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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第01稿~学園入学、最初のダンジョン~
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第01稿04話~特待生寮4~


__遊び人|浴場



 案内されたのは浴場だった。おおお、風呂がある事に感動だ。実家では作ってもらったけど。寮でも入れるなんて。


「あー良い湯でござるな」


 身体を洗って湯舟に浸かる3人。フィオは居ない。男女別だからだ。

 一瞬、ロックオンが女性に見えたけどついていた。何が付いていたとかは明文しない。

 忍者は古傷だらけと思ったけど傷なんか一切無かった。


『混浴じゃなくて残念だったな。大丈夫だ。あの選択肢はロックオンの性別は関係なかった』


 さいですか。


「そう言えば、2人とも凄かったな」


「アレくらいは、ほぼ毎日してるよ」


「そうでござるな。禁止したブレイズを使うのは止めるべきそうすべきでござる」


「ごめんってば」


「そう言えば身代わりってあの状態でどうやって身代わりしたんだ?」


「忍術でござる」


「あぁ、忍術は秘密にしないといけない的な感じか?」


「そうでござる」


「僕の魔銃はキッチリ、セットで弾込めてファイヤで撃たないといけないからなぁ」


「それ以上時短は出来ないのか?」


「うん、短くしたいんだけどね」


「2人は相当強いね。アレなら王者の墓場も攻略出来そうな気がしてきた」


「スケルトンの骨も有用な使い道があるみたいでござるからな。根こそぎ狩り尽くすでござるよ。そして美味しい物を沢山作ってもらうでござる」


 この二人なら確かに出来るだろう。しかし、この忍者、食い意地が張っている。


「でも、どうしてそんなに戦うんだ?聞いてた感じ骨は要らないなら狩る必要はないだろ」


「拙者は人より経験値が4分の1しか獲得出来ないのでござる」


「え?マジか、それは、呪いか?」


「うむ、トキトー殿の空気の呪いと一緒でござるよ。だから里を捨てて外に出たんでござる。」


「ということは抜け忍って奴か?」


「そうでござるな。まぁ入学した今は学園長殿が里と話を付けたらしいでござるが」


「え?そうなの?僕初耳なんだけど」


「スカウトの時に言ってたでござろう」


「あの時か」


「まぁ、里と話付けたなら大丈夫か」


 抜け忍は意地でも殺すとか聞くしな。


「そういえば、特待生クラス可愛い子ばっかりだよね」


「恋バナでござるか」


 忍者が恋バナと言う所に違和感がバリバリだ。


「やっぱりトキトーは勇者様かい?」


「え?何が」


「むしろ、勇者様が君の事を気にしてるような」


「あー、確かに何なんだろうなアレ」


「昔生き別れた兄弟とか」


「双子に同じ名前付けるか?」


「幼馴染とか」


「うーん、心当たりは無いな」


「そっか、で、カタナはどうなの?」


「どうとはなんでござるか。あぁ、しいて言えば死霊術師の娘は天敵みたいでござる」


「……そう言うのを聞いてる訳ではないよ」


「それとあのクラスの面子は非常に強者ばかりでござるな」


「そう言えば二人は察知系スキルを持ってるんだっけ」


「あぁ、僕はイーグルアイを習得してる」


「拙者は心眼でござる。これは忍術関係ないから言っても問題ないでござるよ」


「鷹の目ってアレだよな、俯瞰視点で見れる奴」


「そうそれだ」


「心眼は聞いたことあるけど、どういった能力なんだ?」


「心の目で相手の気を見る能力でござる。魔力も見る事も出来るでござる。魔物相手でもちゃんと機能するでござるよ」


「だから基本僕らに魔物の奇襲とかは喰らわないかな。だから安心して守られてよ」


「あー、うん」


「そういえばPTの装飾品。部位は何が良い?」


 PTの装飾品。マジックアイテムの一つで経験値を分配出来るようになる。部位は色々あるが指輪にしておくか。


「指輪で」


「じゃあ学園長が用意してくれるらしいから明日、学園長に話を通そうか」


「分かった」


「拙者はそろそろ上がるでござるよ。この後、フィオに骨の処理をどうするか聞いてくるでござる」


「フィオは長風呂かも知れないけど」


「そしたら適当に待ってるでござるよ」


「そもそも忙しそうにしてたし、案外今も仕事してたり」


「そしたら適当に手伝うでござるよ」


 何だろう、コントを見てるような気分になってくる。


「風呂から上がったら自由行動で、明日の予定は朝食の時に決めよう」


「あぁ、分かった」



__遊び人|自室



 風呂から上がり自室に戻って来た。


「さってと、何時もの日課を始めますか」


 素材を取り出す。安物の鉄鉱石だ。携帯炉を使い溶かしていく。

 今作っているのは消耗品の投げナイフだ。毎日、作れるだけ作っていく。何故ならコレが俺のメインウェポンだからだ。消耗品と言った通り一発使えば戻ってこない。

 回収すれば別だが品質のいい鉄鉱石を使ってないからな。一回使って刃こぼれしたり壊れたりする。投げナイフと言っても持ち手のない鉄の小刀だ。


 刃先に手を当てる。固有スキル・毒精製。様々な毒を精製出来る。

 魔力を使うが状態異常魔法よりも消費量は少ないし攻撃に使っても魔法判定にはならない。あとは予め塗っておける。毒を作り指先で塗る。幾つかのポイントで状態異常耐性を取得しているので特に問題はない。これで毒ナイフの完成だ。麻痺ナイフも何本か作っておく。


 そろそろ良い時間か。今日はもう寝るか。




2023/04/30 書式などを調整。

使い捨てのナイフ。相手に傷を付けられなければ無意味だったりする。

それでは皆様また次回。

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