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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿06話~帰り迄が遠征デス1~



__遊び人|トキトー邸



「おう、帰ったか。おっと、お帰り全員無事か?」


「あぁ、ポーター先生か。全員無事だ」


 王子が出迎えたポーター先生に返答した。


「転移陣の設置は完了しているからいつでも戻る事が出来るぞ」


「つまり、何時でもユウ君の家に来れる!!!」


「あー、一応この転移陣は緊急用だし、試用の設置だから自由には使えないぞ。使うなら学園長とトキトー家の許可が要る。これは学園とトキトー家の相互転移陣だからな」


「ちなみに一般開放は王都の市場とトキトー領の市場の何処かになるな。今日の所は休んでもらうが明日は市場視察に行くからトキトーには案内を頼みたい」


 ポーター先生から引き継いで王子が言う。転移陣の設置場所の候補場所か。


「分かった。明日は、どの位に出発するんだ?」


「朝食が終わってからになる。朝食を食べる前に遣いをやるから準備してから玄関ホールで集合でどうだ」


「分かった」


「拙者らも供にした方が良いでござるか?」


「私がユウ君と一緒に案内するよ!!」


「勇者のカットイン攻撃。遊び人のターン」


 当然のように勇者が忍者を押しのけて手を挙げている。ここは王子にパスしておこう。


「……カルク殿下に任せる」


「ふむ、成程、ノーライルどう思う」


「そうっすね!勇者も一緒なら何が起きても大丈夫なんじゃないっすかね!!」


「では、ユウ・トキトーの護衛をユウ・キサラギに任せる」


「えっ!マジすか」


 え?俺の護衛?


「どうしたノーライル、ユウ・トキトーも護衛が必要な人物だぞ?その護衛を誰がするかの話だった筈だが?」


 あぁ、そう言う事だったか。いや、必要か?勇者居ると生存率下がらないか?


『空気無効されるからな下がるな』


 だよなぁ。


「あー……はい、分かったっす」


「俺、後、継がないけど?」


「お前、トキトー領最大の商会長でもあるだろ」


「あー、そういえばそうだった。自分で作ったもん売るのが何か性にあってるんだけどな」


「取り敢えず、自分が重要な立場に居る事を自覚しろ。呑気にしてたらすぐ死ぬぞ」


「王子は仲間思いでござるねぇ」


「クラスメイトに死なれたら夢見が悪くなるだろ、それが身内のせいだとしたら更に……だ」


 王子の身内が俺を殺そうとしてるって事?まさかなー。


「あぁ、それはそうでござるなぁ」


「俺っちは殺すつもりは無いっすよ」


「手段の一つには入っているでござるよね?」


「……そうっすね!」


「こいつは口だけだから大丈夫だ」


「ヘタレライダー……って事?」


「銃使い黙るっすよ!!」


「喧嘩かう?一騎打ちでもする?」


「待て待て、ロックオンはこんな喧嘩早い感じだったか?」


「まぁ、拙者は泳がす方でござるがロックオンはさっさと片付ける方でござるからね。あと戦闘狂で言えばロックオンの方が上でござる」


 王子は王女と違って結構喋るんだな。と思って王女の方を見るとすぐそばに居た。


「トマト」


「トキトー、トマトを使った料理は用意出来るか?」


 王子の王女に対するレスポンスがえぐい。


「あぁ、多分用意出来るぞ。トマトソースのスパゲッティあたりでどうだ?」


「よろしく頼む」


「ゴート」


「ここに」


「話は聞いてたか?頼んだ」


「厨房に通達してまいります」


 王子の反応速度はゴートと一緒じゃないか?王子は王女の執事なのか。ゴートと同じ臭いがしてきた。


「という訳で用意は任せたから食堂にでも居てくれ。流石に疲れたから自室で少し休ませてもらう」


「治癒回復カプセルポットでも使うっすか?効果は保証するっすよ」


 治癒回復カプセルポット、そんなものまで呼び出せるのか?いやいや、それは乗り物扱いじゃないだろもしかしたら固有スキルか?機械生成とかそんな感じのスキルかもしれないな。


「あ、ちなみに窒息して死にそうなくらい苦しいから注意っす」


「いやいや、大前提、治癒回復じゃないのかよ」


「いや、実際に死にはしないっすよ?死にそうな思いをするだけで仮死状態になります。液体で満たされたカプセルホテルみたいなものっす」


「それはSF小説に出てくるような実験体が入ったポットじゃなくて?」


「そうともいうっす」


「拙者もそのホテルに泊ってもいいでござろうか」


「僕もちょっと興味ある」


「……カタナとロックオンも使いたい様だ。3部屋でチェックイン出来るか?」


「置いても良い部屋に案内するっすよ」



 早速、空き部屋にノーライルとカタナとロックオンを連れて来た。そして目の前には近未来的な装置が3台。空っぽの卵型のカプセルには何も入っていない。


「あー、一つ聞くが何で稼働するんだ?電気か?」


「便利な大源稼働っすよ。大源って言うのは世界に満ちる魔力の事をさすっす。要するにそこらの魔力使って稼働するっす」


「成程な。はいれば良いか?」


「ちょっと待つっす細々としたパーツも組み込むっすから」


 卵型装置の裏手に回って何かをしている。こんなファンタジー世界にこんなメカメカしい物体が置いてあるのは違和感があるな。




ノーライルが研究組と絡めば研究組の課題半分くらい爆速で終わりそうな気がシマスがノーライルの説明を成程で済ます人達にしか説明しないので伝わら無さそうデス。

次回は遊び人忍者魔銃使いの治癒回復カプセルホテル体験です。それでは皆様また次回!

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