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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿01話~霧深き世界6~


__魔銃使い|ミスティックホテル


「ティキ、君分かってついてきたでしょ」


 白い毛玉をモニュモニュと両手で揉む。


『やめろぉ~。どこぞの奴の真似じゃないけど否定はしないよ~』


「どこぞの真似?誰それ」


『んー、結構生存してる神の1人?』


「生存してる神って、神も死ぬでござるか?」


『死ぬよ。というよりも今回のボスみたいな邪神は存在の強固さが強さに繋がってる。信仰されればされる程強く。捧げ物を捧げられた程強くなるよ』


「世界神とか教会で信仰されてる神とかは強いの?」


『邪神とは違ってそっちは管理職。勿論、管理が仕事なんだから管理してる世界を壊し過ぎたら首が飛ぶよ。まぁ、このフィールドの元になった世界と同じく壊れる事はほぼないけど』


「ほう、つまりこの元となった世界は壊れてないと?」


『壊れてたら他の世界に本としても残らない。そういうモノだと思ってくれていいよ』


「転生する時の担当と言うのも神を名乗っていたけど?」


『ロックオン、それは流石に……』


『ちょ、それ聞いちゃうのかしら……』


『君たち神々は喋れないけど僕達喋れるからね』


 まぁまぁ、二人とも。聞ける情報は欲しい。


『創造神世界神が管理職のトップ。守護神が人に寄り添って導く管理職の部署。まぁ大体キーパーって呼ばれてるよ。神の啓示とか警告をすることが出来るんだけど。KP.BOXとか言うブラックボックスから許可を貰わないといけないから』


「何か聞いちゃイケなさそうな気がする……」


「そうでござるな」


『君たち、もう輪廻から外れちゃってるから問題ないよ』


「え?どういう事でござるか?」


『ほら、君たち前世が1人分でしょう。普通、魂は集められて闇鍋にされて新しい魂が作られる。そして新たな魂として母体に突っ込まれるんだよ』


「もうちょっと言い方無いの?」


『まぁ、それが輪廻だから基本的に前世が丸々1人分残ってるって事は大体、鍋に突っ込まれる前にキーパーが目を付けた魂を回収して転生と言う措置を取ってるからだよー』


「何でそんな事を?」


『英雄作り、神の使徒、聖人を作る為かな?まぁ、守護神の加護を持って生まれ変わるのは大体前世持ちって事になるよ』


「ふむふむ、英雄は勇者に限った話でないのも確かでござるね。こういう世界だと英雄とか違和感ないでござるが拙者達の前世で転生しても英雄とかなれないのでは?」


『この世界では邪神書だけど曰くつきの書は何処にでもあって邪神はどの世界でも呼び出される可能性があるから、どの世界でも転生者は居るかな。居ない所には転移者が送られて処置されるよ』


「ティキは転移者?」


『うんうん、良い質問だ。そうだよ!』


「何でティキはこの世界に居るの?」


『……ん?』


「だって転生者が居ない世界に転移者が送られてくるって」


『あっ、あー。まぁ転移者は旅人が多いからそう言う事もあるよ!』


「そうなんだ」


『まぁ、話を戻すよ。という訳で神は存在が消えたら死んだ扱いになるけど良く分からないタイミングで存在が復活する。まぁ転生と同じ様な気もするけどちょっと違う。生まれるんじゃなく、そこに突然現れるんだよ。まるでダンジョンみたいだよね』


 まぁここが邪神の住処だって言うのは大体確定してるけど。


『うんうん、そういう認識で良いよ』


「心読むのは止めない?」


『駄目?』


 うるっとさせた目でこちらを見てくる。


「心読まれなれてないからさ」


『でも傍から見たら君は犬と喋る頭のおかしい人だけどね』


「……カタナもそうだろう」


『カタナ君は僕と喋ってても違和感ないってユウ君が言ってたでしょ』


「いや、そうは言ってなかったと思うでござるが……」


『まぁ、君たちのサポートするのが僕達の役目だから気にしなくて良いよ』


 聞き捨てられない単語が聞こえた。よし、ここは聞いてみるか。


「そう言えば僕達の前世界、あの世界にも邪神とかって出てくるんだっけ?」


『うん、出てくるよ』


「ティキ、僕達の死に関わってる?」


『ロックオンみたいに勘のいい子は好きだよ~。それは言えないかなー』


 ほぼほぼ同意と見て良いかな……まぁ、良いか。前の世界にそこ迄、未練も無いし。

 僕は毛玉を揉んでいた手を止める。


『止められても言えない物は言えない……』


「よし、トキトーの所戻ろうか、そろそろ地図も完成してるでしょ。林と湖が近くに無いか聞こう」



魔銃使いは器用です。テクニシャンです。ティキも満足です。

それでは皆様また次回。

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