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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿03話~霧の世界のゾンビ達17 ~



__遊び人|ミスティックシティ―北



 首無し戦士を確認するとブロードソードを持っていた手で槍を取り出した。えー、何処からぁ。向こうも魔法の鞄持ってるの?システム違うとか言ってなかった?異世界弁慶?あれは相手の武器奪うんだったっけ。


 首無し戦士は槍を突き出した。違う、突いたら射出ってどういう事だ。槍を撃って来た。ヘイストのおかげで掠ったけど回避出来た。いや、回避出来てない。左肩掠っただけなのに痺れてて使いものにならない。


『あ、そう言えばスロウはかかってるからな?あと、アレは魔法の鞄ではない。事は言える』


 マジか。かかっててかろうじて避けられる速度……俺もここ迄か、さよなら父さん母さん、妹達よ。商会は任せたゴート。


『生きるの諦めんな!!そこの起こすとか出来る事あるだろ』


 ちょっと走馬灯見えただけだ。ロックオンを起こす?蹴っても起きなかったが?


『攻撃力足りてないだけだろ。あいつが寝てる原因は?』


 糞まずマナポを飲んで気絶中?気絶解除すれば良いのか?ガチ寝じゃないか?


『まぁ、それでも解除しないよりかは早く起きるぞ。ほら、早く決断しないと死ぬぞ。マジで死んじゃうからはやく行動しろ』


 どうやら遊んでいる暇はないようだ。キュア……かかったか?


『呑気に確認しに行こうとするんじゃない。回避だ』


 身体が勝手に前に転がると自分の居た所を斧が通り過ぎた。斧がメインウェポンらしい。いや、マジで直感で避けてるんだけど。良く避けれてるな。


『回避に成功してるからな』


 いや、成功してないと死んでるだろ。正直、ゾンビに毒効かないし……何とかする手立てが……あるわ!それこそ燃えるだろ!火炎瓶さっき作ったぞ!


『え?マジかよ。やる気だなぁ』


 料理の火を付ける魔道具もあっただろ。隙見てそれを鞄から出そう。火炎瓶なら攻撃力補正関係ないよな?


『あー、まぁ関係ないっちゃ。無いけど。ナイフとは違ってダメージ計算に間、挟むからな』


 取り敢えず、隙を、デュラハンナイトが目の前で短剣を振るってきた。


「ちょ、待てよ」


 仰け反ったら、短剣が縦に振るわれる。はやい。くっ胸元が切りつけられた。ばしゃり、と血が飛び散るのをみてヒールを唱える。

 くそ、ヒールは傷は塞ぐが失った血が戻ってくるわけではない。それに痛みを自覚する前にヒールはしなければならない。無詠唱でも魔力を引き出す時に集中力は必要だからな。痛みで乱されると発動しなかったりする。

 あれ?久しぶりの被弾じゃね?スロウかかってて勇者と同等?というよりスロウかかった勇者より速い……あっ、鑑定。



 ゾンビ

 あらゆる武器を使用する流派の継承者の1人、生前の能力を維持したハイブリッドメレー型ゾンビ、あらゆる装備を作り使い捨て屍を築く。緑の眷属は総じて肉体が脆い。が腐乱のゾンビとして脆さは長所となる。



『あー、補足できるからするけど。レベルをお前と同じシステムで言うなら178レベだ』


 俺、133レベなんだが?どうやら緑と腐乱が合わさったゾンビらしい。学園に居たふぁらんくすの人型単体版だと思えば良いか。さらに追加して生前は武術の達人でその能力を現状でも使えると……


 火炎瓶じゃ勝ち目薄そう。ぜってぇ薄い。


『狂気の洞察、そろそろ終わるぞ』


 なにそれ。あ、思考速度上がってる。この現象か。走馬灯現象。余り重ねがけはしたくないがヘイスト。


 素早さを上げて回避をしていく。振るわれる短剣に対応するには仕方ない。ゾンビは両手に短剣を持って連撃してくる。この後の筋肉痛を考えると気が滅入る。いや、胸斬られてるし筋肉痛を気にしてる所じゃない。


『呑気か、ヒールも使い続けると生産魔法と違って直ぐ魔力も切れるぞ』


 マナポ飲む暇も無いもんな……よし、ナイフで受け流そう。腰に付けてるナイフホルダー初の出番だ。……ナイフで受け流そうとしたらスパっと斬られた。嘘だろ。同じ使い捨ての武器というカテゴリでこうも差があるのか。ついでに左腕に相手の短剣が突き刺さった。さっきも斬られたけど痛みがない。しかも抵抗も無く刺さった。短剣に見えたけどコレは斬らずの妖刀的な物なのか?血が垂れているけど勢い良く出ているわけではない。刺さったままだから出血が少ないようだ。どうやら相手はこの短刀を捨てたのか、距離をとってまた槍を取り出してきた。


『このダメージ痛くないって――――バグってる?しっかり働けよ。』


 騒ぐな。集中力切れたら死ぬから。痛みが無いのは興奮状態か致命傷のどちらかだが、フールの様子を見ると後者な気がするぜ!腕にナイフは致命傷なのかと疑問は覚える。取り敢えず、片手じゃ着火道具を取り出したりするのも手間取るし、火炎瓶作戦は諦めるしかないな。


 

 ゾンビ戦士は槍を持ってる腕を上げ槍を引いた。正しい投擲の構えだ。決して突き出して撃ちだすのは、ちょっと人間じゃない。いや、ゾンビなんだけど。




うーん、相手首無いから、ほぼ遊び人w昨日の味方は今日のゾンビ、察しの良い方ならこの鑑定結果でゾンビの正体は分かると思います。普通に選択をミスったら遊び人、サクっと死んじゃうヤバイ場面なのでフールも口出しメッチャしてます。気を引き締めて次回は04話になるかも?


果たして遊び人は首無し戦士を倒せるのか!ちなみに勝機だと思って正気を失ってるのは火炎瓶のせいです。つまり、ロックオンのせい!と言う事にしておきましょう。


本文短いから後書き長くしようとか言う事ではないです。

それでは皆様また次回。

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