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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿05話~霧から抜けたらそこは海4~



__ライダー|船上



「羨ましいっすか?今ならジョブチェンジ出来るっすよ」


『出来んと何度言えば……お?』


 む?なんすかなんすか?チャリオット何かあったすか?


『フール先輩、お疲れ様です。む、今フール先輩が話しているのだ。貴様は黙っていろ』


 あ、他所でお話し中っすか。


『そちらの子には届いている様ですが』


 そちらってどちら?え、トキトー?え?俺っちハブられてるんすか?


『あぁ、合っているぞ』


 酷いっすよ!何でハブるんすか!


『私の担当が拒否しただけでしょう。お気になさらず』


 うぉい!無視すんなっす!拒否れるもんなんすか!?


『フール先輩だけで足りるから何の意味も無いかも知れない』


 チャリオットのざぁーこざぁーこ!!


『フール先輩は言い換えれば何でも伝えられるからグループ無しでも何とかなるって感じです』


 え?トキトーの担当チート?チートなん?


『何かあればお答えしますよ』


 答えるな―答えたらギルティっすよー。


『私は戦闘に関してです』


 チャリオット!!お前は俺の担当!!酷い裏切り行為だ!


『私の担当が五月蠅いのでここまでにしておきます』


『語尾が取れてるぞ』


 敵に塩を送るなんて酷いっす。


『何処に敵が?今は学友だろう?学友は仲間だろう。仲良くしなさい』


 学友でもライバルというモノがあるんすよ!負けたくない相手って奴っス!!!


『おぉ、好敵手と言う奴だな。うむ、汗を流し友情を深めるのは良い事だ』


「おい、ノーライル。フライドポテトを揚げてくれ」


「了解っス」


『お前、切り替え早いよな』


 仕事っすからねぇ。



___勇者|船上



「と言う事があったの」


「トキトー君良く生きてたね……」


 ココノのお説教が終わった後、ココノに別れてからの出来事を伝える。


「兎に角、トキトー君は絶対安静だよ。ユウは接近禁止ね」


「えぇ!?なんで!!」


「トキトー君は今血が足りていない。ユウが揺さぶったりしたら次は脳にダメージ行っちゃうかも知れない。本当にそんなレベル。本当だったらこんな船の上で寝てて良いレベルじゃないよ」


「説教は終わったかしら」


「あれ、スノウ?トキトー君は?」


「王子と王女に連れてかれたわ」


「……絶対安静だけどそれならしょうがない。まぁ、多分あの二人なら寝てたトキトー君をぶん投げたりはしないでしょう」


「私もぶん投げないよ!!」


「いいや、ぶん投げるね。振り回してそのまま手を放すね。そんな可能性があるからダメだからね」


「ココノの中の私はどうなってるの!!」


「あなた大型犬みたいなモノなんだからじゃれついちゃ駄目よ」


「スノウも酷い!」


「あ、ごめんドラゴンだったわ」


「更に酷くなってる!」


「勇者はドラゴン……」


「恐ろしいでござるね」


「あ、ヒットマンと忍者!」


「いや、的確だけど銃使い位にしてくれない?」


「そこのヒットマンはトキトー君と同じで安静の筈なんだけど」


「日光浴したから大丈夫だよ」


「光合成じゃないんだから大丈夫な訳あるかー!」


「あ、そうではなく輸血はしたから大丈夫でござるよ」


「え?出来るの?」


「ロックオンには拙者が出来るでござる」


「どうやって?」


「多分でござるが、長らく血を貰っていたので馴染んじゃないかと思うでござる」


「えぇ?どういうこと」


「あー、拙者の術の一つに血を相手に投与して金縛りとかが出来る術があるのでござるが、それをしすぎて拙者の血を投与しすぎても大丈夫になったでござるよ」


「あー、えっと拒否反応とか……」


「最初の方はあったでござるね。やるとしたら健康な状態で慣らした方が良いと思うでござる」


「血液タンク……」


「ポーション作れるなら増血剤とか作れないかなぁ」


「増血剤でござるか?あくまでも鉄分やビタミンを補給するお薬だった気がするでござるが」


「じゃぁマルチミネラルビタミンの最強サプリを作って貰えば良いって事?」


「……拙者、作れるでござるな」


「作れるの?」


「おそらくでござるが兵糧丸がそう言った物だった筈でござる」


「おぉ!どんなの?」


「栄養満点、速攻チャージ、破滅的味でござる」


「最後なんで?」


「気付け、眠気覚ましにも使うらしいでござる。ちなみに舌にダメージは残らない不思議な仕様でござる」


「あぁ、なるほどぉ、そういう使い方……なんていうか万能薬的な?」


「どちらかというと漢方に近いでござるね。正直、口にしたくないでござる」


「今度、作り方教えて貰える?トキトー君とかフィオちゃんに食べれる味にして貰おう!」


「それは良い考えでござるな!ただ、素材集まるでござるかね」


「素材、そう言えば漢方って言ってたけどどんなの?」


「確か27種の素材を用意しないといけないでござる」


「え゛、マジ?」


「マジでござる。殆どが薬草を乾燥させたモノでござるが都内ではどれも見かけた事が無いでござるな」


「んむむ、取り敢えず学園戻ってからで良いや」


「帰るまでが遠征でござるからな」


 兵糧丸……食べてみたい!!帰ったら作ってもらおう!


ほぼ会話です。兵糧丸はクッソ不味い事になりました。帰ったら多分試飲します。

勇者、クッソ不味いと聞いてる筈なのになぜか食べたがります。

それでは皆様また次回!

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