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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿03話~霧の世界のゾンビ達16 ~


__忍者|スカイ



「ござるぅぅぅうぅぅぅっぅぅ、はっ、勇者強すぎ。どれだけ筋力上げてるのだ」


 この状態、結構な高さであるからして、二人との糸を切る。彼方はロックオンが居るから拙者らを見つける事が出来るであろう。


 覆面を兜に、忍び装束を鎧に、肩には柄。戦闘では無いが羽は効力が薄そうなので地面に激突しても大丈夫なようにこうするしかあるまい。


 地面が見えない状態の自由落下は何とも言えないでござるなぁ。グラーキと相対してる時よりも命の危機を感じているでござる!!



「ぐぬぬ、このまま下に突き刺すでござる」


 肩から血で出来た刀を抜き落下してる方向に投げる。どうやら地面は結構離れてるようでござるな。鎧にした意味無かったでござる。感覚共有し、敵の確認をする。うむ、敵は居ないようでござるな。


 よし、顕身の術。うむ、足首が地面に埋まった。血刀と位置を入れ替えたでござる。


『あいきゃんふらーい!ふらーい!』


「はて、ティキ殿のお声が上から聞こえるでござるね?」


 入れ替えた方の血刀と感覚共有するとティキ殿も一緒に墜ちてるようでござる!!ティキ殿は拙者についてきてたようでござるな!地面から足を引っこ抜き受け止め。ティキ殿が……消えた?


『ふぅ、よっこらせ』


 地面から白いポメが生えて来たでござる。


「その移動の条件は何か聞いても良いでござるか?」


『あれ、前言わなかったっけ。角が出来れば移動できるよ。む、出れない。手を貸して』


 穴にハマったポメは可愛いでござるな。可愛いでござるなぁ!


『この姿が愛らしいのは認めるけど速く出してー』


「分かったでござる」


 穴からティキ殿を引っ張り出す。


『引っこ抜かれてー』


「拙者だけについて来るつもりでござるか?」


『今はね。一番死にやすい人についてきてるだけだよ』


「拙者が一番死にやすいんでござるか?」


『もう死んでる人は数に含まれないからね』


「ティキ殿……それはロックオン死んで?おぉ、短い盟友でござったな」


 恐らく精神的に飛んでいる事を指しているのでござろう。テンパリマンを見るのが好きな御仁ではないと言う事でござるな。


『やだなぁ、分かってる癖に、狂人を見る事程、不毛な事は無いよ。まぁ、その不毛をユウに押し付けちゃってるんだけど……』


「そう言えば飼い主は良いのでござるか?」


『あぁ、アナーは大丈夫なんじゃないかな?君たちの手助けお願いされてるし』


「100人力……いや一騎当千でござるな!」


『あくまでも補助だからね。まぁ見失った二人の所までは案内するよ。犬の嗅覚でね!!!』


「結構、飛ばされたでござるか?」


『そうだね、まぁ、向こうの眷属ぅは勇者が引き付けてくれて……不味い。ユウ達の方に何体か抜けてってる』


「では急ぐとするか。おっと、武者モードは解除しておくでござる」


『二つの違いって何?』


「ステータスでござるな。ジョブスイッチという奴でござる。回避と防御力のトレードオフでござる」


『あぁ、見た目だけじゃなく職業も変わってる?』


「忍者と侍、二ジョブ持ちでござるよ。さて行くでござるよ」


 首巻きを伸ばし、そっとティキ殿を包む。


「どっちでござるか?」


『あっち』


「前左右でお願いするでござる!!」



__勇者|ミスティックシティ―北



 ぴょんぴょん跳ねて、敵の頭を刎ねていく。蜘蛛なのに人の上半身付いてるから楽ちん!頭落とせば倒せるからね!


 でも、ちょっと数多いなぁ。速く倒してユウ君の元に戻らないとね!!残り42体……多すぎ!!



__遊び人|ミスティックシティ-北



「寝かせたのは良いが、どうするか」


 コトっと何かが置かれた音がした。見ると黒い蜘蛛が投げた瓶を持って来ていた。敵感知に反応してないから恐らく敵意は無い。多分、向こうにとってはミジンコに見えてる。踏み潰されないように気を付けよう。


 敵意を感知した。即座にヘイスト。ロックオンを蹴り飛ば……せない。二人が来るまで回避ゲーか!俺の攻撃力では寝てるロックオンをノックバックすら出来ないと言うのか……!


『頑張れ。そう来るか……』


 壁の穴から現れたソイツは軍の整備士の様な服を着ていて。両手には武器を持っていて片刃の斧とブロードソードを持っている。


「カタナ?いや違うか。どう見てもゾンビ。しかも、どう見ても、強化個体。首、無いし。デュラハンかよ。頭を破壊したらゾンビ倒せるんじゃないのかよ。頭何処だよ」


 取り敢えず、スロウをかけると相手が動いた。スロウがかかって無いぞ。スロウかかって無くてこの速度とか大丈夫かな。一気に距離を詰めて来た首無し戦士の剣をヘイストのおかげで何とか避ける。


 凄い悪寒が飛んできた。避けた先をそのまま転がるとザシュッと後ろに何かが刺さる。体勢を立て直して見ると剣が刺さっていた。


「開始10秒、もう死にそうだ。俺が」


『すまんな応援する位しか出来ない。頑張れー』



ティキ&忍者は相性良さげ?1人で戦闘をする事になったトキトーは生き残る事が出来るのか!結構ガチでマジやばめ……忍者と勇者ハヤクキテー、いったいデュラハンは何者なのか!!

それでは皆様また次回。

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