表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/183

第02稿08話~垂らした餌に魚は食い付くか11~


__忍者|FF商会ビル跡地


「あー。疲れたでござる」


「お疲れ様。いや、本当に更地だね……」


 トキトー殿のお父さんが私兵を連れて来た。


「地下の人達はカタナのお陰で無事らしいんで今引き揚げます」


 ロックオンがそう言ったので最後の一仕事として地下にあった結界を地上まで持ち上げ中にいた人を解放する。


「おぉ、凄いな」


 私兵の人が中に居た20人程の人を保護していく。


「あぁ……海鮮焼きを食べてるでござるな……」


「そうか、お昼もまだか。うちの料理人は息子に調味料のいろはを叩き込まれていてね。是非一緒に昼食をとらないかい?」


「おお、やっとご飯にあり付けるでござるか!」


「あ、トキトーパパ。コレ」


「ん?これは手紙?成程……この内容なら十分拘束出来るな」


 ロックオンが商会長室で見つけた手紙とやらをトキトーのお父さんに渡していた。


「ちゃんと仕事はしたよ。資料室は消し飛んじゃったみたいだけど」


「いや、十分だ。裏帳簿なんかがあれば他の摘発も出来るかなって思ったんだけど。依頼した何者かが居ると分かっただけでも収穫かな」


「ふむ、役に立てた様で何よりでござる」


 動いたらお腹が減ったでござるな。血は結界に使った分は回収出来たでござるし、収支は9人分+位でござるかね。



 その後トキトー邸に戻り昼御飯を食べながら詳しい詳細をする事になった。

 なんとステーキを用意してくれた。この世界でも牛は居るが家畜のモノとは違い筋肉質で堅い。だが部位によっては柔らかく美味しい所があるようで、その部位のステーキを用意してくれていた様だ。醤油とワサビではなくホースラディッシュ。西洋わさびの様な食材を卸した物とと醤油で食べる事になった。


「という訳で拙者らは屋根の上で待機していたでござる。そして王子達の方にFF商会長が接触した事を確認して行動を開始したでござる」


「僕は会長室の探索。カタナは結界を張って他に余波が行かないようにしてくれたのと誘拐された人の保護をしてくれたよ」


「そうか。ありがとう助かったよ。手紙についてもね。しかし、結界って言うのはあの黒い塔かい?」


「そうでござるよー。拙者の血を媒体にして作ったでござる」


「そうなのか、興味深いね」


「そう言えば。沖合の方に新しいダンジョンが見つかったとか」


「あぁ、沖合にあるんだけど海上ダンジョンってギルドで名付けられたんだけど。場所が場所だけに攻略が全然進んでいないんだよ」


「船で行くんですか?」


「船になるね。行くなら用意しておこうか?」


「あ、お願いできます?」


「勿論だ。息子も一緒に行くんだろう?あと今日は本当にお世話になったからね。遠慮はしないでくれ」


「そう言えば、どうしてトキトーの事を名前で呼ばないんです?確執があるとか?でもそんな風は見えないし」


「あぁ、息子は昔から影が薄いというか記憶に残りにくいというか……特に自分達でつけた名前なのに忘れてしまう事があるんだよ。言い淀んだりすると公式の場では隙にもなるからね。幸い息子だという事は覚えてるから息子で統一しているんだ。実際、話しかけられなきゃ気付かない事まであるし。ダートには本当に感謝しかないよ」


「そう言うコトですか。そう言えばダートさんの眼の魔法陣はトキトーの居場所が分かるだけなんですか?」


「息子が死んだら魔法陣が消える位かな。あと、対象の状態も把握出来るって言ってたかな。ここから王都まで離れてても確認出来るみたいだよ」


「確かアナーが描いた魔法陣だと聞いたでござるな」


「あぁ、そうなんだ彼はトキトー家の親戚でね。主に魚人族との交渉を任せている」


「そう言えば白い犬居ましたよね」


「あぁ、ティキか。アナーの大事な家族だよ。とても、ふわふわでもふもふで娘たちからも大人気だよ」


「娘さんは何人居るでござるか?」


「3人だよ。皆、息子への依存度が結構高いけど。私も人の事言えないね」


「ブラコンでござるか」


「ブラコン?」


「何でもないでござるよ」


 少しずつ情報を引き出して行く。もしかしたら勇者PTから攻略のヘルプが来るかもしれないでござるしな。ただし、トキトー殿のスタンスにもよるでござるが、先にトキトー殿から勇者殿と婚約をしたくないというなら拙者はトキトー殿側につく、そう決めてるでござる。


「船以外に用意する物はあるかい?」


「そうでござるなぁ。準備期間も欲しいでござるな。ギルドで海上ダンジョンについての情報を得たり。そこらへんでござるな」


「食料とかは良いのかい?」


「前回、買い貯めたものがトキトー殿の魔法の鞄に入ってるでござるよ」


「そうか、なら必要無いか」


 食事をしながら家族構成を聞きつつ海上ダンジョンのサポートも取り付けたので良い感じでござるな。



コピペで貼ってるんですがPCの調子が悪くところどころ文が抜けている事に今更気づいたり。

今回は忍者&ヒットマンsideでした。

2万字この話で越えちゃいました。この日が終わる気配が見えません。


次回は遊び人sideです。お楽しみに

それでは皆様また次回。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ