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第02稿10話~王子と王女のダンジョン飯9~


__勇者|そう、勇者のターンです!


「さて、今日もクエストやってこー」


「何かクエスト受けてたかしら」


「外堀埋めようクエストだよ!」


「あと妹さん達だけだったかしら」


「そうだよ!必殺!神執事召喚!」


「お呼びになりましたかな。若奥様」


「ゴートさん……、しかも既に若奥様呼び……ユウ……恐ろしい子……!」


 はっはっはーココノも畏れ慄いている!これぞ正しく勇者の風格(違


「妹ちゃん達の場所を!」


「こちらでございます」


 ゴートさんの案内について行き。末っ子ちゃんの部屋の隣の部屋まで案内された。

 ここが妹ちゃんの本城である!!


「ノック!」


「どうぞ」


「ん?妹ちゃんの部屋だよね?」


 聞こえてきたのはユウ君の声。


「……お坊ちゃまの声でしたね」


「お邪魔しまーっす!」


 中に入るとユウ君の姿をした誰かが居た。うん、赤い糸も見えないし別人である!


「君がユウ君の妹ちゃんだね!私はユウ・キサラギ!勇者だよ!」


「……早い!」


 そう言ってユウ君がぐにゃりと崩れ長髪の女の子になった。

 おぉ凄い!めたもるふぉーぜ!


「どうして分かったの?」


「赤い糸が見えなかったからだよ!」


「赤い糸?」


「そして、そっちの子も妹ちゃんかな?」


「は?え?」


 女の子の隣に居る気配に飛び付く。その正体はカーテンだ!


「ちょ、ユウ。そんな勢いで飛び付いたら」


「手加減してます」


 うむ、このお胸は女の子!


「ちょ、待って。そこ胸!胸だから」



「アイです」


 ユウ君に変身してた子がアイちゃん!


「マイです」


 カーテンになってた子がマイちゃん!


「お嬢様方でございます」


 綺麗な黒髪の女の子二人が並ぶ!しかも長髪!うーん。ユウ君に似てるけどちょっと違うなー。


「問題です。今お兄ちゃんは何処に居るでしょうか」


「え?続けるの?」


 モコちゃんからのクエスチョン。これは試練か!多分ユウ君になったアイちゃんを目の前にその質問をする予定だったんだと思う!


「ユウ君はーあっち!あっちに居るよ!」


「……間違いないようです。お坊ちゃまは港に居られます」


「くっ、合格」


「むぅ、合格」


「「どうしてお兄ちゃんの居場所分かるの?」」


「赤い糸で繋がってるからだよ!!」


「「赤い糸って?」」


「うーん、運命の糸?運命の人の小指と自分の小指に繋がってる赤い糸の事だよー」


「「病気?」」


「違うよ!!」


「確かに病気かもしれないわね……」


「正直、トキトー君に対して重いよ」


「え?違うよ!重くないよ!病気じゃないよ!ココノもスノウも酷い!」


「一筋で良いじゃないか」


「ソルぅずっとも!」


「来なくていい」


「あ、はい」


 抱きつこうとしたら牽制されました。ぐぬぬ。


「「次の試験」」


 おぉ、次の試練らしい!


「「やっぱり嫁として貰うなら家事が出来なければいけない!」」


「お嬢様?」


「家事?」


「家事!一つ目は料理!」「美味しいお菓子を注文する!」


「お菓子、お菓子かー。ゴートさん!厨房借りても良い?」


「えぇ、それは大丈夫ですが」


「じゃぁ、厨房にレッツゴー!」


「厨房はこちらです」



「「こんにちはー」」


「お嬢様?そちらは?」


「「こっちお兄ちゃんの婚約者予定!お菓子作ってもらうの」」


「そうですか。食材はそちらの食糧庫にあるモノ以外なら好きに使っていいですよ」


「じゃあ、うーんパン使っていい?」


「どうぞ」


「何作るの?何か出す?」


「んー、ポイズンビーの蜜あったよね。あれ使おう!」


「はいはい、これね」


 スノウはローブの袖から毒蜂の蜜の瓶詰を取り出す。


「牛乳あるーチーズもあるー卵が無い!!」


「はいはい。あっちで買った奴ね」


 スノウはローブの(ry


「ありがとう!」


 パンはー食パン発見!!フレンチトーストにしよう!


「食パン発見!長いの!」


「一斤ね……」


「さぁ、まずは斬るよ!」


 剣を鞘から取り出し斬る!


「「え!?」」


 うむ、今日も良い切れ味だ!


「次は卵切ってバターも刻んで牛乳混ぜて混ぜる!!」


「卵を……」「斬る……?」


「「剣で混ぜてる!しかも空中で……?」」


「スノウ!お皿お願い!」


「はいはい」


 スノウが氷の魔法で皿を作ってくれる。そこに混ぜたモノを落とす。


「よし、漬けて焼くぞー!フレイムエンチャント!さらにライトエンチャント!」


「「眩しい!!」」



「そして焼けたのがこちらです」


 そこにはまごう事無きフレンチトースト!


「もぐもぐ」「うまうま」


「「お兄ちゃんと比べたらちょっとアレだけど合格!」」


「ヤッター!」


「これで良いのかしら」


「……アレで魔物斬ったりしてませんよね?」


「してます」



勇者の調理法が頭おかしい。魔物とか斬ってる剣で食材調理。恐ろしい((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル。


勇者が持ってるのはただの幅広の頑丈な剣です。普通の剣だと折れて使い物にならなくなるらしいです。斬るのも焼くのもお任せアレ!……剣は調理道具だった?

時間系列的には遊び人は港向かってる辺りです。


さて、次回も勇者に乗っ取られて話は続きます。

それでは皆様また次回!

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