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第02稿08話~垂らした餌に魚は食い付くか9~


__ライダー|理或堂亭―正面外


「あらら、一個小隊っすか?これは」


30人程の傭兵らしき者達。どうしてこんな市場でこんな目立つ事をしようと思ったのか聞いてみたいけどその前に命を奪ってからにしよう。


「起動、変身!」


 胸元のペンダントを取り出しそう言うと身体から浮き上がる様に機械の腕や足、胴体そしてヘルメットまで装着されて行く。


『変身完了しました。ユーザー、ノーライル・ヒューストンであることを確認。敵意の検索を開始。弓手を10時の方向378m先に発見。自動攻撃します』


 肩から小さな砲塔が出て自動射撃をする。発射されたのは魔力を動力に飛ぶ小型ミサイルだ。

 魔力で形成もされていて空気中のオドから魔力に変換しているので時間が経てば自動的に補充される。

 ミサイルは一直線に弓を持った男に向かい。爆発四散した。


「汚い花火っすねぇ。そう思わないっすか君たち。次は君達っすよ?」


 沈黙する男たち、どうやらトキトー家の私兵が既に避難はさせてるみたいっすね。何の反応も無くなった男たちに。


「ミサイルパーティの時間っすよ!」


 両腕の腕部の側面から射出口がせりだす。射出口から数々のミサイルが絶え間なく撃ち出された。


「威力は弱め、生き残れたら良いっすねぇ」


 傭兵たちが立っていた場所は砂煙が舞い見えない。


『敵意の消失を確認。敵、沈黙』


 その一言を聞いてノーライルは踵を返して店の中に戻った。



__聖女|理或堂亭―店内


「これでよーし!」


「終わったわね」


「男性は裸のまま寝かせられてるんだが……」


「汚いのは隠したよ!」


「むしろ逆に汚い」


 ライトの魔法で股間を隠した男の人達が並べられている。


「お、終わったっすか……?これはこれは可哀そうっすね……」


 その惨状を戻って来たノーライル君がドン引きしている。聖なる神々しい光で上書きしているのに!


「神々しい聖光で隠してあげてるの」


「……どうして女性は着せてあるっすか?」


 項垂れているノーライル。


「当たり前じゃん。男とは違って女性の肌は隠すモノだよ!」


「いや、男も隠すモノだと思うのだが」


「大事な汚いのは隠してるよ!!」


「大事な汚いって何なのかしら……ココノはユウがいないとポンコツになるわね」


「むしろユウと私の素が一緒なだけですぅ」


「ノーライルが見てるぞ?」


「ユウが一緒にいなければOFFなんですぅ」


「……あー、俺は王子に報告してくるっす」


__遊び人|理或堂亭―元・囲炉裏部屋


「ユウ君!!終わったよ!」


「「まるで犬の様だな」みたい」


 褒めて褒めてと俺の方に這い寄ってくる勇者を見て王子とお王女がそう言った。


「犬とは失礼な!」


「あぁ、いやすまん」


「私はユウ君の妻だよ!!」


「え?そっちなの?」


「……まだ妻じゃない」

 とうとう妻を自称し始めたぞ。


「こっちも終わったっすよ。聖女達の方も一応終わったみたいっす」


「で、コイツはどうすれば良いんだ?」


 顎で縛られた寝ているFF商会長とその護衛を指す王子。


「父の兵がそろそろ来ると思う」


「お待たせしました。お坊ちゃま」


 ゴートが衛兵を連れて戻ってくる。ゴート……忘れてたわ。そうか。呼びに行ってたんだな。

 衛兵が、縛られて眠りこけている3人を抱えて連れて行った。


「じゃぁ、次の場所行こうか。運動したしお腹減っただろ」


「この惨状は放置か?」


「ゴートに任せる」


「畏まりました。お坊ちゃま。他の勢力もいる可能性もあるのでお気をつけください」


「分かった。じゃぁ途中で聖女も回収していこう」


 途中で聖女と魔女と戦乙女を回収し外に出る。人が沢山寝てたのはビックリしたが異常は無かったからじきに目覚めるらしい。

 外に出ると通りに比較的大きなクレーターが出来ていた。


「なにこれ、誰やったの?勇者?」


「酷い!!勇者だなんて他人行儀な!!ユウって呼んでユウ君!」


「あー、俺っす。威力は加減したんすけど」


「お前か。まぁ、この程度なら大丈夫か」


「そうっすね。ん?アレなんすかね。黒い塔みたいなので来てるっすよ」


「何?」


 ノーライルの指さした方を見ると確かに黒い塔が出来ている。


「んー、忍者と魔銃使いが更に上の方飛んでるっすね。あっちも規格外っすね」


「周りに被害が出なければいいが、大丈夫かあれは」


「大丈夫じゃないっすか?凄い事になってるっすけど周りに被害が出ない様にああしてるのかもしれないっす」


「あの位置はFF商会の建物の場所を囲んでるのか」


「……は?なんすかアレ」


「どうしたノーライル」


「トンデモナイ量の魔力が塔から空に向かって……るっす?」


 塔の上部から青白く発光する塊が空に向かって飛んで行った。音が無いけど花火みたいだな。

 空に飛んで行って花火の様に爆発する事も無く流れ星の様に天へと消えて行った。

 その後、塔が崩れていく様子が見えた。建っていた結構な高さのFF商会の建物も見えない位に低くなっている様だ。


 というよりも完全に無くなってる気がする。圧縮したのか?


「食べ物食べたい……」


「おい、トキトー。早く案内しろ」


「あ、すまん。了解」


 食べ歩きエリアへご案内。



変身系ヒーロー、ノーライル。一応、変身スーツと言うよりもロボットに乗ってる判定です。

忍者と魔銃使い放置で食べ歩き優先ってどういう事なんでしょう。ゴートに殆ど任せちゃってますね。


次回、暴食王女の食べ歩き。お楽しみに。

それでは皆様また次回。

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