第01稿11話~行方不明、任務失敗、暗躍……続行?2~
__??|特待生寮??
特待生寮の王子王女の私室。そこに3人は集まっていた。
「報告するっすよ。クライン・ファンタシアは取り敢えずお二人を放置の方向で進めてくれるらしいっす」
「そうか、まぁ学園に引きこもってればクラインの兄上も攻めては来れないしな」
「私の兄様は1人だけです。つまり兄様の兄弟も私1人」
「あー、あぁ、そうだな。うん」
「あー、別に良いっすけど。遊び人に引っ付いてる二人もかなり強そうっすから遊び人が死んで生きてるなら仲間に引き入れても良いんじゃないっすか?」
「それなんだけど遊び人も仲間に引き入れられないか?」
「架空敵無くなったら面倒くさいっすよ?それに俺はアイツが嫌いです」
「どうして、お前はそんなに嫌ってるんだ?」
「だって、遊び人っすよ!遊び人!!俺だって遊び人になりたかったっすのに!!」
遊び人ってそんなに良い職業でござるかね?取り敢えず転生者確定でござるな。
王子と王女には後ほど接触を計っても良さそうでござる。
「なんだと、そんな理由か……?」
「そんな理由じゃないっすよ。超重要っす」
「どうでも良い。遊び人は活かす。醤油が作れるなら味噌も作れる。お味噌汁飲みたいの」
「と言う訳でカルラのご要望だ」
「……クライン・ファンタシアはどうするっすか?彼狙われてるっすよ」
「それについては……」
「問題ないでござるよ」
「え?」
「お前!?」
「同じ特待生クラスでござるから仲良くするでござるよ」
「忍者……転生者よね?」
「何の因果かこの特待生クラスは転生者のクラスでござるからな。お主らの執事とメイドは除くでござるが」
「その台詞は素?それとも作ってるのかしら?」
「それは、ノーコメントでござる」
「それで、大丈夫って事はもう対策は済んでいるのか?」
「生殺与奪の術は既にかけてるでござるよ」
「……何時でも殺せるって事っすか?」
「そうでござるね。まぁ、暫くは何して来ても返り討ちにするだけでござるよ。次、決めるまではダンジョン探索も無いでござるからね」
「ん?王者の墓場は諦めたっすか?」
「最下層まで行って来たでござるよ?」
「ん?あれ、5日前位に準備して無かった?」
「昨日帰って来たでござるよ。五十一層だったでござる」
「……王者の墓場の最終層。亡骸はあったのか?」
「骨はあったでござるが喋れる位の知性は残ってたでござるよ?」
「は?」
「トラーズ・ファンタシアとソルド・ファンタシアの話でござるよね?ワイトとリッチになってダンジョンボスを楽しそうにやってたでござるよ」
「待て待て、リッチとワイト……?生存はしてるって事か?」
「魔物になっても生きては居るという事でござるかね?記憶が途絶えてるのならまだしも、魔物になっても記憶が続いてるのであれば生きてるという事で間違いは無いでござろう」
「そうか、一度会って話を聞いてみたいが」
「連れて行っても良いでござるよ?」
「本当か!?」
「ただ自分の力で行かないと何かお願いする事も出来ないと思うでござる」
「……それもそうか。よし、ノーライル。私をダンジョン踏破が出来るまで鍛えてくれ」
「成程、了解したっす」
「クライン殿下の放った王宮騎士38番隊は行方不明になってもらったでござるから戦力の補充に時間がかかるでござる。その間なら邪魔もされずに王者の墓場を攻略出来るでござろうな」
「そういえば、監視するスキル持ってるのか?」
「ただの忍術でござるよ。安心するでござるよ。拙者達3人に関係ない話なら2人には伝えないでござるから」
「そうか、まぁ、言っても構わないよ。さっきカルラが言ったように君たちとは味方で居たい」
「そうでござるな、クラスメイト同士仲良くするでござる」
「どうしてこうして接触してきたんだ?」
「学園長に入学して出来る限りこのクラスを守ってほしいと言われてるでござるからな。その代わり拙者とロックオンは授業料も無くダンジョン攻略の際も費用を出してくれる約束をしてるでござる」
「そうだったのか」
「冒険者ギルドには登録していなかったでござるが未知のダンジョンを攻略してマップとそのダンジョンの特徴とボスの情報を領主に提出してお金を稼いでたでござるよ」
「成程」
「マップやボスの情報が欲しかったら昼に冒険者ギルドに提出したからそっちに聞いてみるといいでござる」
「感謝する」
「敵対するなら容赦はしないでござるけどな!」
「クライン・ファンタシアの動向が分かったら伝えるっすよ」
「大丈夫でござるよ。もうクライン・ファンタシアの影に間者を仕込んで居るでござるからな」
「へぇ、そりゃ凄いっすね……あっ、あの時感じた視線って」
「拙者でござる。ではそろそろお暇するでござるよ。味噌汁については拙者も飲みたいのでトキトー殿に頼んでみるでござる」
「本当かしら!それは嬉しいわ」




