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第02稿08話~垂らした餌に魚は食い付くか1~



__遊び人|トキトー邸書庫


「おーい、トキトー殿。起きるでござるよー」


 ん、おっと。本をダラダラ読んでたら寝てしまったか。


「おはようカタナ」


「おはようでござる。お腹減ったでござるよ。トキトー殿は減ってないでござるか?」


「腹か、そういや減ったな」


「では2人を起こして一旦出るでござるよ。もう朝の様でござるし」


「もう、朝か。おい魔女と聖女起きろー」


 寝こけている2人に声をかける。


「ふぁ、もう朝ぁ?」


「不覚にも寝てしまったわね」


「そっちに梯子があるから上登って一旦、外出るぞ」


 梯子を登り本棚の上に登る。結構高い。梯子を上ってくる忍者達の手を掴んで引っ張り上げる。


「「「ありがとう」」でござる」


「高いから落ちるなよ。足踏み外したら当たり所が悪けりゃ死んじまう。高さ6m程だからな」


「はっはっは、落ちても問題ないでござるよ。落ちる前にキャッチするでござる!」


「落ちる時に棚の部分に頭とかぶつけると危ないから手摺を作ってやってくれ……」


「そうでござるな。てすりの術でござるー」


 冗談のつもりだったが、細長い棒2本がカタナの肩の部分から伸びる。何かジワるな。いや、何でもありだな。


「あら、ありがと」


「ありがとうカタナ君」


「気にしなくていいでござるよ」


「うわ、何か掴んでる感じがしないけど大丈夫かなコレ」


「大丈夫でござる。危なくなったら巻き付くでござるよ」


「触手プレイはちょっと難易度高いかな」


「ココノ、貴女大丈夫?」


「大丈夫大丈夫、落ちないよ」


「いえ、落ちないかでなく頭よ頭」


「酷い。頭は問題ないですぅ」


「よし、ここを降りれば入り口だぞ」


「さて、では拙者はロックオンとセラフィ殿を迎えに行って来るでござるよ」


「あいつらも寝落ちか?」


「セラフィ殿は起きて本読んでるようでござる。ロックオンは寝てるでござるな」


「流石、研究……者だ!研究者だったなアイツの職業は、あー喉に刺さった小骨が取れた感凄い」


「では、行って来るでござる」


 忍者は梯子使わないで跳躍だけで本棚の上に消えて行った。


「梯子要らないんかーい!さて、一旦、自室に戻ってシャワーでも浴びてくる。食堂にそのまま行くかは好きにしろ」


「一旦戻るわ……」


「私もー」


「ちなみに浴場あるからメイドや執事を呼べば大体来るから案内して貰え。うちのメイドとか執事、眼に入らない様に作業してたりするから」


「分かったわ」


「了解、あ、ユウには私達を案内したら部屋に戻ったって言うコト。良い?気を付けてね」


 何を気を付けるんだ。あ、勇者にか。


 さて、部屋に戻ってシャワー浴びるか。



__忍者|書庫


 トキトー殿に忍者ムーブを魅せつけながらロックオンの元に向かう。む、意外と近かったでござるな。


「ロックオーン」


「ぐはっ……ちょ、腹に蹴り入れないでよ」


「すまぬすまぬ丁度、着地地点に居たから踏んでしまったでござるよ」


「絶対わざとでしょ」


「あ、分かったでござるか?」


「今日か明日辺り遊べるんだから我慢しなさい」


「しょうがないでござるなぁ」


「うるさいです。私はまだ読んでるので連れてって良いですよ」


「梯子を探して登ると帰りが楽でござるよ」


「分かった」


「では失礼するでござる」


「待たねセラフィ」


 さて、首根っこを掴み跳躍する。


「それは首締まるから止めてって言ってるのに……」


「良い話は出来たでござるか?」


「聞いてたんじゃないのか?」


「本に夢中で聞いてなかったでござるよ」


「そっか、瘴気を抑える装置を作ってるらしい。それを境に設置してそれ以上こっちに瘴気が来ない様にするんだってさ。研究組のミッションは大方ソレだね」


「勇者組は魔障に囚われた者の除去。王族組は国の安定。拙者達はフリーでござるか」


「一応、他の人の補助を学園長から頼まれては居るけど。何だろう。遊び人と居ると問題が向こうからやって来るよね」


「そう言う星の元、生まれてるらしいでござるからな」


書庫から出たところで執事か侍女に声をかける。


「どうかいたしましたか?」


「朝食の時間はどの位でござるか?」


「皆さまが滞在中の際は食事の時間になりましたら鐘を鳴らす事になってます」


「分かったでござる。さて、ロックオンはどうするでござるか?」


「どうしようかな。風呂入ろうかな?カタナも入っとけ」


「でしたら浴場に案内いたしましょうか」


「お、浴場があるでござるか。ではよろしくお願いするでござる」


「僕は一旦、部屋に戻って着替え持ってこないと」


「では、先に行ってるでござるよ」


「うん、じゃ、またあとで」



お待たせしました。古戦場の準備やら走ってて気付いたらあっという間に時間が過ぎ去っていました。

そう、グラブルです。

新しい話になりましたが、今話は視点が飛びまくるので混乱しない様に気を付けて下さい。

キリが良くないので今回は短めです。

次回、忍者浴場に行く。お楽しみに

それでは皆様また明日。

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