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妖蔓延る世界のお話。  作者: 書き手のタコワサ
多々良凛ノ物語
15/236

多々良凛〜拾弐〜

「対談?」

「…はい」

何時(いつ)?」

「…今日に御座います」

「え?」

「…」


別に厳楽と話すのは良い。

だが何で日程を開けないのか。


何時(なんじ)から?」

「夕刻、(とり)からです」

「…」

「申し訳ございません…」

「いいわ」


今が…(たつ)だから…。


「凛様…」

「ん?なあに?」

「何か、変わられましたね」

「そう?痩せても無いし太っても無いわよ?」

「いえいえ、その様な事では無くてですね…」

「?まぁ良いわ、それまで何してれば良いの?」

「私達が見張っております、お好きにお出かけ下さい」

「分かったわ」


雀蜂はセンスがいいから服とか相談してみましょ。

あ、あと、そ、『そういうお店』とか…


「…ん様!凛様!」

「んぁっ!?」

「凛様大丈夫ですか!?」

「あ、あぁうん大丈夫よ?」

「そうですか…良かった」


何でも無いわ…何でも。


「それにしても…」


ん?


「彼…良いですよね」

「え?」

「いや〜私も婚期が(そろそろ)近いので…」

「…」

「凛様が断るのでしたら私が…」


「遺言は済んだかしら?」


途端に黒い感情が湧き上がってくる。

『絶対に渡さない』そんな考えが頭を支配する。


「っ!?」

「…」

「もっ、申し訳ありません!」

「分かれば良いのよ」


ふぅ…って駄目じゃない!『こういうの』だしたら!

雀蜂も萎縮?しちゃってるし、こんな時どうすれば…


「凛様」

「っ!?」

「ふ、風丘(ふうか)様!?」

「少しお話したく参上しました」


いきなり入って来ないでよ…


「おや、嫌でしたか?」

「当たり前じゃない!」

「ですが、この情報をお渡ししたく…」

「…何よ」

「響ど「聞く」かしこまりました」


響の情報は最優先事項よ。


「雀蜂」

「は、はっ!」

「人払いを」

「ははっ!」


そう残し雀蜂は消える。


「響殿ですが…無事に起きた様です」

「そう」


良かった…


「ふふっ」

「何よ?」

「いえ、少し微笑ましいと思いまして」

「…」

「おぉ、怖い怖い」


全く物怖じしないくせによく言うわ。


「デートプランですが…」


ふむふむ…


「此処に入った後、我々は二刻ほど不干渉にします」

「え?どういう事?」

「…」

「ちょっと!何で微笑むのよ!」


何でこうも小馬鹿にするのかしら?


「…」

「ま、まぁ良いわ!」

「それと、隠密調べですが、彼の好物等調べておきました」

「?全部知ってるわよ?」

「…」

「好きな食べ物は鮭の皮、飲み物は焙じ茶が好き。

好きな髪型は長髪、好きな色は白、好きなタイプはお淑やかな子、苦手なタイプは体育会系、好きな音楽はテクノやロック、尊敬している人は紫煙先生…」

「…隠密でも無いのに凄いですね…」

「ふふん!これくらい当然よ!」


当たり前じゃ無い!

響の好みからいつ寝て、いつ起きるかまで把握してるわよ!


「肝心のデートプランですが…」

「分かってるわ」

「これ次第で-百(マイナス百)+百(プラス百)になる事もありますぞ」

「そう…ね」

「まずは…」

「…」


────────────────────────


そして…酉の刻。


「来たか…凛」

「ええ、お祖父(おじい)様」

すまんのもう少し続くんじゃ


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