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第02稿03話~ミミックと遊び人は生産職4~


「遅くなってすまぬでござるよ」


「ござる忍者」


 路地裏に戻ったらござる忍者が居た。

 触手で追加で入って行った男二人の首を持ち上げている。

 正直、辻斬りに見える。


「守ると言ったのにこの体たらくは申し訳ないでござる」


「いや、まぁ行く事言わないで来ちゃったしな。こっちがすまん」


「やはりあの死霊術師は天敵の様でござる。絡まれてたのでこっちに来るのが遅れたでござるよ」


「それは……まぁ、なんだ。お疲れ」


「お、来たでござるな」


「……」


 何か身体が痙攣してる男が俺が先程パラライズした奴を担いで連れて来ていた。


「これで全員でござるか?」


「あぁ、7人だった」


「どうするでござるか?」


「1人顔を焼いてしまったけどHPポーションぶっかければ治るかな」


 顔を焼いた人にHPポーションをかける。すると顔が元通りになる。これ凄いよな。流石ファンタジー世界。


「凄いでござるな。顔の欠損も治せるポーションでござるか」


「え?治せないのか?」


「超級以上のポーションじゃないと無理でござるな。それも自分で作ったものでござるか?」


「あぁ、そうだ」


「遊び人って生産職だったんでござるな」


「そうだな」


『違うって』


「さて、消すか逃がすかどっちにするでござるか?」


 どっちでも良いな。


「では消すでござる」


「あ、顔焼いた奴以外でお願い。ポーションが勿体ない。彼にはメッセンジャーになって貰おう」


「了解でござる。っと終わったでござる」


 触手で持ちあげられてた二人も一番最初にパラライズした奴も痙攣しながら連れてきた2人も全員が砂となって風に運ばれて行く。


「お主もああなりたくなければ、この件から引く事をおススメするでござるよ」


「……思ったんだけど骨はどうしてるの?」


「状態異常みたいなものでござるから原理は分からないでござる」


「なにそれ怖い」

 まぁ、確かに状態異常系はどうやってなってるのか解らないな。

 石化とか麻痺も呼吸できないのに窒息ダメージ入って無かったりとか。

 そもそも心臓が止まってる時点で死なないのはおかしいとか。


「拙者とトキトー殿もそう変わらないと思うでござるが」


「え?何が?」


「容赦がないでござる」


 酸で顔を焼いた事を言っているらしい。

「ちょっと試したくなっただけだ」


「好奇心は怖いでござるなぁ」


「分かってた方が選択肢が広がるだろ」


「それもそうでござるな。今回の様な事があったら最悪時間稼ぐ様に行動すると拙者も間に合う事が多くなると思うでござる」


「分かった。何か学園外に出る時は危なさそうだから声はかけてから出る事にする」


「そうしてくれると拙者も助かるでござるよー離れると繋げるのがラグが生じるでござるからな」


「あぁ丸か」


「そうでござる」


 目の前で浮いたとてもとても丸い玉を思い出す。あの丸いフォルムはこの世界じゃ中々お目に掛かれない。

 型は取らせてもらったけど使い道も思い浮かばない。丸……


「そうだ。花火を作ろう」


「花火でござるか?」


「あぁ、確か金属を燃やしたときの色であの色を出すんだろ。じゃぁ、色々買って試すか」


「トキトー殿?何だか置いていかれてるでござるがどうして花火?」


「いや、丸の型の使い道を考えたんだけど。花火作ってみたいなって」


「……何でそうなったでござるか?」


「王都の祭りでぶっ放したいな。帰ったら学園長に聞こう」


「待つでござる。花火って作れるでござるか……?」


「さぁ冒険者ギルドに行こう」


「え?ちょ、速っ、待つでござるよー」



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