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転生したら遊び人、しかも空気になる呪い。それでも異世界生活Enjoy!  作者: KP.BOX
第03稿~霧深き都市・ミスティックシティ~
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第03稿01話~霧深き世界1~

新しい章が突然始まりました。霧と謎の蔓延る都市、ミスティックシティ。霧の発生源とは……


__遊び人|霧深き森


「さてと、ここの探索は骨が折れそうだな」


「皆、あっちの方に高い塔みたいな建物があるみたいだ」


「そうか、ならそっちの方に行ってみるか。こんだけ霧深いと帰りが大変そうだな」


「……戻る扉、何処でござるか?」


「っ!?」


 このエリアに来た時に出たところから全く動いていない筈。しかし扉は何処にも見当たらなくなっていた。


「そもそも扉なんてなかったよね」


「マジか?」


「うん、マジマジ。穴から出てきたけど直ぐに閉じちゃったしね」


「気付いた時に言って欲しいでござるよ……」


「そうだった。ゾンビ見たくないから消してて忘れてたよ。まぁ良いや何時までもこんな森?の中に居てもアレだし。建物の方案内するから着いてきて」


「ゾンビが見たくないって?」


「ロックオンはホラーが苦手でござるよ」


「そういう理由か」


 ロックオンの案内の元、森を進んで行くと一軒の家が立っていた。


「きゃんきゃん」


「む、アナー殿の匂いがするとティキ殿が言っているでござるよ」


「え?ココに?」


「入ってみようか」


 そう言って小屋の中に入って行くロックオン。ノックすらしなかったぞ。それに続いて忍者とティキも入って行く。


「取り敢えず入るぞ」

 ずっと後ろに引っ付いている勇者に声をかける。


「え、あ、うん。分かった」


「?」


 勇者の様子がおかしい。いや、気にしてもしょうがないか。



 家の中に入ると暖炉には火がともっていた。埃も少ない。と言う事は最近まで、この家は使われていた様だ。


「トキトー、こんなの置いてあったよ」


 ロックオンが紙を持ってくる。メモか、何々。


 ここに辿り着いた諸君。私は時間になったので旅に出ます。ここは好きに使ってください。

 アナー・パペット


「きゃんきゃん」


「む、大体場所が分かったらしいでござるよ。ここはミスティックシティ郊外にあるンギィの森と言うらしいでござる」


「きゃん」


「え?ングィでござるか?違う……ン〇イの森らしいでござる」


 忍者が発音を諦めた……


「ミスティックシティ。何処かで聞いたことあるな」


「ふぁんたしあシリーズ。前世での書籍だよ」


「あぁ、B級ゾンビ物のか。怖いの苦手だけど」


「あれに出てくる森はン$イの森だった気がするでござる」


「あぁ、ドルマーク。だったね確かに」


 こいつら前世の話をし始めたぞ。


「って事はその書物の世界をモチーフにしたエリアだって事か」


「魔導書の続きでござるか」


「動物もゾンビだよ!あんまり動物さんは斬りたくないなぁ」


「人は問答無用で斬れるのにでござるか?」


「それは別なんだよ!」


 んん、実を言うと前世の記憶で思い出せるの食べ物ばっかりで他の事柄よく覚えてないんだよな。

 いや、それよりもその物語の世界に何故、アナが居たんだろうな。


「やっぱり二人も転生者なんだね!」


 ロックオンとカタナはしまったという顔をしている。談義に釣られたなこいつら。


「やっぱ、あの教室って皆、転生者なのかな?」


「恐らくはそうでござるな」


「待った。どうして俺も転生者に仲間入り……」


「知識チート使っててそれは無いでござる」


「前世から赤い糸が見えてるから分かるに決まってるよ!」


 忍者に対しては何も言えないわ。確かに食料改革っても前世の知識使ってるわ。転生者なら直ぐ分かるな。分かるか?分かるな。でも一応、製作のリストに出てくる奴だけで作ってんだけどなぁ。良し。


「……否定はしない」


「でも、ユウ君は危ないから転生者って事はここだけの秘密ね!」


「え?危ないんでござるか?」


「そう!そう言ってた!」


 フール、勇者の担当情報漏洩がすぎないか?


『ちょっと上に報告してくる』


 おぅ。


『私は何も言ってないし他の転生者に関して何も言ってませんとの事だ』


 早いな。本当に聞いてきたのか?


『聞いた。それ以上は言えん』


 了解。


「きゃん!」


「どうやらココから街までの道を知ってるみたいでござる。案内するから着いてきてと言ってるでござるな」


「もう好きにしろ」


 俺は考えるのを止めた。



__勇者|霧深き森



 作業してるユウ君を見てるよ!乱射魔が銃撃つ音をBGMにじーっとユウ君を見つめる。

 乱射魔君、乱射してる癖にちゃんと敵倒してるなぁ凄い。結構な数のモンスターの反応が周囲にある。それが片っ端から反応が消えていく。うんうん、これなら近くに来る前に乱射魔君が殺ってくれるでしょう。

 それなら私のすべきことは……ユウ君の横顔を見るぅ。黒髪黒目、前世とそこまで変わらない風貌。入学式であった時、名前を聞いてすぐに分かった!流石、私!赤い糸でぐるぐる巻きにしちゃうのです。

 でも、お義父様も言っていたけど四六時中一緒に居れる訳じゃない。よし、乱射魔君と忍者君を護衛に仕立てよう!


「む、大体場所が分かったらしいでござるよ。ここはミスティックシティ郊外にあるンギィの森と言うらしいでござる」


 ん、ミスティックシティって前世で売ってた本の舞台。


「きゃん」


「え?ングィでござるか?違う……ン〇イの森らしいでござる」


「ミスティックシティ。何処かで聞いたことあるな」


「ふぁんたしあシリーズ。前世での書籍だよ」


「あぁ、B級ゾンビ物のか。怖いの苦手だけど」


「あれに出てくる森はン$イの森だった気がするでござる」


「あぁ、ドルマーク。だったね確かに」


「って事はその書物の世界をモチーフにしたエリアだって事か」


「魔導書の続きでござるか」


「動物もゾンビだよ!あんまり動物さんは斬りたくないなぁ」


「人は問答無用で斬れるのにでござるか?」


「それは別なんだよ!」


「やっぱり二人も転生者なんだね!」


「やっぱ、あの教室って皆、転生者なのかな?」


「恐らくはそうでござるな」


「待った。どうして俺も転生者に仲間入り……」


「知識チート使っててそれは無いでござる」


「前世から赤い糸が見えてるから分かるに決まってるよ!」


「……否定はしない」


「でも、ユウ君は危ないから転生者って事はここだけの秘密ね!」


「え?危ないんでござるか?」


「そう!そう言ってた!」


 お爺ちゃん先生が言ってたと思う。確か。多分。何が危ないんだっけ?まぁ良いや。こう言っておけばお付きの二人はユウ君守ってくれると思うし。


学園長は生徒の身の安全を第一に考えますが時には谷の底に落とす事も重要だと思っています。

トキトー以外はこの世界を探索するのに結構ワクワクしています。

そしてお付き扱いされるロックオンとカタナである。まぁ、ある意味、護衛契約みたいなことを最初にしてるので間違ってない。

それでは皆様また次回。

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