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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿01話~霧深き世界5~


__魔銃使い|ミスティックホテル



「で、カタナどうする?見たところこのホテル、エレベーターしかないけどボタン反応しないよ」


「避難階段は何処かに無いのでござろうか?」


「館内マップ的なのないかな?」


「成程、受付の所を見てみるでござる」


「非常階段コレかな?」


 受付の館内マップがあったから階段を探して指をさす。65階まで客室があるらしい。高い。そりゃ塔だわ。


「うむ、そこの様でござるな」


 階段を目指して移動をする。一階には何の気配もないな。ゾンビが居る様子も無いし。人の気配もしない。

 非常階段の扉は硬く閉ざされていた。というか扉じゃないし。シャッターだし。


「壊すでござるか?」


「受付に戻って開閉スイッチ的なの無いか探そうか」


「あったとしても電源落ちているのに動作するでござるかね?」


「こんなに広いならボイラー室とか電源系統の部屋とかありそうだけど」


「館内マップにはかいてなかったでござるな」


「あくまでも客向けのマップだろうしね。従業員の使う所とかは載せないでしょう」


「それもそうでござるね」


「つまり、壊そう。ふぁいあ」


 魔弾がシャッターに吸い込まれ破壊した。そして腐った何かが床にこぼれだしてきた。

 いや、臭い。


「これはにおいがきついでござるな。」


「ん、これはどうやら階段は使え無さそうだ」


 中を覗いてみると階段が崩れていた。多分、爆発か何かで崩れたんだろう。多分、僕のせいではない。


「そうみたいでござる。瓦礫で上には登れないでござるな」


「うーん、上を調べるにはエレベーターしかないよね」


「しかしエレベーターは……」


「カタナなら開けるでしょ。それから上に飛んでけば良い」


「どうして撃たないでござるか?」


「いや、エレベーター上に止まってて衝撃与えたら落ちてきたら嫌じゃない?それになるべく壊さないで地下にある電気施設直せたらまた使えるかもしれないし」


「それもそうでござるな」


 エレベーター前まで戻ってきた。カタナの両肩から血で出来た腕が伸びて左右に押し開いた。

 いつ見てもキモイ。そう言えば透明ダンジョンで血を吸った奴もきもかったけど、これよりかはきもくないな。

 それはさておき中を見てみると籠は一番下に落ちていた。うん、復旧は無理だわ。動いても乗れ無さそう。


「これは……どうするでござるか?」


「上に人が逃げ込んだとしても下に降りれるルートが無いし、そのまま亡くなってる可能性もあるね」


「上には行けなかったって事でここはひとつ。一応、棒人間派遣する?」


 カタナの血人形なら壁も天井も床になるのでエレベーターの中をつたって行けるだろう。


「そうするでござる。一応小さいのを一体にしておくでござるよ」


「そうして」


 よし、これでサボり時間確保。


『サボろうとしてるよ』


「別に良いでしょ。適材適所だよ。うんうん、体力無尽蔵なカタナと違って消耗激しいんだから」


 ティキが咎めてくるのをやんわりと言い返して胡坐を組んで座り壁に寄り掛かる。


『まったくサボりとはけしからん。ぐぅ』


 咎めてきた癖に僕の膝の上で速攻、寝たぞコイツ。まぁ良いや。僕も寝よう。



__忍者|ミスティックホテル


 さてと、ロックオンの言う通りに上の探索をしてみるでござる。生きてる者が居るならば血の反応があると思うので取り敢えず天辺迄登らせることにするでござるよ。


 一階、二階、三階と順に反応を確認していくが反応はない。66階まで確認した所で最上階となった。

 このホテルは66階まであるらしい。高いでござるなぁ。しかし、生存者無し。または気配遮断の様なモノを使われてたら感知はできないでござるな。


「じゃ、地下の探索行こうか」


 ロックオンが何時の間にやら起きていた。


「66階もあったでござるよ」


「66?65階じゃなくて?客室は65階までだったけど」


「はて、66階を見させてくるでござる」


 66階まで棒人間を戻して探索させる。


「無駄に広い客室の様な……否、これはワンフロアの客室みたいでござるな。人は、居ないでござるな」


「なんだ、ただのスイートルームかホテル経営者の居住区か、いずれにせよ気にする必要なさそうだね」


「む、これは……家族写真でござるな。霧崎静香が写ってるでござる」


「霧崎って、かなり前に魔導書の中の病院で会った?」


「そうでござるな。あの時は病院の名前も分からなかったが成程。ミスティックシティの病院だったのかもしれないでござる」


「この海上ダンジョンを呼び出した犯人、FF商会の奴か」


「多分、会長のコバルトでござる。恐らく、この邪神書を使ってこのフィールドを作り出したと思うでござる」


「やっぱか。邪神書何と戦った?」


「ハサミのない蟹みたいな胴に先が金属の棘の様な触手をもった奴だったでござる」


 カブトガニから金属質な触手が生えてる感じか……?いや、きもい。


「場所」


「林を越えたら湖の様な物があってそこに居たでござる」


「取り敢えず、それ倒せばこのフィールドからは出られそうだね。はた迷惑なおっさんだ。トキトーの言ってた霧の原因もそれだろうし」


「成程、そう言えばそうでござるな」


 邪神書には別の世界から邪神を召喚する術も乗っている。つまりここに居るのは邪神。精神世界の邪神は本物よりも遥かに弱いでござるが、このフィールドに居るのは本物に近い。この4人で勝てるでござろうか?


『僕忘れてる?』


 5人で勝てるでござろうか?


忍者の語彙力。言い切って。説明下手くそか。サボり魔ロックオンは何だかんだ膝に乗るティキが可愛いと思ってます。

それでは皆様また次回。



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