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第02稿11話~海上ダンジョン5~


__忍者|海上ダンジョン



 正直、撤退したいでござる。今すぐここから出たいでござるな。吸血生物が居るとは思ってなかったでござる。


『ん、このバグが相性悪いね』


 ハングドマン、撤退しても良いと思うでござるか?


『戻っても面倒くさいと思うよ。』


 なんて?


『バグだって確定したから軽く言うけど、ここはダンジョンだけども。この世界のダンジョンじゃない』


 まさか、精神世界?


『それも違うね。うん。言ってみればバグダンジョンだよ』


 いや、分からないでござる。


『あ、――だ』


 え?む、ロックオンが船で発見した魔道具を持ってるでござる。……嫌な気配増量でござる。ラージサイズでござるよ。



__遊び人|同上


「トキトー殿、逃げるが勝ちでござるよ。あれはヤバそうでござる」


「あー、すまんさっきの場所は危険地帯だ。退路は無いらしい」


「どういう事でござ……」


 背後からガラスをぶち破った様な音が聞こえた。衝撃が……


「フンムウウウ」


 あ、両手を楽器の様なモノで塞がってるロックオンが衝撃で飛んでった。


「ロックオン!?大丈夫でござるかー。一体何が……」


「勇者登場!!ユウ君ドコー?」


「豪快なストーカーでござるかー。というかダンジョン壊れたでござるよ。どうなってるでござるか」


「まさかのユウか。何が起きた」


「来ちゃった!」


「いや、そんなテヘペロって感じで済む問題でござろうか……」


「よし、勇者。あれが敵だ。やっつけろ」


「了解!アクセル全開!」


「あ、待つでござる」


 敵の方を見ると赤いガラスの破片にまみれたロックオンが居た。そこに勇者が剣を振り下ろした。ロックオン。お前の事は忘れない。


「え?何?何が起きたの?」


 剣が楽器の様なモノに当たり楽器の様なモノが弾かれて俺の足元に滑って来た。確保、冷たっ。

 おい、フール凄いこれ冷たいぞ。


『まぁ、――だからな』


 いや、聞こえない。


『まだダメか。冷たい霧を飛ばす機械だ。これでどうだ?』


 成程、だから冷たいのか。これでは手に貼り付いてしまいそうだ。直ぐに魔法の鞄にしまおう。



__魔銃使い|同上


 えっと、気付いたら勇者に剣を突きつけられていました。


「あれ?ロックな人だ」


「ロックオンね」


「ユウ君、敵なの?」


「敵はロックオンが踏んでる赤いガラスみたいな奴だな」


「ん?そっか。でも死んでるみたいだよ」


 えっと、あぁ、成程。勇者がトキトーを仲間になりたそうに見ている。


「勇者が仲間に加わった?」


「良いの!?」


 ぐりんとコチラを向く勇者。いや、怖い怖い。人の頭ってその方向回んないから。

 返事、早まっちゃった。てへぺろ。あ、カタナが天を仰いでる。


「ロックオン……」


「ごめんて」


「まぁ、良い。それよりもどうやってダンジョン内に突入してきたんだ?」


「え?んー、ユウ君が居る様な気がしたから一直線出来たんだよ!」


 トキトーが質問するが会話が成り立ってる様で成り立ってない。

 それよりも、勇者に剣突きつけられてて忘れたけど。ガラスの破片の上に尻もち付いてて痛い。血塗れじゃないか!


「トキトー、お尻がヤバイ」


「勇者に一刀両断されたと思ったぞ。で、尻がなんだって」


「ガラス、踏んだみたいで」


「……治ったぞ」


 おぉ、お尻の痛みが一瞬にして消えた。



珍しいロックオン視点。彼は表には出しませんが……何だっけ?

さて、描写がありませんでしたが彼は噴霧器を使いました。噴霧器を持ってる時の記憶はありません。まぁ遊び人と忍者は勇者の出現でそれどころじゃなくなってましたけど。

次回は遊び人の視点、少し前に時間が戻ります。

それでは皆様また次回。

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