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第02稿08話~垂らした餌に魚は食い付くか12~


__遊び人|食い倒れ市場


「モグモグここの物はどれも美味しい。もっと食べたい」


 王女は並んでいる出店の全てを今の所、コンプリートしている。

 一体どれだけ食えば気が済むのだろうか……ちなみに王子もコンプリートしている。

 ライダーも勇者達ももう食えないとの事。

 そして、勇者が居るお陰で見える俺がいる事で割引されていた様だ。これが忖度って奴か?

 

「もう、無理っす。後は任せるっす……」


 今は6人の王子の従者が働き蟻の様に出店から料理を買って王女達の元に運んできている。

 その光景のせいか一般客は遠巻きに歓声を上げてこちらを見ている。

 大食い大会だと思われてるのか?

 まぁ、なんにせよ。近づいて来ないのならば問題はない。この状況で近づいて来たら分かりやすいしな。


 そして日が暮れるまで食った王女と王子は食い倒れる事は無かった。

 最後の出店までコンプリートした時は観客と化した一般人が歓声をあげていた。


「あー、美味しかった!満足!」


「ここまで来たら冒険者ギルドに行ってみて良いか?」


 冒険者ギルドで沖合のダンジョンについて聞いてみたかったので、そう提案した。


「良いぞ。ここまで付き合って貰ったしな。それに俺らも簡単なダンジョンでレベルを上げたいからな」


「簡単なダンジョンなら幾つかあるけど、どういった物が欲しいの?やっぱ食材?」


「いや、目的はレベル上げなんだが。そうか、食材か」


「海底ダンジョンなら魚介類の魔物が出てくるし、平原の方にあるダンジョンなら動物系の魔物。森ならキノコとかの植物系の魔物だな。俺らが昨日通って来た森にもダンジョンはあるけど、あの森自体がダンジョンみたいなものだったから人気は無かった」


「お兄様、魚介は結構食べたから、野菜かお肉が食べたいわ」


「平原か森か。どちらがオススメだ?」


「それはギルドで聞いた方が良いかも知れないな。なんせ俺の持ってる情報は結構古いし」


「ふむ、成程。じゃあ、ギルドへ向かおう」


 食い倒れ市場を後にしギルドへ向かった。



__遊び人|トキトーギルド


「あらぁ、ブレイク様、待ってたわよ」


「ニック。久しぶり」


 女の人の様に話しかけて来たのはトキトーギルドのギルマス、ニックだ。

 学園長に負けず劣らずのガチムチである。


「お待ちしておりました。お坊ちゃま。事情は既に伝えてあります」


 そして先回りしてニックと話していたダートが居た。


「ダートも来ていたのか。処理はもう終わったのか?」


「えぇ、コバルト・ハウンドとその護衛は牢に連れて行きました」


 コバルト・ハウンド……あぁ、FF商会長か。


「ここじゃ何だし応接室に案内するわ。いえ、この人数だと会議室の方が良さそうねぇ」


 ニックについていき会議室に入る。各々席に座った所でニックが話を進める。


「それでぇ。新しく出来たダンジョンの事かしらぁ?そぅねぇ、別にブレイク様に教えるのはやぶさかでは無いのだけれど」


「マップの提供は確約する。こいつらの分の情報量はコレでどうだ?」


 秘儀、マップは最強の情報である。これでギルドからの褒賞をかなり貰っていたりする。

 マップがあるだけで採って来て欲しい材料等がギルドで指定し案内する事で効率よく素材を集める事が出来る。

 そしてマジックバックから海底ダンジョンのマップを取り出しカウンターに放り投げる。


「これは……あらぁあらぁ!まぁまぁ!まだ未踏破の海底ダンジョンのマップ?しかもダンジョンボスやダンジョンコアの場所まで!?凄いわねぇ。過剰分は色付けて後で用意させるわねぇ。踏破報酬も込々で!それで何について聞きたいのかしら?」


「新しく見つかった沖合のダンジョンについてと、王子と王女に付近の初心者用のダンジョン。それも食材が採れる所を教えてくれると助かる」


「分かったわぁ。まずは、沖合で見つかったダンジョンは海上ダンジョンと命名されたわ。潜った人は直ぐに出てきちゃうから詳細は不明だけど。天井も壁も床も無いらしいわよ。ギルドでも何組か派遣したけども、一層目で探索に四苦八苦して次の層への道も分からず海に放り投げられて待機してた船に回収されて帰って来たわね」


「どういう事?」


「どうやら上に登って行くタイプのダンジョンらしいのだけれど。無いというよりも見えないと言う方が正しいみたいね。落とし穴とかも見えないから、そう言うのに引っ掛かるとダンジョンの外に放り出されるみたいなのよ」


「そう言うタイプか……という事は一層で確認出来た素材とかも無いのか?」


「えぇ、だからあんまり調査してくれる人が居ないのよ」


「そうか、あぁ。そういや冒険者カード作ったぞ。どうせ潜るんだし調査の依頼受けようか?」


「本当かしら!あぁ、でも階級があれね……上級以上じゃないと受けられないのだけれど」


「む、そうか。まだ中級だからな」


「もう中級なの?それなら話が早いわ。海底ダンジョンのマップ。アレを中級の昇格試験として扱ってアレが納品されたから上級にランクアップという事にしましょう。1人で潜るのかしら?」


「今、別行動してる2人と一緒に潜る。3人PTだ」


「じゃぁ、その二人も時間見てギルドに連れてきて頂戴。あとの話はそこで詰めていきましょう」


「分かった」



色々の修正は稿がひと段落着いた時に読み直して改稿する予定です。

文が抜けてたりするのは気付いたら直ぐやります。


次回、忍者の狂人の洞察力、ガチムチニューカマーギルド長の王子達へのダンジョン口座。お楽しみに

それでは皆様また次回。

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