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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿03話~霧の世界のゾンビ達8 ~


__遊び人|ホームセンター



「よし、種はこれで全部か……種籾は流石に置いていなかったな。大根人参ほうれん草トマト芽キャベツ。こんな所か」


「ただいま!ティキ君見つけたよー!」


「キャンッ」


「あぁ、良かったな」


 話半分に魔法の鞄に種を入れていく。


「ティキ君、頭の上に居たんだよー!気付かなかった!」


「あぁ、良かったな」


 最初から頭の上に居たけどな。よし、収納も終わったし。そろそろ、二人を探しに行くか。


「ただいま。トキトーこれも持って帰れる?」


 と思ったらタイミング良く向こうから来た。ペットボトル洗うブラシみたいなの持ってるな。ヘイスト、良し、鞄に入れよう。


「入ったぞ」


「ありがと」


「中には件の緑のゾンビが居たでござるよ。話は出来るようでござったが行動が制限されてるみたいでござる」


「制限?どんな?」


「人を見つけたら感染者を増やす様に指示されてるようでござるよ」


「あと、知恵が回る分、身体は脆かったよ」


 ロックオンの補足が仕留めた事を証明している……出来れば情報をと思ったけど倒してしまったのならしょうがない。


「まぁ、取り敢えず船で川渡るのは確定か?」


「そうなるね」


「忍者の血で船とか作れないのか?」


「遠慮が無くなったでござるね。拙者には弱点が一つあるのでござる。血に水が混ざると操作がしにくいという弱点があるでござるよ。船を作っても強度が足りないでござる」


「操作がしにくいってどんな?」


「そうでござるね。例えばこの霧も水分を含んでるでござる。棒人間の様に独立させると指示が混線して意図しない行動したりするでござるよ」


「この血の糸は大丈夫なのか?」


 腕に巻き付いてる糸を引っ張ってみる。重さが無いのが本当に不思議だ。


「独立して無ければ一応、大丈夫でござるよ。勇者殿は動きが激しすぎて糸が切れる時があるでござる。イメージとしてはその糸は毛細血管だと思ってくれて良いでござるよ」


 嫌なイメージだな……


「ねーねー、ホームセンターならボートあるんじゃないの?」


「ゴムボート的なのはありそうでござるが。また戻るのは嫌でござるね」


「ゴムボートだと川の音的に強度が足りないと思う」


「うむ、拙者の血で作ったとしても沈むと思うでござるよ」


 ゴムボートと同じ強度……強度の基準が分からないが、川の流れはそんな激しいのか。川の音そこまで聞こえなかったんだが。


「そう言えば向こうまで投擲したらどうだ?」


「ボールになりたいの?」


「距離も分からないでござるし、あちらが安全だとも分からないでござるから止めた方が良いと思うでござる」


「あ、そっか!それなら私が先に行くよ!」


「いや、ちょっと待つでござる待つでござる。全員で行った方が絶対良いでござる」


「えー、どうして?」


「川の向こうは別エリアになってる可能性が高いでござる。別々に渡ると何が起こるかも分からないでござる。時間がずれたりしたら合流出来なくなるでござるよ」


「時間がズレる?あぁ、ダンジョンのトラップでもあったな……」


「こっちのエリアとあっちのエリアの時間の流れが一緒とは限らないから、だったっけ?」


「うむ、ロックオンの言う通りでござるよ。正直、こっちで倒すモノ倒したらあっちの世界でどの位時間が経っているのか不安でござる」


「大体どれくらいなんだ?」


「こればっかりは出てからでしか分からないでござる。待っててくれる範囲内なら良いのでござるが船が帰ってしまったら大海原に放り出される可能性も高いでござる」


「一応、二月分は待てる位の備蓄はあった筈だ」


「そんなに持つのでござるか?」


「糧食は作ったからな。ほら、壊血病があるじゃないか」


「あぁ、海の街だし、そっちに力入れるか」


「と言ってもジャムとかだけどな。そう言えば学園入学したけどほぼ教室行ってないな……」


「一応、課外授業中みたいなものでござるね」


「本来なら教室で勉強するつもりだった筈なんだけどなぁ」


「え、そうなんでござるか?」


「一応、貴族だから領地経営とか学んでおこうと思って妹達の手助けもしたいし」


「商会経営してるトキトーが今更学園で学ぶ事あるでござるか?」


「目的は図書館がメインだったんだけどな。冒険がメインになると思ってなかったんだよ」


 学園の中に設置されてる図書館は王国で一つの学び舎の図書館と言う事であらゆる書物が眠っている。王宮の書庫は蔵書数で言えば次点だ。


「そう言えばいきなり編入が決まったんだっけ?勇者と戦って」


「あの時は死んだと思ったわ。手加減してくれって言った気がするのに……」


「むぅ、ノーコメントで!」


「勇者は脳筋はっきりわかんだね」


「ロックオン……お主が勇者でござる」


「私は筋肉マシマシだからね!!電車が横転しても助けられる位!」


 電車……電車?なんで電車だ?なんか忘れてるような。



長い漁をする事もあるトキトー領では壊血病で死ぬ漁師も少なからずいました。

クッキーの様なパンとマーマレードをブレイクタイム商会で扱い長期の航海も可能となりました。

商会についてはまた今後出てくると思います。

それでは皆様また次回。

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