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第02稿06話~これよりここを仮拠点とする6~


__遊び人|仮拠点B上空


 ぎゃああああああああああ。

 降下中に地震が起き何故か切り株を紙一重で回避するゲームが始まった。


「スノウ殿が小粋なゲームを始めたでござるよ」


「これ魔女の仕業かあああああああああ、横に頭が揺れるのはヤバい!あっ」



 気が付いたら、地上だった。意識が飛んでいた様だ。


「お、起きたでござるか?」


「パラライズ、パラライズ、パラライズ、パラライズ、パラライズ、パラライズ」


「ま、待つでござるよ!ロックオン!そう!飛んで戻ってくる指示はロックオンが出したでござる」


「そうか。あそこか。ん?」


周りを見てロックオンを見つける。勇者に……アイアンクロー食らってるんだが。


「ユウ君を突き落とした?それでユウ君は何処に居るの何処に居るの何処に居るの?」


 勇者が……闇堕ちしてる。


「……」


 ロックオンは頭を掴まれぶんぶんと宙を舞っている。え、片手のアイアンクローで軽々と振り回せるモノなのか?勇者の筋力ステータスなら可能か……

 よし、見なかった事にしよう。


「見てないで助けてよ。トキトー」


 ロックオンの言葉に反応して勇者の首がグルんと周りこっちを向く。怖っ!ってかその状態で俺の事分かるのかロックオン。鷹の目ってもしかして目を使うスキルでは無いのか……?


『鷹の目について知りたいか?』


 教えてくれ。


『鷹の目はフィールドを上から見る事の出来るスキルだ。魔術師系は魔力も見る事が出来るからな。鷹の目と合わせたら凄い優秀な探知能力がある』


エリア指定スキルみたいなモノか?


『そう言う事だ。忍者が取ってると思われる心眼は気配を感じ取るスキルで自分中心にした周りの存在を感知する事が出来る。お前の取ってる敵感知は敵意を持った相手しか感じ取れない』


 敵意見せないと駄目なのか?


『見なくても向けられたら感じ取れるな。三日前位に商店街に行く途中で追跡してた奴が分かったのもそれだ』


 強くね?


『残念ながらこっちが意識向けないと発動しないから。そいつが敵かどうか分かる程度のスキルだったりする』


 外れ取ったかー。いや、察知系多くて良く分からなかったからな。どんまいって所で。


『じゃぁ、ここで無限の可能性を提示しよう。逃走か助力か無抵抗か』


 は?


「ユウくーん!!」


 あ、そう言う。何か今日逃げてばっかだな。射程内まで来た。スロウスロウスロウ、ヤバいかからない!しょうがないヘイスト!酔うから余り使いたくないんだよな。


「ファーストギア」


「は?」


 勇者の靴に白い複数の歯車が浮く。これは入学試験の時の……え?エンチャント系スキル?

 武器以外にもエンチャント出来る?効果?斬撃飛ばしてくるのか!?


 砲撃の音の様な音がして腹部に衝撃を受けた。速攻で捕まってばっかだな……


「ユウ君捕まえたぁ!大丈夫だった?」


 人間大砲って冗談だろ。フラグ回収かよ。


「っ、っ」


 アレ、声が出ないぞ。ちょい待ち。肺の空気が無い。


「ユウ君?」


「えっと、ユウ?息出来てないみたいだけど……大丈夫?」


「はっ!ごめんユウ君!生きてる?大丈夫?調子乗った!」


「良いから……離れてくれ」


 ぶんぶんと肩を揺すられ脳みそがシェイクされてしまう。


『こっちくんなよ』


 流石にこれで死にかけはしない……前言撤回。勇者のパワーを持ってすれば死にかけるかも知れん。

 あ、意識が。


『あ、じゃねぇよ!』


__忍者|仮拠点B


 屋敷が設置される裏で落ちるトキトー殿を眺めていた。


「ふぅむ、意識が飛んだでござるな。勇者殿、そろそろトキトー殿を休ませてあげないといけないでござる。渡してもらえないでござるか?」


「え?私持ってくよ?」


「そのまま一緒の部屋にすると言い出さなければ良いのでござるが。生憎そうなる未来が濃厚に見えるでござるからな。すまぬが引いてもらえないだろうか?一応、学園の行事みたいなものでござるからな。男女が同じ部屋に泊まるなど学園長に報告したら大変な事になりそうでござる」


「……うーん、流石に一緒の部屋で寝るのは恥ずかしいよ?」


「そうでござるか。しかし念のため拙者が運ぶでござるよ……問題が発生したでござる。聖女殿、トキトー殿を起こせるでござるか?」


「え?私?どうしたの?」


「トキトー殿が居ないと食材が取り出せないのではないでござるか??」


 舌が回らないでござる。魔法の鞄は確か持ち主の魔力を記憶してあって所有者でないと開けられなかったはずでござる。


「あぁ、そういうこと、こういう時は殴れば良いんだよ」


 杖を振り被る聖女殿。もしかして勇者PTって脳筋しか居ないでござるか?魔女殿も大変でござるな。


「ちょっと、待つでござる。追撃すると逝ってしまうかも知れないでござるよ」

 

「じゃぁ、大人しく魔法で行こう彼の者に光をホ」「待つでござるソレ攻撃魔法でござらんか?」


「冗談冗談、じゃぁ何すれば良いの?」


「回復魔法をかけてくれれば良いでござるよ」


「じゃぁっとっときの!光よ!彼の者の安定、安息、調和、詠唱破棄!破ァ」


 あ、この聖女、プリーストと言うよりもモンクでござるな。聖女はトキトーに拳を叩き込んだ。


「ごふっ、なんだ何が起こった?」


「食料出してから寝て」


「お?分かった」


 言われるがままに食材を出していくトキトー殿。


「今日の夜はこれ位か」


「ありがとうトキトー君じゃお休み!聖なる力よ彼の者に安寧をもたらせ!詠唱破棄スリープ!」


 そう言って聖女殿はトキトー殿の顔に拳をめり込ませたでござる。スリープでは無く気絶だと思うでござるが……永眠へ誘う事は無いでござるな?大丈夫でござるか?


 さて、森に入ったからか装甲馬車によるものか動物の襲撃も無さそうでござるな。

 今日は食事をしたらゆっくり休むでござる。



長くなりましたが6話はここ迄です。


31日の21時と言う事は今年最後の投稿となります。

三ヶ日は素性、もとい容姿の部分を明確に描写するための改稿を行います。

7話の開始には改稿を終わらせたい。


更新が小刻みに入ると思いますが、何処を更新したとかは知らせないので注意。

まぁ見なくても、第03稿00話で02稿までに出たキャラの容姿について書こうと思っております。


7話は4日21~22時に投稿の開始を予定しています。


さて、後書きも長くなりましたので此処までにしておきましょう。

皆さま良いお年を。それでは皆様また次回。

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