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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿03話~霧の世界のゾンビ達11~



__遊び人|TV局?



「魔力は回復したし僕は動けるよ」


「それじゃ、出発するか」


 ロックオンの魔力が回復した様だ。傷だらけだったのでヘルスポーションを飲んでもらったがマナポは拒否られた。


「学園には敵がいたでござるが建物内には居なかったでござる。ホテルもここにも敵の気配がないので恐らく敵は中にはポップしないと考えても良いと思うでござるよ」


「そうだとしたら結構、楽出来るね」


「まずは降りる方法を探そう非常階段がある筈だ」


「一つ大幅にショートカット出来る方法があるでござるよ」


「どんな方法だ?」


「そこから降りるでござる」


 カタナが指差したのは壁に空いた大穴。ビルに入った時の穴である。パラシュートでも作るか……?


「パラシュートでも作るのか?」


「1人なら拙者が持って降りれるでござる。ロックオンは拙者が持っていくので勇者はトキトー殿をお願いしても良いでござるか?」


「もちろん!!」


「勇者、パラシュート作るか?」


「ユウ君!ユウだよ!さっきも名前じゃ無かったよ!」


「そうだったな。ユウ、パラシュート的なの作ろうか?」


 バレた様だ。慌ててたからな。返事が無かったのはそれが理由か?


「……パラシュートって言って布一枚?」


 オールと言って木の板渡したもんなぁ。


「あの高さ降りるくらいなら余裕だよ!」


 余裕……で着地出来ると言う事か?


「自由落下するでござるか?」


「んーん、壁に剣立てて速度落として行くよ!」


「……それなら先に行かせてもらうでござる」


 カタナの背中から血の縄が伸びロックオンをぐるぐる巻きにしてカタナはロックオンを背負った。リュックサックかな。それか、おんぶ紐か。


「ぐぇ、ちょっと優しく持ってよ」


「では飛ぶでござるよ。アイキャンフラーイ」


「こわっ、待ってこれ滅茶苦茶怖い。待ってぇぇぇぇぇ」


 壁に空いた穴からカタナはロックオンを背負って飛び出して行った。


「よし、じゃぁ私達も行こう!」


 そう言って片手で横抱きにされた。大人しく抱えられておくか。勇者と目と目が合う。


「落とさないから安心してユウ君」


 キリッとしたキメ顔でそう言われてしまった。そのキメ顔止めろ不安になる。


「と言う訳で私達もライトエンチャ!!からのファーストギア」


 ギアって多分バイクとか車のだよなぁ。勇者にエンジンブレーキ付いてんのかな?問題は傾度90度でブレーキが効くのかと言う事だ。俺を持ってない方で剣にエンチャントしてるのを見てそれは必要なのだろうかと思ってしまう。


「ほっぷ!すてっぷ!じゃーんっぷ!」


 それ絶対語感で言ったろ。自由落下キメると思ったら外に出た瞬間に勇者が剣を壁に突き立てた。建物の壁を削るような音を立てて落下していく。おぉ、頭に血が上らない。ロックオンは多分レッドアウトしてる。カタナは身体が違う作りだから同じ動きを人が出来ると思っているのか。多分分かっててやってる。


 落下速度が一定以上の速度になっていない。すごいな、勇者はエンジンブレーキを効かせてるようだ。


 カタナと大違いの空中散歩……いや小走り?いやドライブか。


 カタナと違ってこっちの事気にしてくれているのを何となく感じる。


『勇者への好感度が1上がった!!』


 勇者への時点で俺が攻略されてる側なんだよなぁ。


「到着!」


 軽い着地音がして落下が止まった。


「どちらに向かうでござる?」


「ロックオン、川はどっちの方にある?」


「あっちに川があるよ」


「じゃあ、その反対が北だ」


「それならあっちかな」


「そうか、ならそっちの方に行こう」


「しかし、アンデッドの敵が多いでござるな。海と聞いて魚や水龍のダンジョンだと思っていたでござるのに、次のダンジョンは血が通ってる所が良いでござる」


「カタナは血を補充したいだけでしょ」


「狩ってそのまま食べたいでござるよ」


「ジビエか、次は獣系のダンジョンが良いな。トキトー今度ワイン買い込むから魔法の鞄に入れておいてよ」


「あぁ、分かった。ジビエか。偶には錬金スキル使わないで作るかな」




アンデッド続きで忍者は辟易しております。

遊び人は第02稿06話~これよりここを仮拠点とする1~の時の事を思い出して勇者と忍者を比較しています。

良く考えたら勇者の逆ハーですね。ロックオンは勇者への照準を完全に外してますが。勇者は忍者と魔銃は視界にすら入ってません。耳には聞こえてますが。

次回、醤油と味噌とゾンビが同列で語られます。

それでは皆様また次回。

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