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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿03話~霧の世界のゾンビ達4~


__遊び人|霧都市


 味噌の確保良し、レシピメモの確保良し。後の収穫は無かったのでラーメン屋を後にした。レシピメモは魔法の鞄に入ったけど味噌が入らない。しょうがないので布を取り出して風呂敷包みで背負ってくことにした。


「ホームセンターの場所は分かるでござるか?」


「……多分?ミスティックホテルやら学園とやらには聞き覚えは無いがあのラーメン屋は俺は多分来た事ある。俺は転生前にあの店に来た」


「もしかしてパラレル?それともミラーかも?」


「パラレルは分かるがミラーは何だ?」


「鏡面世界だって、鏡写しの様に似ているけど違う世界」


「パラレルと何が違うんだ?」


「世界のルールが違うらしい」


「ルール?」


「そう、僕らの転生前の世界では魔法なんてないじゃない。でも鏡の世界には魔法があったり科学がもっと発展してたり。人が人間では無かったり。そんな世界が鏡面世界って言うらしい」


「あぁ、成程、並行世界は木の様に枝分かれしてるけど鏡面世界はその木を写した世界?」


「そうそう、転生前の世界では霊界とか言う言葉あったけどそう言う感じ?幽霊見る人はその鏡面世界を覗いたという仮説建ててみるけど僕らには見えない存在が過ごしていてそこで過ごしている彼らも僕らは見えない。お互いに違うチャンネルを見ているから。とか何とか?まぁ幽霊は居ると思うよ僕は」


「まぁ幽霊居たしな」


「つまりここは僕らが過ごしていた世界の霊界だ!」


「住人ゾンビだしな……」


「記憶の範囲じゃここがホムセン」


「幽霊何か居ない幽霊何か居ない幽霊何か居ない」


「勇者がなんかぶっ壊れてるんだけど」


「叩いたら治らないでござるかね」


「叩いてみようか」


「叩いた腕が無くなっても良いなら試してみると良いでござるよ」


「……止めておこう。でも確かにこっちの物持っていけれるなら良いね」


「ホムセン自体を魔法の鞄に入れれば良いんじゃないか……」


「出来るの?そんな事」


『魔銃使いの言った事はあながち間違っていない。そのダンジョンは別の世界の物だからあの世界の法則で作られた魔法の鞄には入れる事が出来ないぞ』


「冗談だ。取り敢えず種だけ持って帰りたい。どうやらこのダンジョンの物は魔法の鞄に入らないみたいだしな」


「精神世界の物ならば持って帰れないと思うでござるが。拙者達の身体は向こうに置き去りになって拙者達は夢を見ている状態でござる。その状態では持ち帰れないでござろう?」


「だがレシピメモは魔法の鞄に入ったんだよな」


「何か違いある?」


「うーん、分からん」


『お前の所有物になったものならここの物でも入れられるぞ』


 さっきと言ってる事違くないか?


『存在強度が違う。あと正式に渡された物はお前の所属している世界の物としてラベリングが変わる。これはあくまでもここだけの説明だけどな。取り敢えず、その魔法の鞄は違う世界のルールは想定して作られてないからそう言う仕様だ』


 味噌が入らない理由は?


『容器のラベリングがここの空間の物だからだ』


 成程、じゃぁ入れ物を変えれば良いのか?どうして急に饒舌になった。


『魔法の鞄の性能説明として説明出来る理由が出来たからだ』


 どう言う事だ。


『転生時に与えた物の説明は義務であり不足があれば追加で説明する事も可能だって事だ』


 お前、喋りたがりだよな。


『まぁ昔はずっと喋ってたからな。俺は詐欺師やってたんだ』


 詐欺師か。詐欺師な神様が担当とはな。


『あれ?聞こえた?おかしいが、まぁ良い。だが、そこの通貨はあっちとは違うし価値も違うからな。買うならこっちの通貨を用意しないといけないぞ』


 あっちそっちで分からんがこっちの金を確保しないといけないのか。RPGの様に敵倒したら金入んないかな。


『ルールが違うから経験値も入ってないぞ』


 何で魔法は使えるんだ?


『お前の持ち物だからな。実はどの世界でも魔力は存在する。でもルールが違えば使える方法も違う。それは機械であったり魔法陣であったりお前の元居た世界の自然現象も魔力が溢れる事で起こっている。お前達が内包しているルールは向こうの物だから自分の魔力で魔法を使う事は出来るぞ。聞こえたか?』


 あぁ、全部聞こえたと思う。てか凄い喋るな。


『どうやら、あっちじゃないから検閲も軽めっぽいな。まぁ喋れるなら喋るぜ?でもまぁ程々の方が良さそうか。俺は引っ込むから種をどう入手するか珈琲でも飲んで見物してるぞ』


 ……取り敢えず味噌を詰め替えよう。


「いきなりどうしたでござる」


「いや、一つ思い浮かんだことがあったから試してる」


 実際はフールに教えてもらっただけだけどな。これでは俺も詐欺師みたいなもんか。

 詰め替えて魔法の鞄に入れると入れる事が出来た。疑っては無かったがフールの説明は正しい様だ。



ゾンビのゾの字も無いです。フールによる説明回でした。勇者は幽霊が苦手なポンコツです。

ロックオンは時たま謎理論展開して突っ走ります。意外と彼は強引です。そういう時は忍者は放置します。

次回、忍者が実験台にされます。

それでは皆様また次回。

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