第02稿02話~こっから先は勇者のターン!(大嘘)1~
__勇者|特待生クラス
どうも勇者です!お昼を食べながら作戦会議中です!
テンション高いって?それはデフォです!
「それでユウはどうしたいわけ?トキトー領のダンジョン行くの?」
「領主に挨拶は当然だよね!」
「あぁ、駄目みたい。もう行く気だわ」
「行くのは良いけど。トキトー領って広いが何処に行く気なんだ?」
「領主の家の近くのダンジョン?」
「駄目だこの子。早く何とかしないと」
「もうソルもココノ黙って」
「作戦会議って意見出し合う場じゃないの?」
「さぁ!一番近いダンジョンは何処だ!」
学園長に貰った地図を広げる。トキトー領広い!!南側の海岸線全部が領地!!
「……もしかしなくてもユウ君のお家って凄い?」
「侯爵だものね。貴族の爵位からすると2番目だと思う」
「爵位は公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵の順ね。公爵はある意味王族の身内がなる物だから勲功などで与えられる爵位としては一番上だ」
「私は」
「一代限りの勇者という爵位だ。だから苗字も自分で決められただろう?」
ソルが答えてくれる。
「平民なんだけどユウ君と結婚出来るのかな?」
「一代限りの勇者と言う爵位は貴族に勇者の血を入れる為のシステムだから問題はない筈だ」
「良かった!よし心おきなく自分を売り込みに行こう!」
「別に問題はないけど。ユウの都合上。トキトー君には諦めてもらうしかなさそうかな」
「そうだな。私達の安寧の為に押し付けよう」
「そう言えばスノウ何やってるの?」
会話に参加しないスノウに聞く。
「あの時の忍者の技を私でも出来ないかと思ったんだけど難しそうね。やっぱり魔法で燃やすくらいしか後処理の方法がないわ」
「死体の処理方法か……確かにダンジョンとは言え死体の処理はしとくべきだな」
「簡単に隠滅出来ればやりやすいもんねー」
「流石に勇者とは言え表だってやると批難は免れないしな」
「ねー、この世界表面上平和なのに裏に一物ある人多くない?特に王族」
「やってくる刺客多そうよね」
「うーん、流石に王宮に乗り込んでこの国の王子様ヤっちゃったら騒ぎになるよね」
「王族から刺客が放たれる理由って普通に考えたらユウが原因よね」
「え?私が原因なの?」
「気づいてなかったの……」
「何かしたかなぁ」
「さっきも言ったが勇者にそういう爵位が与えられるのは貴族に血を入れる為だ。王族も貴族の一部に含まれる」
「つまりー王族に勇者の血を入れる為のシステムだって事よ。貴族の反対を出さないための爵位だし」
んー王族に血を入れる為だけだからユウ君とじゃ駄目だからユウ君を消しちゃおうって話?
「つまり王族を消すならバレない様にやらないといけない訳だね!」
「うん?話通じてるかしら」
「ここから狙撃しちゃ駄目かな?」
「はいはい、落ち着きなさい」
「他の王族を巻き込むのはオススメしないわ」
「なぁ、お前ら。一応、俺達も王族なんだが。王族の前で身内をヤる算段組み立てないでくれないか?」
「あー、そう言えばカルク君は王族だったねぇ。ここから剣戟飛ばせば届くと思うんだけどどう思う」
「それに俺はどう答えろと?」
そう言ってカルク君の首が強制的に妹のカルラちゃんの方を向かされる。
「カルク兄様は私だけ見てればいいのに……」
「いてて、忠告してただけだ。まぁ忠告聞くような勇者は居ないか」
2人は離れて自分達の席に戻った。カルク君の膝に乗ってる。成程、それも良い!
「今の状態でやるとトキトー君、離れて行っちゃうからやらない方が良いわよ」
「え?駄目なの?」
「流石に付き合ってからの方が良いわ」
「付き合う?そっか付き合って貰わないと!」
「落ち着くんだ。現状本人を攻めるのは悪手だから彼のホームに行くんじゃないのか?」
「そうだった!」
「えっとつまり、トキトー領のダンジョン行く事は確定と、それじゃ学園長に話通してくるね」
ココノが席を立って教室から出て行った。多分、隣の学園長室に行ったのだろう。
勇者のターンは1ページだけです。ライダーに向かってずっとマウント取ってるだけでした。