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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第01稿~学園入学、最初のダンジョン~
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第01稿04話~特待生寮3~


__遊び人|畑



 外だった。広い畑が見える。あれ?学園が見当たらない。後ろを向くと扉だけがそこに立っていた。


「何処でもッドッオォ」


「転移魔法か」


「はいそうです」


 今、このござる忍者何処でもドアって……それよりも遠慮なく撃ったぞロックオン。


『誰の担当の転生者か分からんけどな』


 いや、それよりもノーモーションで撃った事にだな。


「空砲だよ」


「成程?」


「ここに骨置いといてください」


「了解、よいしょっと」


 指示されたのは小屋と木の柵で囲まれたスペース。恐らく物置だろう。魔法の鞄から骨を取り出す……凄い量が入ってた。輪切りの骨が多い。身長よりも高く山の様になっている。3m位の山だ。


「魔法の鞄!凄いですね。こんなに入ってるなんて、暫く肥料に困ら無さそうです!」


「まぁ、魔物狩りは2人がやってくれたから感謝はそっちにしてくれ」


「はい!」


 骨を取り出し終わって2人の所に向かう。


「フレイムフレイムフレイムフレイムセット!」


 魔法をしっかり装填している。2人が戦ってる所は出てきた扉の裏手の広いスペースだ。

 どうやら魔法を装填するのに最後にセットを言わないといけないらしい。彼の魔銃は無骨なピストルだ。と言っても普通のピストルよりもデカい。彼は魔銃の照準をカタナに合わせる。


「そこだ!!ファイアファイアファイアファイア!」


「フハハハ、一発だけだぞ。命中率25%だ!一発に命を賭けろ!」


 4発撃って命中したのは1発。ござる忍者は攻撃を喰らっても爆炎を物ともせず無傷だった。


『細胞……マジっぽいな』


 ロックオンが魔力を余り入れてないのかも知れない。


『それもそうか』


「……ブレイズブレイズセット」


「ブレイズとは卑怯也!!」


「フォイアフォイア」


 フレイムは火の弾を撃ち出してたがブレイズは火炎放射みたいな挙動をした。

 忍者は軽々と避けたが燃える塊が地面に落ちると着弾地点に炎が上がった。どうやら着弾後に継続してダメージが入る弾の様だ。

 忍者、ずっと避けてるな。


「ライトシャドウシャドウブレイズセット」


「状態異常攻めは止めて」


「ファイヤファイヤファイヤファイヤ」


 撃ち出された光弾が閃光を放つ。うお、まぶしっ。

 そして続くシャドウは闇を周辺にまき散らしている。ブレイズは外れたようだ。


「……ではこちらのターンだ!」


「くそ、仕留められなかった」


 闇に包まれた忍者。しかし、シャドウは効かなかったようだ。


「近接たーいむ!」


 黒い鎌の様な物を持ちロックオンに迫る忍者。グリップの部分で鎌を受け止める。


「くっ、と、と、と」


「では複数戦闘行ってみよう」


 忍者の鎌の攻撃を銃で受け流していくロックオン。忍者は黒い鎌を放り投げる。鎌は地面に落ちる頃には着地した。鎌が棒人間になったぞ。何だアレ。忍者卑怯。


『マジでどんな使い方してるんだあれ』


「分身の術!!」


 あ、目があったら技名言ったぞ。しかも分身の術って……術を付ければ何でも許(ry

 と言うか棒人間だし、どう考えても分身ではない。と思ってたら忍者の両脇に棒人間が1人ずつ増えていた。


「成程、棒人間の分身な」


「行け棒人間!剣、槍、短剣装備だ」


「くそおお、3人はキツイって」


 ロックオンが真剣な顔で棒人間の攻撃をいなす。棒人間の手には忍者が指示した黒い武器が追加されてる。忍者はその様子を眺めている。棒人間を操ってる時は行動出来ないのか?


「シャドウ!ライト!セット!」


 ロックオンが棒人間の攻撃を受け止めつつ魔弾をセットした。


「フォイア!……フォイア!」


 ロックオンが自らの足元にシャドウを撃つ。闇がまき散らされロックオンの姿が消える。

 そして時間差で閃光弾が周りを光で塗りつぶす。


「ぬおおお、目が目がぁあ」


 忍者、滅茶苦茶効いてるし。


「チャンス!ブレイズブレイズブレイズセット!ファイアファイアファイアー!」


 ブレイズが忍者にぶち当たる。


「うぎゃあああ」


 忍者が炎に包まれた。そして暴れている。あれ?これマジで燃えてる?

 黒焦げとなり地面に倒れ砕け散った。


「え?これ大丈夫、何ですか?」


 フィオがそう言うがどう見ても大丈夫ではない。


「身代わりのじゅ……ゴフゥ」


 成程、身代わりの術か!棒人間の1人と入れ替わったようだ。闇は薄れ、銃でボッコボコに殴られてる忍者が居た。


「ふぅ、これで良し。僕の勝ちだ」


 忍者よりも卑怯に見えた。 


「燃やすのは止めるでござる。今日狩ったウルフの群れの奴を使い切ったでござるよ」


「ごめんごめん。観客も居たし本気で行こうかと」


「まぁ、しょうがないでござる。鍛錬に事故はつきものでござる」


「2人ともお疲れ。燃えた所はビックリしたよ」


「拙者もビックリしたでござる」


「ごめん、調子に乗ったね」


「気にしないでござる」


「よかったです。流石に死なれると学園長になんて伝えたら良いか……」


「とりあえず身を清めたいでござる」


「僕も」


「あ、案内しますね」


2023/04/30 書式などを調整。

二人は組手をしています。けっして、死合ではないです。

それでは皆様また次回。

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