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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿03話~霧の世界のゾンビ達6~


__魔銃使い|ホームセンター



「なんか居る気がするけど分かるカタナ?」


「強者センサーには反応無しでござる。と言っても屋内にも霧が入り込んでいて恐らくは精度がわるいでござるが」


「ゾンビが溢れる世界だからもっと銃撃ちまくれると思ったんだけど全然居ないよね」


「ゾンビ物の描写でござるが四方八方から食い殺されて原型留めてるのが驚きでござるよ」


「あぁ、確かに。胴体食べてるからじゃない?」


「緑色の奴は針を指して仲間増やすみたいだから原型留めるのは納得でござる」


「その緑の奴は一回も見てないけど」


「外には居ないと思うでござるよ。日光で灰になるらしいでござるし」


「カタナ回避」


「了解したでござる」


 カタナの血の縄に引っ張られ抱えられる。うむ、その間に魔弾を装填。さっきまで僕の居た所に槍の様なモノが突き刺さった。


「良く気付いたな。仕留めれたと思ったぜ」


 キリキリと音をたてて槍がずるずると声のした方に戻っていく。水中銃、スピアガンか!


「ファイア!」


 魔銃を撃つが上から鉄の板が降って来た。何でや。上を見るとなんか居る。具体的に言うと天井這うカタツムリ。アレが鉄の板を落としたのか?ひしゃげた鉄板で盾にされたか。


「カタナ天井にカタツムリっぽいの居る。殻が鉄っぽい」


「先程のスライムの仲間でござるかね」


「あぁ成程」


「お前等、人んちに土足で上がり込んできといて雑談たぁ余裕だな」


 フードを被った人物がスピアガンを構えて姿を現した。


「あー、拠点にしてる人が居るとは思わなかった。すぐ出てくから見逃してくれない?」


「駄目だ。入ってきた以上これが仕事だからな」


「あの銛が刺さったら多分一発アウトでござるよ」


「話してた緑のゾンビ?」


「予想以上にしっかり受け答えしていてビビるでござる」


 確かに、ゾンビにしては受け答えがしっかりしている。針に刺されたら直ぐにゾンビになるのかと思ったけど思考する事は出来るのかぁ。悪夢だ。


「さぁて第二射だ。逃げられるなら逃げて良いぜ。一発で人間止めれるからな」


「その注射は遠慮したいなぁ。カタナ、魔力ちょっと多めに込めたいから回避任せた」


 面倒な事はカタナに丸投げ、魔力を単純に込めるだけだと注意力散漫になるからなぁ。魔法弾だとすんなり込めれるのに何故だろう。

 発射音がしてスピアガンから槍が放たれた。いや実際は棘の付いた枝みたいな感じ。材質は鉱物。緑の様な青みたいな何とも言えない色合い。艶消し玉虫色かな?


「了解でござる。ほい」


 ……待って凄い視界が回転してる。


「ほう、ディアボロか。味方を大道芸の道具にするとは」


 普通に抱えて回避してくれれば良いのに……何となくわかる状況は棒人間二体が大縄跳びの様に血の縄を持っていて、その縄で回転させられてるくらいしか分からん。いや状況が分からん。


 ほら、敵もなんか攻撃するの止めてるし。


「成程、ミニゲーム的なアレか!良いだろう仕留めてやる」


 なんか違う方向にいってる。この状況で僕を狙う意味が分からん。


「という訳で拙者が相手でござる」


 再度、相手がスピアガンを撃った直後にカタナが斬りにいった。流石忍者汚い。目が回る。気が散るけど魔銃の魔力装填はかなり進んでいる。あと少し。



__忍者|ホームセンター


 血の鎧良しでござる。ロックオンの回避は棒人間に任せ、拙者は斬り結ぶでござるよ。

 両手に刀を作って特攻をかます。


「うぉ!?」


「鉄の板如きでは防げないでござるよ」


「あっぶねぇあぶねぇ。うわ鉄が斬られてる。ちょっと巻き取るから待てって」


「何をどう巻き取るでござるか?」


 巻き取った先は切れた鎖でござる。巻き取り式の銛銃ならば巻き取る鎖を斬れば使い物にならないでござるよ。


「あー、参ったな。折角作ったのに。だが、まだだ。お前も眷属にしてやる」


 何処からか棘を取り出したでござるね。おかしな色をしてるでござる。


「それは遠慮するでござるよ」


 射線をあける。魔力の充填は今ので終わってるでござろう。ロックオンを見ると棒人間にお手玉にされていた。おかしいでござるな。霧のせいでござるか?よし、見なかった事にするでござる。


「ここだぁ!ファイアファイア」


「痛いでござる!?」


 魔弾が拙者に直撃した。明らかに拙者の方を狙ったでござる!


「よっと、うわ、ぐらぐらする。何してくれてるの?」


「霧のせいか良く分からない動きしてたでござる……跡形もないでござる」


 拙者と同時に銛銃の人も撃ちぬいてたみたいでござる。上半身が無くなり下半身だけ立った状態で残っているでござる。


「あー、それなんだけど。多分、意識はあるけど身体は限りなく脆くなってるんだろうね。本来なら吹っ飛ぶ程度なのに木端微塵だし」


 同じ威力だったら確かに吹っ飛ぶ程度で済む可能性は高いでござるな。何処まで飛ぶかは置いておくでござる。


「取り敢えず目ぼしいものないか探そう」


「そうでござるな」


お茶目な棒人形ズ、ディアボロにジャグリング大道芸の道具にロックオンはなる。ロックオンは水中銃の奴が消し飛ぶとは思ってませんでした。

次回は遊び人&勇者に視点戻ります。

それでは皆様また次回。

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