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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿01話~霧深き世界7~


__勇者|ミスティックホテル


 ふんふん、ここからでも勇者の耳には声が聞こえるのだ!!


 どうやら、あの二人はティキちゃんと話せるみたい。今は乱射魔君がティキちゃんと話している。

 あれ、名前これであってたっけ。まぁ良っか!


 ……乱射魔君、ティキちゃんに死に関わってるか聞いてる?うーん、まぁ、今一緒に居れてるし、どうでも良いかな!


 それよりも凛々しいユウ君の横顔を見よう。正面からも見よう。頭撫でたい。でもまだノータッチ!

 婚約者になりたいなぁ。あ、ユウ君の家族と仲良くならないといけないの、放り出して来ちゃったけど大丈夫かなぁ。大丈夫だよね。多分、多分ね。



__遊び人|ミスティックホテル



 周囲をぐるぐる回っている勇者を無視してマップが完成した所でロックオンとカタナが戻ってきた。


「お帰り、何か分かったか?」


「生存者は居ない事はわかったでござる。あとは林近くに湖があるというのは分かったでござるが場所を把握出来てないから何処にあるかは分からないでござる」


「そうか、取り敢えずマップが完成した。どうやら北南を分ける様に川が流れている様だ。ここは南側、真ん中のこの位置だな」


 地図と言ってもこの位の広さになると詳細な地図ではなく大きな施設とか水源か陸とかしか描けなくなる。情報量も多すぎるしな。


「ふむ、ここに載ってる者には湖の様な物は書かれてないでござるな」


「恐らく北側の何処かにあるんだろう。俺達の初期位置は恐らく西だろう。ここに来るまで教会位で他は住宅っぽかったし大きな建物は無かったはず。川も見てない事から西から真っ直ぐ来たと言う事になりそうだ」


 ホテルから北に向かうと川に当たる。東には一番大きな建物があり南には大きな建物が三つ固まっていてそのまた南には二番目に大きな建物がある。そして、西には小さな建物が一つ、これが教会だろう。


「住宅街が書かれてないのはどうしてでござるか?」


「あまりに情報量が多くても処理に時間かかるからな。主要な建物と水源でピックアップしてみた」


「成程でござる」


「んじゃ、次は北側行ってマップ作製してもらおうか?」


「橋は、こことここだな。丁度ホテルから北に行った付近にある。それから川沿いに東に向かって一番大きな建築物を越えたところか」


 橋は二カ所あるようだが、橋だと思われる線が途中で途切れている。崩れ落ちているかもしれないな。


「ではこの後は川を渡り作業が出来そうな建物内で地図を作ってもらうでござるね」


「そうなるな」


「ふむ、この霧、方角を見失いそうになるでござるよ。ティキ殿の案内が無ければ先導するのは難しいでござる」


「方角か……この霧が方向感覚をおかしくするのか」


「そうみたいだね。でも安心して。僕の方向感覚は鳥並だから。僕が先導するよ」


 ロックオンの方向感覚は分からないがあの霧の中でも的確に撃ってたとしたら迷わずに向かう事が出来そうだ。そう言えば、西から一直線にホテルまで来れたと言う事は……教会からホテルまでティキの案内で一直線だったのは間違いない。つまり森の中からの先導はロックオンだったが、一直線で来れたと言う事はロックオンは真っ直ぐホテルに向かっていたと言う事になる。いや、そもそも霧でホテル見えなかった。

 ロックオンは始めての場所じゃないのか?


「トキトー?」


「あぁ、いや、すまん。考え事をしていた」


「外に出る時はゾンビに注意した方が良さそうでござるよ。入り口に集まってるでござる」


 玄関を見ると犬の群れが滑りこんできた。いや、集まったというか今来たよね?


「さて、いっちょやりますか」


「「頑張れ」」「ロックオン」「乱射魔」「きゃんきゃん」


「……ここはロックオンに任せたでござる!」


「息ぴったりだね君たち……」


 ロックオンは魔銃を構えた。

次回は幕間挟みます。今年最後の更新です。皆様良いお年を!

それでは皆様また次回!

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