表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
168/183

第03稿04話~霧の舞台で死の舞踏~



遊び人|ミスティックシティ―北



 現状、胸の傷は癒して、腕には相手の短刀が刺さっている。下手に抜くと出血しそうだから、ここは放置。いや、多少、出血してるから刺さったままヒールかけよう。抜く時、酷い事になりそうだが、今は気にしない。気にする余裕はない。ヒールをかけたら痛む様になってしまった。ヒールは悪手だったか?


 現在、敵は槍を投擲する構え。こういうのは視線の先を狙ってるから視線を見て回避するんだけど頭無いんだよな……ちなみにロックオンも見ないで撃ってる時あるから、そう言った相手には使えない手法である。



 放たれた槍を避けるともう一本、槍が飛んできていた。先端を避け木製の部分に使い捨てナイフを振るうとナイフが砕けたが軌道を変える事に成功した。床にストンと軽い音がして槍が突き刺さる。床、どう見てもコンクリなんだけど、音が軽い。金属部分は触れない方が良さそうだ。


 基本的にあいつは、2回攻撃して武器を変えるを繰り返している様だ。そして、装備の換装を未だ、目撃できていない。気付いたら、持っている。武器種は今のところ最初のブロードソード、斧、槍、短刀、の4種類、そして、今、刀の二刀流だ。法則性は分からないな。情報不足だ。



 敵感知が馬鹿になってる。眼に見える殺気は頭が無くてもモノを言うから有り難いが正直、恐ろしい。飛んでくる?


 なんだと、刀を十字に斬り空気を割いて、眼に見える形で斬撃が飛んで来た。これは避けれない。プロテク。防御を上げて被害を軽減する。こっちも腕をクロスさせて攻撃を受け、壁まで吹っ飛んだ。背中を壁に強かに打ち付けるがプロテクのお陰でまだ動ける。


「くそ、左腕、ヤバいか?」


 ヒールした時に痛んでいたが今は何も感じない。左手は使えない、肘で動かすしかない様だ。よし、ロックオン蹴って起こそう。


 飛んでくる短刀を避けてロックオンに飛び蹴りをする。避けてロックオンを蹴って射線を外して待機、コレだ!


『フレンドリーファイヤーし始めた。もう、駄目かも知れん』


 諦めるにはまだ早いぞ。ロックオンを……盾にしよう。ソレだ!


『頭打ったか?』


 うったかも。ロックオンの方を見るとロックオンの隣に黒い蜘蛛が居る。観戦中か?アレだ!アレを盾にしよう!


『次はドレだ。か?』


 プロテク、プロテク、プロテクを蜘蛛に連打しながら蜘蛛の影に隠れる。ロックオンにかけようと思ってたけど眼に入ったから変更だ。


『最硬の蜘蛛になった……』


 金属音が何回も響く、蜘蛛が全部受け止めてくれている!流石、硬いぞ!ヘイト擦り付けれたら、取り敢えず、ロックオン起こすか。


「起きろ、ロックオン」


「……チッ、ファイアファイアファイア」


 起こしたら銃乱射してきた。トリガーハッピーかよ。てか炎弾だ!熱い!!


「嘘だろ、お前!!」


「あ、ごめん。寝ぼけてた。ってトキトー大丈夫!?」


「きゃん」


「寝こけてる間、大変だったぞ。蜘蛛にヘイトなすりつけて何とかなった」


「いやいや、何とかなってないよ。腕、何処に落としたの?」


「腕……?」


 腕を見ると短刀が刺さっていた先が無かった。血も結構流れている。そりゃぁ、感覚無いわ。アッハッハ。




__忍者|ミスティックシティ―北



『そこ真っ直ぐー左ー真っ直ぐ―真っ直ぐ―右ー』


 ティキ殿を抱えて霧を裂いて二人の元へ向かう。


『真っ直ぐ、あ、燃えちゃう』


「ふむ、燃える?二人は又、火遊びしてるでござるか?」


『いや、ユウの腕が。ちょっと取って来るね』


「腕……?詳しく……居ないでござるな。ここからなら、先程の蜘蛛の気配を辿れそうでござるね。早く向かわないといけない気がするでござる」



__魔銃使い|ミスティックシティ―北



 痛い。五月蠅い。僕の眠りを邪魔するとは良い度胸だ。死ねカタナ!!


「……チッ、ファイアファイアファイア」


「嘘だろ、お前!!」


 やべ、トキトーだった。当てなくて良かった。


「あ、ごめん。寝ぼけてた。ってトキトー大丈夫!?」


 トキトーを見ると左腕の前腕部の途中から先が無かった。出血が酷い応急処置する前に起こしてくれた感じかな?


『セーフ』


「寝こけてる間、大変だったよ。蜘蛛にヘイトなすりつけて何とかなった」


 腕無い事に気付いてない?何を蜘蛛に押し付けたんだい?蜘蛛を探すと首無しの誰かが蜘蛛に斬りかかってた。蜘蛛はそよ風を受けてるみたいな……いやいや、それよりも。


「いやいや、何とかなってないよ。腕、何処に落としたの?」


「腕……?」


 トキトーは自分の腕を見てぶっ倒れた。慌ててトキトーを受け止める。そうだ。トキトーの腕探さなきゃ。


『全く、燃やす所だったよ。気を付けなよ』


「あ、ありがとう。ってこれ出血多量だよね?カタナ何処?あ、こっち来てる。なら待とう」


 白いポメのティキが腕を咥えて持って来た。出血ならカタナの出番なんだけど。PTの装飾品で位置を確認するとこっちに向かってきてるのが分かる。このまま待つのもアレだし、治癒弾で血は止めておくかな。




短刀が刺したままにしたのが判断ミスですね……肉を切らせて骨も断たれました……ロックオン蹴られ損である……遊び人はヘイト管理職業だったようです。MPKかな?

珍しく……は無いけど遊び人は気絶……いや危篤状態入りました。次回、特殊な回復方法しかない奴等。

それでは皆様また次回。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ