表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/183

第02稿07話~トキトー領、到着8~

あふぉ回です。


__勇者|??


「それじゃユウ君の家族攻略を始めようと思います」


「ちょっと待って。作戦とかそもそも誰が誰だとか分かってるの?」


「恐らく黒髪の子が居れば妹さんだと思うわ」


「あの子達黒髪だよ!」


「捕獲してソル」


「え?いや、作戦と言ったって戦闘行動じゃないんだし」


「GOソル!」


「……しょうがない。分かった。なぁ、君たち」


 黒髪の少女2人に凸ってったソルが地面にへたりこんだ。何?どったの?

 黒髪の少女達は笑いながら走ってどっかに消えてった。


「か、顔が無かった」


「ホラー耐性ぜーろぉ!」


「うるさい。呼んで振り向いたらのっぺらぼうってどんな昔話だ。狐か?狸なのか?」


「暫定、トキトー君の妹達は悪戯っ子の様ね」


「妹じゃなくて、この屋敷のお化けとかじゃないのか……」


「むむ、ここは私に任せてファースト」


「ギアは禁止!ココ屋内だからね?何考えてるの?」


「何も考えてなかった!」


 ギアは駄目らしい。将来の旦那様の実家壊しちゃうところだった!


「あと走るのも禁止。恐らくだけど未来の侯爵夫人としての適正も見られてるかもしれない」


 ココノが忠告してくれる。


「ユウ、貴女の脳筋が許されてるのは勇者だからよ。トキトー君は侯爵家の跡継ぎ、一緒になりたいという事は未来の侯爵夫人としての役割が出来ないといけないって事よ」


 スノウの話が長い。じゃなく、分かりやすく説明してくれる。


「じゃぁ、歩いて追いかけよう。あの子達走ってったから追いつけないだろうけど」


 強歩で追いかける。


「待って、ソレは歩きじゃない。私、それ出来ないから」


「私は出来るぞ!」


「私も出来るよ」


「黙りなさい脳筋組……まぁ良いわ。それなら、私は私用を済ましてくるわ。2人ともユウを任せるわ」


「「はーい」」


 スノウが離脱しちゃった。我がPTのプレーンが!ん?ブレインだっけ。

 気を取り直して次に行こう。


「さて、ココノ君。彼女達はどちらに行ったっけ?」


「あちらです隊長」


「じゃぁ行こう。全体、全速前進!!」


 ココノの指さした方に強歩で向かう3人。廊下の突き当りに辿り着いた。


「ココノ君。彼女達は何処かの部屋に入ったみたいだ。何処だと思う?」


「私が思うにこの看板が掛かってる部屋のどれかかと思います」


 アイと書かれた看板とマイと書かれた看板とモコと書かれた看板のかかった扉。3択!


「アイマイモコ……トキトー君のお父さんが転生者って可能性はない?」


 ココノがそんな事を言う。ユウ君は転生者。そのお父さんも転生者?


「だったら同い年の筈じゃ?」


「そうね。信託情報だし間違いないか!よし、モコの部屋に突撃ィ!」


「あ、ちょっと」



「あら?モコ様の部屋に何か御用でしょうか?」


「こんにちは!」


 中に入るとメイド服を着たお婆ちゃんが茶髪の幼女のお世話してた。

 幼女がこちらに気付いた。首を傾げながら。指を差して。


「ねーね?」


「か、くわぁいいいいい」


「ちょ、ユウ?」


 はっ!つい、我を忘れて詰め寄ろうとしてしまった。

 落ち着こうジェイソンの様に。ん?ジェイムズだっけ?よし落ち着いた。

 ふむ、茶髪……黒髪と言う情報とは違って茶髪。でも何処となく目元がお義父様に似ている。そして、メイドがモコ様と言う事はユウ君の妹に違い無い!

 さぁ、突げっぐぇ。ココノに首根っこを掴まれてしまった。勇者止めれる筋力のある聖女とかどれだけ筋力上げてるの?


「黒髪黒目……勇者様でしょうか?」


「はい!そうです!アイアム勇者!」


「ねーね、ちゃうの?」


「違くないよ!ねーねですよぉ!」


「ユウが止まらない……」


「同じ黒髪黒目ですからアイ様とマイ様だと勘違いされてるんでしょうね」


「ユウ君の妹さん達?」


「はい、そうです。あ、申し遅れました。私はモコ様の乳母兼侍女をしているカシワギと申します」


「……ねぇ、ソル。ここの人達って日本名が多くない?」


「そうみたいだな」


「あああああ、可愛いよぉ」


「しかし、コレが勇者で大丈夫か?」


「女神に希望されたのだから適正はあったんでしょ?なら大丈夫じゃない?」


「ハグして良いですか?」


「「ダメ」」


「おおおおのおおおおお、首がぁあああぎぶーぎぶぎぶ……」


「お騒がせしてすみません。失礼しました」


 ココノとソルに首根っこ掴まれて外まで引きずられてしまった!まだ。抱いてないのに!


「もぅ、2人とも何するの!」


「愚行を止めるのもPTメンバーの仕事!」


「愚行何かしてないよ!」


「へぇ、メイドさんドン引きしてたけどねぇ。あのまま放置でトキトー君のお父さんに報告行ったら?」


「なんてこった!!そいつはヤバい!そしたらユウ君拉致らないと」


「待って待って。最終手段、それはヤバい。犯罪者じゃん」


「お嬢様方、こちらに居られましたか。食事のご用意が出来ましたので食堂に案内致します」


 おおっと、執事さんが話しかけて来た。ご飯!期待大!


「何処何処?」


「案内致しましょう」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ