第02稿02話~こっから先は勇者のターン!(大嘘)4~
このシーン忘れていました。
聖女のキャラがブレッブレ
__忍者|特待生寮
夜、ロックオンの指示でスノウの部屋にお邪魔する。
これは断じて夜這いの指示ではない。相手は部屋で起きてる筈だからだ。
そもそもそれだったらアイツは自分で行くでござるからな。
「遅くなって申し訳ないでござるな」
「いいえ、呼び出したのは私だから気にしないで。それにしても本当に突然現れるのね」
「変わり身の術を使ってるでござるからな」
「……どういう仕組みなのか気になるけど、今は置いておくわ」
「それでどうして呼び出したでござるか?」
「この前のダンジョンで使ってた技の詳細が知りたくてあの砂にする奴」
「あぁ、あれは単純に体内の水を全て身体の外に出してるだけでござるよ」
「簡単に言ってくれるわね」
「そうでござるな。恐らく似ている事が出来るのは聖女だと思うでござる」
「……そうなの?」
「状態異常系とか治癒強化系の魔法は自分の魔力で相手を掌握する感じで発動する気がするでござるよ。
しかし、攻撃系の魔法は自分の魔力を世界に放出しその魔力で事象を起こす。
拙者の様に他の人に干渉するならカテゴリは自分の魔力で相手を掌握する方だと思うでござる」
「あぁ、そう言う事ね。そう言う事ならココノも呼びましょう。ここで待ってて呼んで来るから」
「了解でござる」
暫し待つと聖女殿を連れだって戻ってくる。
「お待たせ」
「待つのには慣れてるでござるよ」
「こんばんわ、私も忍者さんとはお話したかったの」
「んむ?そうなのでござるか」
「その、HPが増減してるのってどうして?」
「む、HP見えるでござるか?」
「えぇ、生命力を可視化する能力取ってるから」
「味方のHP見えないと回復役はしにくいでござるから聖女なら当然でござるな」
うーむ、ロックオンは何でも答えろと言ってたでござるが何処まで喋って良いモノか……
『弱点把握出来る情報以外なら良いんじゃないかな?勇者と志、共にするんだし』
しかし、勇者PTと志一緒かと言われると甚だ疑問でござるな。
『弱点さらけ出してそこ突いてもらって耐えるのも良いと思うよ』
拙者そこまで忍耐に極振りしてないでござる……
「それはHPをMPの代わりに使って術を行使してるからでござるな。いや、HPをMPと混ぜての方が正しいでござるか?」
「そんな事出来るの?」
「血は魔力の源みたいなモノらしいでござる。拙者はその血を自由に操る術を持っているでござるからそう言う事が出来るでござる」
「血……私も使ってみようかしら」
「うーむ、おススメはしないでござるよ。直ぐ塞がると言っても痛いモノは痛いでござる」
血を使う場合は身体の何処かしらを傷つけないといけないでござるからな。
無痛とか根性スキルとか欲しかったでござるが。素で耐えろとハングドマンには言われたでござる。
この担当、自分がマゾだからって拙者にもマゾになれと言うのでござる。
『酷い言い草だねぇ。固有スキルに痛み止めは無いよって予め言ってあげただけなのに浪漫求めたの君でしょ』
確かに、拙者は転生と聞いて熟考した。
ハングドマンは最後に現実世界だと1週間くらい経ってると言っていた。
悩んだのは固有スキルだ。呪いを選択してもう一つ追加した。本来、職業は一つだけである。
だがしかし!戦闘で無双するなら器用貧乏だけでは駄目なのである。そこで拙者はとある提案をした。
呪いを強化して職業をもう一つ選択する。拙者は忍者と侍を選択した。
経験値が4分の1になってしまったでござるがとても強いムーブが出来ているので問題はない。
経験値が少なくなったので忍者、経験値スレイヤーになるでござると心に決めたのでござる。
『長いね。三行』
忍者。経験値。欲しい。
『そうそう、経験値の為に痛いのは我慢してね』
頑張るでござる。
「そんなに痛いの?」
「ずっと注射で血を抜かれてるような感覚や自分の身体の内側から皮が破ける痛さ等、とても痛いでござるよ」
「治療する?」
「自然治癒で回復力上がってるので問題ないでござるよ。ありがとうでござる」
「待って、今もそんな状態なの?パッシブ?」
「パッシブでは無いでござるが一応何時でも対処出来るようにこの服も血で作ってるでござる」
それを聞いてスノウ殿の顔が胸元に近づく。
「血の匂いしなくない?」
「臭い消し使ってるでござるからな」
「あ、さっきの話に戻るのだけど原理としてはどうやってるのかしら」
「血を相手の身体に送り込んで構成する水分を全て外に出す。と言う作業をしてるでござるよ」
「……血や体液その他諸々かぁ。無理そうね」
「砂とは違うでござるが凍結状態にして芯まで凍らせてから粉々に砕くというのはどうでござるか?」
「水分含んだ人を燃やして灰にするには結構な時間かかるし。凍結の方が良いかしら」
「あれ?私どうして呼ばれたの?まぁ良いけど」
聖女放置で話が進んでいく。
「土を使ってハンマー作って一気に叩き割るとかどうでござるか?」
「うーん、そうね。そうしようかしら」
「だったら棺桶作って地面に埋めちゃえば良いんじゃないの?」
「ダンジョン内だと埋められない事があるでござるが、それも一つの択でござるな」
「複数択を用意しても良いわね。ユウの事だから量産されるわ。きっと」
「勇者に喧嘩売る身の程知らずを生かしていても意味は無いからジャンジャン埋めてこー!」
……本当に聖女でござるか?