表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
151/183

第03稿03話~霧の世界のゾンビ達2~


__遊び人|霧学園



「どちらも弱点はあるのでござろうか?」


「動物の方は単純に頭をつぶすと良い。腐乱の方は良く分からんが建物の中に避難する位か。幸い動きは遅い。楽に逃げられるだろう」


「他の生存者って何処に居るんですか?」


「生き残りは皆ホテルを拠点にしていた筈だ」


「ん?ホテルは空でござったよ」


「何……?では……皆狂ってしまった後か」


「狂う?」


「現実を受け止められなくなり……気が狂ってしまったのだよ。と言う事は話が通じるとは思わない方が良い……生存者に会ったら身構えておく事だ……」


「成程、正気を失った人が居るかもって事か。分かった念頭に置いておく」


「あ、そうだ川を渡るにはどうしたらいい?」


 ロックオンが話に混じってくる。確かに今欲しい情報だ。


「橋を渡らなければならないが橋は崩れているのだったな……ならば川を渡る方法は一つ。船を使うと良い。この学園から川に対して右に下って行くと海岸に出る……そこならば……船も調達出来よう……」


「船か、鍵とかないと駄目か?」


「鍵開けスキルとかでいけないかな」


「俺、開錠スキルあるけどいけるか?」


『いける』「いけるって」「いけるらしいでござる」


 レスポンス速いなお前ら。


「んじゃ、海岸とやらに向かうか」


「終わった?ライトエンチャ」


「ん?」


「ギャアアア」


 よそ見してたら勇者が黄葉さんを消し飛ばしていた。


「よし、除霊完了!」


「……物理で消し飛ばした様に見えたけど」


 話、まだ終わってなかったんだが。


「無常でござる」


「……気を取り直して海岸に向かおうか。勇者が一応味方で良かったよ」


「私はユウ君の味方ですから!」


 黄葉さんの事は気にしない方針かお前ら。勇者が怖い。勇者パワーが規格外。と思ったけど忍者とかロックオンの色々も規格外だから俺以外が戦闘方面規格外なんだな。生産チートするから悔しく何か無いぞ。

 そう言えば死にやすいって味方の攻撃に巻き込まれて死ぬとかじゃないよな。


『戦闘とか関係なく死にやすいってだけだから気にしなくて良い』


 安心できないな。


『ぶっちゃけ、この3人居れば大体の事は生き残りそう。勇者に関して言えば死んでもお前助けそうだし』


 なぁ、勇者って死ぬのか?


『そりゃ死ぬぞ。一応、強いと言っても、この世界の生物の天辺位の強さだからな。老衰、病気……は余りかからんが呪いとかでも死ぬぞ』


 そう言えば当初の目的は勇者パーティを生産チートで補佐しようとしてたんだったな。


『お前なら何れエリクサーも作れるだろうよ』


 不老不死になれる薬だったか?作れるのか?


『この世界には存在するが存在しない薬酒でもある。あと、ただ単に滋養強壮に魔力の補填その他諸々だから不老は出来ても不死にはなれないだろうな』


 錬金術か料理か。どちらだ?


『お前の前の世界では医食同源とか言う言葉があったろ。とと、これ以上は駄目だった』


 成程、両方か。


『否定はしない。同意もしないが』


「ユウ君、着いたよ!」



__遊び人|海岸


 波の音が聞こえた。どうやって移動した。というか何故、俺は荷物の様に勇者に担がれているんだ。


「お米様抱っこだよ!」


「違う、コレは俵担ぎだ」


「えー、でもそこのロックオンが言ってたよ」


「本来は女性を持つときに言う言葉だよ。男は俵担ぎになる。」


「気絶者、傷病者を運ぶ手っ取り早い方法でござるな」


「俺、気絶してたか?」


「物理除霊見て反応無くなったから勇者に担いでもらったんだ」


 どうやら黄葉さんが除霊されたのを見て気絶してしまったらしい。俺の気も勇者に吹き飛ばされた訳ではないよな?


「成程、もう大丈夫だから降ろしてくれ」


「むぅ、しょうがないなぁ。よし次があったらやっぱりお姫様抱っこしよう」


 丁寧な手付きで降ろされる。


「さて、取り敢えず船を探すか」


「んー、ここ海岸だけど港じゃないみたいだ。砂浜だし遊泳場っぽいし。あっちの河口の方に堤防あるからそっちの方行ってみようか」


 ロックオンが周りを見渡し、そう言ってくる。ここはまだコンクリで出来た歩道の様だ。


「堤防に船が泊まってるでござるか?」


「堤防で見えないだけで反対側に船が泊ってるかも知れない。多分。」


「あの爺さんがここに船があるって言ってたし多分何処かにある筈だ」


「罠じゃなければね!」


「パッと見、敵居なさそうだし罠ではないと思うけど?」


「話せるからってまともだとは限らないよ!」


「受け答えしっかりしてたし大丈夫だと思うんだけど」


「ここでマップ作製してみるか」


「それならそっちに多分、海の家的なのがあるよ」


「それなら、そこで作成するか」


 砂浜に入りロックオンの先導について行くと海の家系らぁめん、岬と書かれた看板があった。


「ラーメン屋さんだった」


「砂浜に家系ラーメンがあるとは誰も思わないでござるよ」


「取り敢えず中に入ろう」


「開いてるかな?開いてるや」

物理除霊術ライトエンチャ。勇者は物理で解決する。勇者は黄葉さんのSAN値が無くなったのを感じ取り物理で敵を切り払いました。

次回。家系ラーメン、一応魚介の店です。

それでは皆様また次回。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ