第02稿10話~王子と王女のダンジョン飯10~
__勇者|まだまだ勇者のターン!
「次の試験は何だー!」
「「次は掃除です!」」
「ライトエンチャント!!」
「「眩しい!!」」
「「花壇の水やり」」
「アクアエンチャント!」
「「流される!!」」
「「巡廻!」」
「え?巡廻?」
「「町の見回り!」」
と言うコトで食べ歩きエリアで食べ歩きしてます!
この前も思ったけど人通りが多い!
人が多い割に問題が起きていないようだ。
「うまうま」「もぐもぐ」
「美味しいねー」
歩いてるだけで餌付けされている……
ステーキ串である!何肉だろ。美味しいから良いけど。
「この世界、忍者は意外と主流なのかしら」
「ん?どしたのスノウ?」
「アレは領地の私兵」「アサシン部隊」
「アサシンが私兵……」
「客に交じって巡廻しているようね」
「「良く気付いたね」」
「お兄ちゃんの知り合いの忍者さんみたいなのは」「珍しくて大森林の方の獣人がなる職業だよ」
「獣人がなるの?」
「「うん」」
「獣人じゃないといけないの?」
「身体能力が高くないとなれないから」「獣人は身体能力が高いんだよ」
「へー」
「「聞いといて反応が!」」
__光の騎士|王者の墓場-ダンジョン・コア
「……死ぬ」
「ソレガ言エルナラマダマダ行ケルナ」
「ふむ、ではそう言う事での」
「アア、所デドウシテココマデ来タンダ?」
「ふむ?」
「通信ノ魔石ハドウシタ?」
「通信の……魔石……」
「忘レテルノカヨ?オイオイ昔別レテ行動スル時用ニ作ッタジャナイカ」
「……はて、そんなものを渡されたかのう」
「渡シタゾ。オ前指輪ドウシタ」
「PT組んでた時の指輪か?」
「ソウダ」
「アリア様の墓の中じゃ」
「道理デ連絡ガ出来ナイ」
「む?」
「俺達ガココニ籠ッテル間ニオ前モ逝ッテシマッタカト思ッタゾ」
「アリアト一緒ジャ、ショウガナイ。ホレ、新シイ通信石ダ」
「ふむ、これで連絡取れば良いのじゃな」
「アァ、シカシソッチニ行ケナイゾ」
「このダンジョンコアの所ならばテレポーターを設置出来るのではないのか?」
「魔陣師?モシカシテ、テラス、カ?」
「その子孫のグラス・ポーターじゃよ」
「分カッタ。戻ッテ来タラ連絡シテクレ」
「うむ。それでは帰るとするかの」
「送ロウカ?」
「否、休憩は終わりじゃぞ!シャイン!」
「は、はい!」
「トレーニングハ大事ダナ」
「帰りは増量で頼むぞい」
「行キノ時ノ近衛隊達ヲ強化シテオク」
「止めて!死んでしまいます」
「一回、死ネバ良イ」
「本当に死にます」
「死ンデ来イ」
「大丈夫かのう?」
「無理です」
盾を斬られ背中を斬られ、酷い目に遭っています。
行きよりもダメージが上がっています。と言うか元々練度高かったのにこんなの無理。
ええい、これでは私がカユウマ化してしまう。
いや、ゾンビじゃなくスケルトンだからカユウマは違うか。
「ふむ、しょうがないのう。では死なない程度に適度に回復してやろう」
「ヒエー」
__勇者|混線したった!
「「巡廻終わり!」」
「終わり!」
「そう言えば建物一つ無くなったのに活気が変わらないわね」
「商会は別の区域だし」「建物が無くなっても気にする人は居ないよ」
「そんなものなのね」
「「うんうん」」
「「次はお茶会!」」
という訳で庭園に来ました!お茶会お茶会!
「いらっしゃい。勇者ちゃん達、娘達と早速仲良くしてくれてるのね」
「はい!良い子達だよ!」
「あらあら」
「お兄ちゃんの居場所も分かる」「高性能、認めるしかない」
「ところで全員の許可は貰ったけど後はどうしたら?」
「本当に全員かしら?」
「え?後、誰か居るかな」
「モコがまだなんじゃないかしら」
「!!!末っ子ちゃん!行ってきます!」
「あらあら、まるで猪の様ね。壁は壊さないようにねー」
「「……ラスボスはお兄ちゃん」」
「何だかんだで頑固だからねー」
勇者の中身がうっすい。
それでは皆さんまた次回。