表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
178/180

第03稿05話~霧から抜けたらそこは海1~



__遊び人|??



扉に突入すると霧に包まれていた。そして感じる浮遊感。落ちてる?そう言えば、あのダンジョン道を間違えると海に落ちるとか最初言ってたような。しかし、この霧身体に纏わりついてくるな。


「拙者、多分これでガス欠でござる。霧から抜けたら回収するので地面が近くない事を祈るでござるよ!」


 忍者がそう言う声が聞こえる。近くには居る様だ。と思ってたら後ろから腹に何かが巻き付く。


「ユウ君確保!!」


 勇者の腕が腹に抱き着いて来たようだ。


「じゃぁ、拙者はロックオンだけ確保するでござるよ」


「私、足場かギア入ってないと空飛べない!」


「ギア入ってると飛べるのか?」


「空気を足場に出来るから!」


「しょうがない、足場なら僕が作るか。バブル作って浮かせておくからそれを足場に出来る?一瞬でも耐久力霧を抜けたら方向見て撃つよ。僕も魔力の残量全くないからカタナ頼むよ」


「トキトーのバフは物にもかけれるでござるか?」


「多分無理、普通にこの世界で学んだ魔法だから」


「そろそろ霧が抜けれそうでござるね。ちょっと血の糸がふやけてるけど頑張って近くには寄せてるでござるよ」


 血の糸がふやけるとかいうパワーワードが気になりつつ、勇者が羽交い絞めしてくる。そして、視界が開けた。見えた景色は大海原……霧だと思っていたのは雲の中だったらしい。


「高さは十分そうでござる。船は何処でござるかね?」


「カタナ、探す前に先にパラシュートお願い」


「了解でござる。ちょっと血を貰っていいでござるか?」


「おっけぇ、先に銃に装填する。バブルバブルバブルセット、勇者の落下地点予測に撃つよー!ファイア」


 ロックオンの魔銃から大きいシャボン玉が放たれる。


「了解!!!ファーストギア!」


 それを勇者が足場にして飛んだ。多分、ゲームだったらミニゲームタイムだ。


「あぁ、成程、ギア上げたら空気も蹴れるんだったか。後何発必要?」


「フィフスから空蹴れるー」


「じゃぁ、三発か。ファイア、ファイア、バブルセット、ファイア」


「セカンド、サード、フォース、フィフス!!!」


 バブルからバブルに飛び移って行く。速度が早すぎて視界が飛ぶ。目がチカチカしてくるぞ。忍者がパラシュートを展開している……緩やかに落ちていく向こうにチェンジして欲しい。切実に。


「船見えた!!」


「お、本当でござるか?どっちでござるか?」


「あっちー」


「ぐぇ」


 加速が増した。息が出来ない。



__忍者|??



 血でパラシュートを作り勇者が向かった方向へと舵を取る。足りない部分はロックオンと繋がった糸から吸血するでござる。しかし、トキトー殿、泡噴いてないでござるか?生きてるでござるか?酸素の薄い上空で勇者によるシェイク……着いたら聖女の治療を頼んどいた方が良いでござるね。


「待って吸い過ぎじゃない?」


「あ、ごめんでござる」


「……」


 血を摂り過ぎて返事がなくなったでござる。ただの屍でござるな。ロックオンも聖女にお願いすることとしよう。



__王子|船上



 のんびり釣りをしてると上空の雲から何か出て来た。鳥か飛行機か。


「あれは、遊び人達っすよ」


 いや、遊び人一行らしい。一緒に釣りをしているノーライルが報告してくれる。


「やっと帰って来たか、そろそろ釣るのにも飽きて来た所だ」


「船の上で焚火する訳にもいかないっすからね。生魚は寄生虫とか怖くないっすか?王女、釣った傍から食べてますけど」


「カルラなら大丈夫だ」


「そうっすか」


「それより4人居るな。勇者も無事合流出来た様だ。ノーライル、船長とトキトー家の執事に伝えて来てくれ」


「了解っス」



__魔女|船上



「あら、魔物かと思ったら忍者だわ」


「ユウ達が帰って来た?」


「えぇ、落下中ね。あれ……?二人死にかけてない?ココノ、蘇生の準備お願い」


「えぇ?ユウは一体何してきたの」


「ソルは執事さん達に戻ってきたことを伝えてきて」


「分かった。行って来る」


「私は、道しるべでも作ってあげようかしら、光よ、彼らの行く先を照らしなさい」


 船の回りに誘導灯が灯りユウ達の来る方向へと伸びていく、これで迷う事はないでしょう。



 甲板にユウがトキトー君をお姫様抱っこで降り立った。トキトー君が死んでる事を除けばカッコいい。性別が逆だと思うんだけどどうだろう。


「ユウがついてながらトキトー君が!?こっち寝かせて」


「分かった!!」


「カタナ君とロックオン君はどうかしら。ロックオン君の魔力が微弱だったけど、あら、あらあら、落ちたわね海にしょうがない。回収しましょう。水よ」


 海の海水を操って忍者と魔銃使いを船に打ち上げる。


「助かったでござる。ロックオンは貧血だから聖女に見せるかは任せるでござるよ」


 忍者が立ち上がってそう言うと甲板に倒れた。甲板に倒れた男二人。力仕事は得意じゃないのよね。


「戻ったぞ。どっちから運べばいい?」


 丁度よく、ソルが戻って来たので運んでもらう事にする。




作者名をユーザー名と変えてると作者のマイペに飛べないらしいことを知った。シリーズからだと作成者で飛べるらしい?

ロックオン吸血され過ぎて死にそう。砂化してないから多分セーフ。

それでは皆様また次回。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ