第02稿03話~ミミックと遊び人は生産職1~
更新遅れました。
__遊び人|特待生寮
休日らしいので午前中は部屋で生産することにした。
……一本一本、暇を見つけては今までの投げナイフを棒手裏剣に作り直していく。
次にポーション類の作成。昨日のミミック瀕死でポーションの重要性が分かった。
部屋が専用の工房の様になっている。
「手伝ウカ?」
「手伝えるのか?」
「ソノ、ポーション。魔力ポーションデショ。ソノ棒手裏剣ナラ一本見本クレレバ材料ト魔力アレバ作レル」
「お前も生産職か……」
「……少ナクトモ戦闘系ノ魔物デハナイ気ガスル」
「まぁ良い。生産が出来るのなら手伝ってもらえるか?」
「ウン」
棒手裏剣とマナポを渡す。
ミミックは棒手裏剣を顔を上に向け踊り食いをした。こっちにも延べ棒準備しないと駄目かな。
「食ベタ物ヲ生産出来ルスキルガアルダケダカラネ?」
「そんなスキルがあるのか……」
人と話しながら。魔族だけど。作業をすると何故だか作業が渉るな。
棒手裏剣を手のひらに出す。すげぇ。一瞬で出来てるぞ。ヤバいな怠け人に転職しそうだ。
でも敵から身を守る為にはレベルを上げなければならない。
状態異常だけで敵を倒すのはかなり時間もかかる。よって生産で部屋に籠ってた方が経験値多いんだよなぁ。
『まぁ、現状勇者の攻撃も耐えられるし、そうそう死なんと思うけどな』
流石に現役勇者と戦ったら即死しそうだ。止まったら死ぬ様な気がする。
『止まるんじゃねーぞ!ってか?まぁ、ここ迄、毎日ご苦労様だ。遊び人の本番は16~7歳からだから備えておくに越したことは無いがな』
もうハードモード突入してる気がするけど気のせいか?
『今回はちょっと早かったみたいだな。でも先でも後でも変わらんだろ』
「さて、どうしようかな」
「魔力ポーション沢山アレバレベリング出来ル」
「……あぁ、そうか。魔力の総量でレベル上がるんだっけ」
良いな。そんな簡単にレベルが上がって。
最強のミミックを作ろう的な感じで。
「良し、パワーレベリングをしようか」
魔法の鞄からマナポを取り出す。取り敢えず1000本位。
「ナ、ナニソレ」
「ん?マナポ」
「ソンナニ飲ンダラ腹壊ス」
「パワーレベリングは総じて作業だ。頑張れ」
「無理ダッテ」
「幾らでも作れ。幾らでも入れられるしな。材料も沢山あるぞ」
「トンダブラック企業ニ就職シテシマッタ」
「ここでレベル上げといた方が良いと思う。じゃないと多分ござる忍者についていけない」
「アーハイ、マナポクダサイ」
「よし、マナーズブートキャンプのお時間だ」
「ナニソレ。タイトルガ駄目絶対」
「さぁ、飲め」
「止メ、無理矢理ハダメェッ」
二本ずつ口にマナポを注ぎ込んでいく。
「魔力上限以上ハ回復シナイカラ生産シナガラジャナイト意味ガナイ」
「あぁ、そうなのか」
「ウン、ダカラ生産シナガラヤルカラユックリユックリネ」
「了解、じゃあ俺はマナポ作るから頑張って」
「追イマナポ!?」
2人で生産に入る。
取り出したるは魚。魚の魔物である。
ダンシングフィッシュ。これは食用に適さない魚で雑魚と呼ばれる種別だ。でも強さ的には雑魚ではない。
これを使ってマナポを作って行きたいと思います。3分クッキング―。
次に取り出したるは空き瓶です。これは砂を製作すると作れます。
これに、ダンシングフィッシュを錬成しながら詰めます。
すると何と毒毒しい青いポーションになります。ブルーハワイみたいな。
最初見た時こんなの飲みたくないと思いました。
と言う訳でこれで一瓶完成です。
これを繰り返しマナポを生産していく。
ダンシングフィッシュ以外にも様々な雑魚。食用に適さない魚をマナポに作り変えていく。
「調子乗ッタ」
ミミックの方を見ると棒手裏剣が大量に生産されてた。
棒手裏剣を一先ず魔法の鞄に回収する。
「さぁ、追加だ」
「マダ作ルノ?」
「幾らあっても備えとくに越したことは無い」
「ソレハタシカニ」