり入って来ないでよ…
「おや、嫌でしたか?」
「当たり前じゃない!」
「ですが、この情報をお渡ししたく…」
「…何よ」
「響ど「聞く」かしこまりました」
響の情報は最優先事項よ。
「雀蜂」
「は、はっ!」
「人払いを」
「ははっ!」
そう残し雀蜂は消える。
「響殿ですが…無事に起きた様です」
「そう」
良かった…
「ふふっ」
「何よ?」
「いえ、少し微笑ましいと思いまして」
「…」
「おぉ、怖い怖い」
全く物怖じしないくせによく言うわ。
「デートプランですが…」
ふむふむ…
「此処に入った後、我々は二刻ほど不干渉にします」
「え?どういう事?」
「…」
「ちょっと!何で微笑むのよ!」
何でこうも小馬鹿にするのかしら?
「…」
「ま、まぁ良いわ!」
「それと、隠密調べですが、彼の好物等調べておきました」
「?全部知ってるわよ?」
「…」
「好きな食べ物は鮭の皮、飲み物は焙じ茶が好き。
好きな髪型は長髪、好きな色は白、好きなタイプはお淑やかな子、苦手なタイプは体育会系、好きな音楽はテクノやロック、尊敬している人は紫煙先生…」
「…隠密でも無いのに凄いですね…」
「ふふん!これくらい当然よ!」
当たり前じゃ無い!
響の好みからいつ寝て、いつ起きるかまで把握してるわよ!
「肝心のデートプランですが…」
「分かってるわ」
「これ次第で-百が+百になる事もありますぞ」
「そう…ね」
「まずは…」
「…」
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そして…酉の刻。
「来たか…凛」
「ええ、お祖父様」
すまんのもう少し続くんじゃ




