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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿03話~霧の世界のゾンビ達5~


__遊び人|ホームセンター


 着いたホームセンターは記憶の通り物の配置もほぼ一緒だ。

 種を見つけた。紙袋に入ったそれを魔法の鞄に入れようとするが駄目だった。……良し入れれるだけ忍者に持たせよう。体内保管って言ってたけど大丈夫だろう。



「体内で芽吹いたらどうするでござるか」


「そん時はこの前みたいにロックオンにこんがり焼いて貰えば良いんじゃないか?」


「その場合、拙者、何も出来なくなるでござるが」


 ……それは困るな。この世界の物だと駄目なら。


「ユウ、これにエンチャント出来る?」


「霊は滅殺!え?んー、頑張れば出来ると思うけど……剣とか鎧にしか使えないから種はどうだろ?」


「種は生物判定か?」


『そこ等へんガバいから素材扱いで入ると思うぜ』


 ガバいのか……


「取り敢えずやってみてくれ。取り敢えずこの白大豆から」


「ライトエンチャ!!!」


 白大豆の袋が光輝く。眩しい。さて、効果時間の間に魔法の鞄に入れてみよう。魔法の鞄に入れようとしたら袋が破裂した。


『勇者の魔力が多すぎるからだな』


 さっきから見物するんじゃ無かったのか?


『いや、魔法の鞄関係は説明不足にならない様にしようと思ってな。喋れるなら喋りたい。後、単純に今暇なんだよ』


「魔力込めるの抑えられるか?」


「ムリ、そんな細かい事出来ない」


 マジか。


『スキルで発動してるからだろうな。支援魔法で豆を強化してみたらどうだ。豆にこっちの魔力をぶっこんでラベリング変えたいんだろ』


 大豆と米の種は確保したかったけど。大豆しかないんだよなぁ。強化魔法で行けるのか。試そうとしたところロックオンから声がかかった。


「ちょっと中見てきていい?」


「あぁ、構わないけどゾンビが商品代わりに並んでるかもしれないから気を付けろよ」


「りょーかい、じゃぁカタナ行こう」


「分かったでござる。何かあれば棒人間を置いていくのでジェスチャーゲームで伝えるでござるよ」


 棒人形喋れないもんな。


「分かった」


 二人が店の中に消えてったのを見届けながらこぼれた大豆を拾い集め強化魔法を使う。ヘイスト。

 見た目的に勇者の使うライトエンチャと違って対象にかかったか見た目では分からないんだよな。


「おぉ、凄い!戦闘力が上がった!」


 は?戦闘力?なんの?勇者を見ると大豆を指差している。大豆の戦闘力……?ヘイストの強化で戦闘力が上がった?戦力計れるスキルも持ってると言う事か?それよりまず大豆の戦闘力ってなんだ。そう言えば勇者の前で強化魔法使った事無かったか。マナはレベルのお陰で多いとは言え地図スキルにもマナ使うしな。


 実際、遊び人のマナはそう多くない。マナポ使えよってなると思うがマナポは多分ドーピングみたいなもので大量に使うと何らかの副作用がある可能性がある。魔障によって体内に魔力を溜める器官が魔石と知る前からも副作用が怖くて大量に使う事は無かった。スキルで使うマナは結構消費がデカい。多分威力に合わせて消費量が増えると思うが地図作成スキル。ちょっとミスると今の最大マナが全部持っていかれる。


 何とこのスキル作成中、継続的にマナを消費するデメリットがある。魔法は発動する時にこめたマナで継続時間とか決まるけどスキルは慣れる必要がない代わりにマナを固定値持っていかれる。つまり、地図作成スキルはえげつない程マナをもっていかれる。魔法の方は慣れが必要な上、慣れれば比例してマナ消費を軽減出来るんだけどな。


「で、戦闘力が上がったとは?」


「見れば相手の戦闘力が分かるよ!入学式で壇上に上がった時からユウ君の事見つけてたからね!ペアになる事はその時から分かっていたのだ!」


 成程、模擬戦の時に手加減しなかったのは俺の戦闘力が高いと判断したからか……力加減が出来ないと思ったが。あ、それも理由か。


「でも予想よりもレベル高かったから驚いたよー。遊び人のレベル補正って低いんだなーって」


 衝撃の事実。戦闘力がレベルと噛み合っていない。つまり同じくらいのレベルだと思ってたけど3桁行ってたから驚いていたのか……


「その戦闘力って数値か?」


「んーん、気配?オーラだよ!スノウ達の後ろに座ってたけどユウ君の気配が私と同じくらいあったから」


 待て待て、空気の呪いはどうした。


「えっと、最初から目付けられてたのか?」


『勇者はチートだが規格外だな』


「うん、だって私は運命の赤い糸が見えるの!」


「赤い糸?」


「勇者になるにあたって私は言いました!私の好きな人を守れる力をと!!なので優しい女神様は私の突っ走りやすい性格を加味して敵味方がハッキリわかる様にしてくれました」


「成程?」


『敵味方が判別出来るスキルを持っている。最初から味方判定だったからお前の事も見えていたと』


 そう言う事だったか。そりゃそうだよ。最初は勇者PTを裏方として手助けしようと思ってたんだもんなー。


「で、もし私の……好きな人が転生してたら赤い糸で結んでって言ったらおっけーって言われたから」


『なん……だと……?ちょっと用事が出来たから教育してくる』


 珍しく慌てた様子のフールだ。そうでも無いか。多分、勇者の担当に小言を言いに言ったか。


勇者は最初から遊び人をロックオンしてました。

忍者が実験台になるは嘘でした。

次回、忍者と遊び人のショッピング。今度は本当!

それでは皆様また次回。

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