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第02稿07話~トキトー領、到着3~

気付いた。タイトルがズレている!俺は知らん!直しておきます。


「恨み?」


「拙者らが会った場所にやってきて占領されかけたのでござるよ」


「学園長のお陰で大事には至らなかったけどね」


「丁度、スカウトに来てた学園長が助けてくれたんでござるよ」


「へぇ、そうなんだ」


「でも村もボロボロになっちゃってね。その補填を学園長がしてくれたんだ」


「人死には出なかったでござるが奴ら火矢を放ったでござる」


「それは……酷いな」


「なので潰すのなら喜んでお手伝いするでござるよ」


「今回の帰郷で何か手を出して来たらどうするか考える予定だ」


「了解」


「お坊ちゃま、今、アナー様が遊びに来ていますよ」


「アナが来てるのか」


 アナは遠い親戚の叔父さんみたいな立ち位置の人だ。そう、男性である。略称が女性系だがしっかりとした男性である。


「そのアナーと言う方はどんな方でござるか?」


「親戚の叔父さんで俺ら兄妹の血のつながらない兄って所かな。それに飼ってるワンコが可愛くてね白いポメラニアンでふわっふわなんだ」


「白いポメでござるか!それは会えるのが楽しみでござるな」


「そのポメラニアンは本当にポメ?」


「ん?だと思うが……この世界にもポメラニアン居たんだなーって思ったし」


「もしかしたら噂に聞く聖獣とか幻獣の類だと思ってね」


 そう言えばポメラニアンどころか犬を他で見たことは無いな。狼なら居るけど。ん?犬?何か忘れてるような。


「幻獣や聖獣は主と認めた者を守ると聞いたことがあるでござる。アナー殿は聖獣に認められる程の人格者なのでござるな」


「いや、聖獣かどうか確定してないだろ。」


「いやいや、この世界で真っ白いってそれだけで何か特別そうなんだけど」


そう言えば、うちの家系も勇者も髪も瞳も真っ黒だから気にならなかったけど黒も白も珍しいと聞いた覚えがある。それは動物も一緒らしい。


「まぁ、会った時に見りゃ分かるだろ。俺は可愛いわんこにしか見えなかったけど」


「楽しみでござるなー」


「アナー様もお嬢様方もお坊ちゃまが帰られる事は内緒になされてるのできっと驚かれる事でしょう」


「マジか。サプライズか。何も用意……」


『前にナイフホルダーと一緒に買った砂でも良いんじゃないか?』


 あの白い砂か?そう言えばそんなのも買ったな。


『まぶせば光エンチャントが出来る砂な』


 そうなのか?光エンチャントが出来る砂って凄くね?


『凄いぞ。消耗品とは言えエンチャント剤が土産屋の砂の瓶詰めの様に並んでるのはおかしい。商人何者なんだろうな』


 一応、特待生らしいけど。寮でもあまり見ないな。


「お早いですがそろそろお着きになりそうです。後ろの装甲馬車もかなり早いですな」


「お、本当か?」


「そう言えば、トキトー領に新しく見つかったダンジョンってある?」


「ふむ、どの様な素材をご希望ですか?それとも踏破ですか?」


「未踏破の所があれば良いでござるな」


「未踏破の場所ならば最近沖合の方にダンジョンが見つかったと報告は貰ってますね。船を一応ご用意しておきましょうか?」


「沖合?海底ダンジョンじゃないのか?」


「それとは別で、海の上のダンジョンらしいですよ。お坊ちゃまが海底ダンジョンを踏破しているのは把握しておりますよ」


「まぁ、その時には刻んてたから当たり前か」


「そう言えば、執事さんの眼。何が刻まれてるの?」


「良くぞ聞いてくれました!コレはお坊ちゃまの信頼の証!そして忠誠の証でもあるのです!」


 暑い……ヴァイタルどころかハッスルし始めちゃった。


「へ、へぇ」


 何か藪を突いたような顔してるロックオン。お前が犯人です。


「この魔法陣のお陰でお坊ちゃまを見失う事が無いのです。しかし、その代償は刻まれた左眼の視力と魔力を継続的に使用する事なのです!私は、幼いお坊ちゃまが誰にも気づかれる事無く餓死寸前の状態で見つけた時は肝を冷やしました。なので、この老いぼれめの左眼を捧げ二度とそんな事がない様にと。私めは旦那様にお願い致し、それが認められた証なのです」


「それは良かったでござる。ゴート殿が居なければもしかしたら拙者達が出会えてなかったかもしれないでござるからな」


「私めは商会の仕事の任を背負っているので王都にはいけないのです!どうか、どうか何卒!お坊ちゃまの事をサポートしてあげてください」


「寧ろ僕らされてる側だけどねぇ……」


「任されたでござるよ!」


「本当は刻んで欲しくなかったんだがな」


「なんで?」


「魔法陣の効果が失っても視力が戻る事はないんだ」


「もしや、禁術の類でござるか?」


「いや、刻んでいるところの問題。直接、眼に彫ってるから視力が失われるんだ」


「眼じゃないと駄目だったの?」


「眼と言うより脳に一番近い所に刻む必要があったのです。眼は直接脳にアクセスできる部位ですからね。お坊ちゃまの命と比べればこの老いぼれの片目等比べるまでもありません」


「成程ねぇ。ねぇトキトー君。君は病んでる人に好かれる性質なのか、それとも作り出す方なのか僕は気になるよ」


「俺は気にしていない」


「成程、勇者殿をあしらえてるのは似た者が居るからでござるな」


「俺は知らん!」



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