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第02稿11話~海上ダンジョン3~


__忍者|海上ダンジョン―一層


 恐らく廊下に出たでござる。一定範囲内を血で索敵。敵がいなさそうなら進む。部屋では無く細長い通路。ココで広い部屋に出なかったのは僥倖でござる。注意すべきは魔法陣の罠。特に触れる事で触れた者を対象に発動するモノでござるな。ダンジョンの外に転移される物であったら。血も拙者の一部。拙者ごと外に放り出されることになろう。


 幾つかの扉を発見し、どの扉に入るか悩んでいると後ろから2人が追いついてきた。


「カタナ、どうしたの?」


「おぉ、2人でござるか。三つの扉を見つけたのでどれに入ろうか悩んでたでござる」


「3つか、分かれるでも良いが中の探索出来るの忍者だけだし固まって行こう」


「分かったでござる。して、どの扉にはいるでござるか?」


「ちょっと待って、こっちの方からちょっと魔力の気配がある」


「じゃぁ、そっちへ行くでござる」


「そっちに行くのか?」


「気配があると言う事は何かがあるというのは確定してるでござるからな」


「了解、ロックオンの言った扉にしよう」


「あっちかな」


 扉の無い方向を指差すロックオン。


「ふむ?こちらには扉は……」


「ファイア!ファイア!ファイア」


 ロックオンがご乱心でござる。弾を乱射し始めるロックオン、弾が壁に弾ける音が響く。


「破れなかったよ」


「ダンジョン内の壁だしな」


 ロックオン、ここがダンジョン内だと忘れてたでござるな。


「いや、ダンジョンの中ってのは分かってるけど。何か起動しないかなーって思ってね」


「あぁ、成程。そっちの視点か。なら試してみるか」



__遊び人|海上ダンジョン―一層



 魔力が漏れているという方向を見る目には何も見えないがスキルには反応するかもしれない。


「鑑定、解析」


 鑑定では反応は無かったが解析では表示された。壁にHPが設定されている。先程、ロックオンが攻撃したせいかHPが殆どない。


「ここの見えない壁、耐久値が設定されてるタイプの壁だ」


「ほら、僕の勘は正しい」


「乱心したのかと思ったでござる」


「カタナ酷いよ……取り敢えずファイア」


 ロックオンが壁に銃弾をぶち込むとガラスが割れるような音がした。


「道が出来たか?」


「ちょっと待つでござる……これはレバー?でござるかね」


 カタナの足元から染められていくと全容が分かった。どうやら通路ではなく隠しレバーがあったようだ。通りで地図に乗らない訳だ。罠等はマッピングされるがこういう細かい仕掛けはマッピングされない。


「取り敢えず引こう」


「……ちょっと待つでござる」


「え?あっ」


 カタナの静止は遅かった。ロックオンの足元に魔法陣が浮かび上がり。光り輝く魔法陣は光を強くしていき視界が真っ白になり先程と同じガラスの割れる様な音がしたと思ったらロックオンがそこに立ってた。


「危なかった」


「不発か?」


「効果が出る前に魔力を流して暴発させたんだよ」


「拙者だと出来ない芸当でござる」


「そんな事が出来るのか?」


「今のは周囲の魔力を使って起動するタイプみたいだったからねーありったの魔力食わせたら動作不良起こすんだよ。多分」


「多分って」


「拙者は血に魔力を込めて物質化してしまってるので魔力を流し込むというのは出来ないでござるな。しかし液体に通す事は出来るでござる。液体は混ざり合うものでござるから」


「回復魔法と似たような物か?」


「そうでござるな」


 この世界の回復魔法は自分の魔力を詠唱によって大源に近づけ調和しやすい状態にして送り込む光属性魔法と直接、体内で魔力を練り込み与える気属性魔法がある。気の方は手のひらを当て接触した方が効果が高くなったりするらしい。更に無属性魔法のカテゴリに入るモノもあるが効果は低い。無属性魔法は魔法が使える職業なら誰でも使える汎用性の高い代物であるが効果が低いので誰も使わない。ちなみに俺の使える魔法も基本無属性のモノばっかりだ。固有スキルのお陰で実用圏内まで効果が高まっているが。


 カタナの能力は気属性魔法に近いモノなのだろう。


「けど何の魔法陣だったんだろう?」


「……言いにくいのでござるが次の階層へ行く魔法陣だったらどうするでござるか?」


「あっ、あー。やっちゃったかな?」



皆様、ご機嫌よう。

属性魔法は属性と言うカテゴリですが無属性魔法は製作や錬金等カテゴリは様々です。

遊び人が言ってるのは戦いに使える無属性魔法は、と言う事ですね。

一応、攻撃、治癒、付与とカテゴライズされていて付与は状態異常魔法と支援魔法に明細化されてたりします。

今回のTipsはこんな所。それでは皆様また次回。

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