第02稿03話~ミミックと遊び人は生産職5~
__遊び人|冒険者ギルド
「2人とも、待たせたな」
「トキトー、良くぞご無事で」
「あれ、カタナ君もご一緒なんですね」
「そうでござるよー合流したでござる」
「ふむ、忍者君。私はシャイン・シャイニングです。光の騎士をしています。よろしく」
「カタナでござるよ。よろしくでござる」
「こっちに来た奴はフラッシュで目晦ましして撒きました」
「そうか、原因は俺だった様だ。巻き込んですまんな」
「いや、気にするな。味噌や醤油はトキトーの提供だと聞いた。ならば協力するのは当たり前だ」
転生した日本人はどれだけ醤油や味噌に飢えていたんだろうか。
『この世界の調味料、今の所は塩と砂糖と木の実辺りだからな……トキトー領はお前のお陰で料理改革されてるから気になんなかっただけだろ』
そうだったのか。
「えっと樽でしたよね」
「あぁ、そうだった買いに行くぞ。あと金属類でたたき売りがあったらそれも買う」
「金属ですか」
「あぁ、ちょっと入用でな」
「では、移動しましょうか。こちらです着いてきてください」
案内されたのは大樽小樽そして木箱が積まれた店だ。
蓋が壊れているものもある所からすると使用済みなのでは?
食料を入れるのにはちょっとアレな気がする。
「ここは中古じゃないか?」
「綺麗に洗うので大丈夫です」
「うーん、醤油とかお味噌入れるんだったら綺麗なのが良いが」
「ここにある樽は大体、アルコール類の樽なのでちゃんと洗えば大丈夫だと思います」
「まぁ、フィオがそういうなら大丈夫か」
「大樽の方が良いですか?」
「1ヵ月位保存が効くかって言うと分からない。小樽で無くなりそうになったら補充の方が良いかと」
「では小樽を幾つか買って行きましょう」
小樽購入10個。多すぎ。5個ずつ作るのか。大樽でも変わんない気がするな。
「じゃ、鞄に入れるぞ」
何時もの通り鞄に入れ、次の場所へ。
「おお、明らかに鞄に入らない大きさなのに入っていく……魔法の鞄とは、初めて見たよ」
「便利だぞ」
「ううむ、ダンジョンの宝箱からですか?私もダンジョン攻略しましょうかね」
「シャインは誰かとPTを組んでるのか?」
「いや、私は王宮騎士団と共に魔物退治に行くくらいだな」
「へぇ王宮騎士団か。王宮騎士団?」
「第一部隊の隊長が私の父親なのです」
「そうなのか」
「なので親に連れられて魔物退治とか行かされてますね」
仲間になりたそうな目でこちらを見ている。
『いや、見てないと思うぞ。お前の思い込みだ』
その後は目的の金属類を買い込み寮に戻った。