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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿04話~霧の舞台で死の舞踏3~



忍者|ミスティックシティ―北



 都市部から離れて木々が目立つ所まで離脱したでござる。


「ここまで来れば大丈夫でござろう」


「ふぅ、やっと一息つけるね。そう言えばトキトーから一応、ヘルスポーション貰ってたよね。飲ませた方が良いかな?」


「そうでござるね、拙者の分を……消費期限とかあるでござるかね?」


「消費期限は無いけど効果期間はあったと思う。少なくともマナポはある」


「取り敢えず、飲ませてみるでござるよ。あとは注射針が欲しい所でござるね」


 ヘルポの蓋を開け臭いを嗅ぐ、特に異臭等はしないからきっと大丈夫でござるね!トキトー殿の口に少しずつ中身を注いでいく。


「輸血用の?」


「そうでござる。そう言えばトキトー殿に棒手裏剣を勧めたでござるね。起きたらそれで針を作れば良いでござるかね?」


「え、ちょっと太すぎない?あと穴はどうやって通すの?」


「ウォーターカッターを使えば行けるでござろう」


「アレ使うのは駄目でしょ……学園長にも言われてるし」


 出来るんじゃないかと言ったら本当に出来てしまった水流レーザー……貫通力だけならロックオンの魔弾の中で一番だと思うでござる。初めて使った時に大森林の木々をなぎ倒してしまって封印することになったでござるがダンジョンだし大丈夫でござろう。


「ダンジョンだし大丈夫でござろう」


「大丈夫かなぁ……前回、御神木削っちゃって大変だったんだけど」


「そうだったでござるか?大森林の木々をなぎ倒したのは覚えてるでござるが」


「慌てて逃げたのは?」


「覚えてるでござる」


「学園長、居なかったら僕ら牢の中だからね?」


「そう言えばあの後すぐに学園長に回収されたでござるね」


「そうそう、26人の転生組を探せってオーダー受けたけど、1人だけ見つからないまま入学式なっちゃったんだよね」


「まさか空気の呪いで見つからなかったとは思わなかったでござる」


「あー、やっぱ入学式のクラス分けが敗因か」


 トキトー殿が起きたでござる。


「あ、起きた?腕は溶接したけど中まではカタナが接続してるだけでくっ付けれてないから余り動かさないでね」


「溶接と接続の違いってなんだ……頭痛い」


「血を流し過ぎたでござるね。拙者の血では輸血は出来ないでござるがロックオンのなら輸血できると思うでござるよ。血液型なんでござるか?」


「血液型?……血液型あるのか?」


「どうでござろう」


「あー、成程、血液型はあるけどこの世界では治癒魔法があるから拒否反応関係ないって本で読んだぞ」


「本で読んだ……便利な言葉でござるね。拙者も使う事にする事にするでござる」


「……本読むのか?」


「当たり前でござるよ。忍者も古文書が読める事が大前提の職業でござるからね。魔法を覚えるのに魔法書を読むのと一緒でござるよ。こう見えて、拙者は普通の小説も読む読書家でござるよ。」


「はい、ストップ、それは置いといて注射針みたいなのある?輸血しちゃえるのならしようと思うんだけど」


「注射針か……針は針でもクイーンビーの毒針はあるぞ。毒の注入に使えるかと思って取っといたんだがどうだ?」


「おぉ、良いでござるね。毒は残ってるでござるか?」


「化学反応が怖いからちゃんと洗浄してある」


「それは上々であるな」


「だが一本しかない」


 魔法の鞄から出した毒針は一本、結構大きいでござるな。


「では棒手裏剣は作ってあるでござるか?」


「あるけど、穴を通せば良いか?ちょっと耐久度と大きさに不安があるが」


 そう言って棒手裏剣を取り出すトキトー殿。うむ、あるのなら丁度いいでござる。


「ロックオン、アレで成形するでござるよ」


「え、マジでやるの?しょうがない。トキトー、これは学園長に使った事は内緒にしといて。使っちゃ駄目だって言われてるから。カタナ、サポーターお願い」


「何をするんだ?」


 言うより見せた方が速いでござる。血を伸ばし、血のテーピングをロックオンに施していく。反動が強すぎるので制御できるようにでござる。


「アクア……セット」


「水弾?」


「街の方から勇者が来るかもしれないから反対の方に向けて撃つでござるよ。あ、マナポも用意しておくでござる」


「あぁ、分かった」


「ファイア」


 レーザーの様に水が魔銃の銃口から出る。ロックオンが言うには魔力を込めると継続時間や威力がそれぞれの弾で変わるらしいでござる。


「ウォータージェット……研磨剤は、要らないみたいだな。木の幹に穴が……どう見ても成形出来る太さじゃないんだが?穴は通せるのか?」


「銃口は拙者が絞るでござるよ」


 魔銃も拙者の血で包んでいき銃口の穴を絞ろうとして押し広げられた。やはり貫通力は高いでござるな。拙者が押し負けるとは。円錐の先を切る様にして包むと何とか絞る事に成功したでござる。


「なぁ、やっぱり俺が針作れば……」


「大丈夫でござる。針ならロックオンに作らせれば良いでござるよ。ロックオンの手落ちでござるから」


「それ言うなら、カタナがどっか行ったのが悪いでしょ」


「だから拙者もこうして手伝ってるでござるよ。さっさと作るでござるよ」




コント回です。ウォーターカッター出来るんじゃないかと忍者が提案してやったら本当に出来て御神木に穴が……御神木は大森林に何本もあります。基本的にその根元に各種族が街を作って暮らしています。まぁ、その話は大森林行った時にする事でしょう。貧血状態の遊び人にツッコミさせようとするボケコンビと化している……次回はウォーターカッターで注射針作り。遊び人が作った方が早いです。

3稿が終わったら、改稿すると言ったな。アレは嘘だ。読み直したら何でここ改行してないんだとか色々気になったので早めに整えます。

それでは皆様また次回。

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